2026/5/16
釧路市議会議員の木村はやとです。
釧路市音別町に、待望の笑顔が戻ってきました。昨年10月末に惜しまれながら閉店したソフトクリーム店「この町愛すの家・もーちゃん」が、4月29日に復活。地域おこし協力隊の岩元大記さん(45)が店名・機材・レシピを引き継ぎ、地元の高校生アルバイトと一緒に、あの懐かしい味をつないでいます。
新生もーちゃんは、町内牧場からの生乳仕入れを実現。旧店のレシピを守りながらも、生乳の風味を生かしたさっぱりとした仕上がりに進化しました。そして何より印象的なのは、幼い頃からこの店の味に親しんできた地元の高校生ら5人がスタッフとして加わっていること。
岩元さんが語った言葉が印象に残ります。「いいバトンを引き継いだ。働く人も買い求める人にとってもすてきな思い出の味になるよう、先代たちのストーリーをつないでいきたい」——この一文に、今回の事業承継のすべてが凝縮されていると思います。
大手資本や道外・外資企業によるM&Aを通じた事業承継が、地域経済の活性化につながるケースがあることは間違いありません。釧路市においても、その流れは今後さらに加速していくでしょう。私はそれを一概に否定しません。
ただ、同時に思うのです。今回の岩元さんのように、「想い」と「人」がど真ん中にある事業承継を、一定数しっかりと生み出していきたい、と。古いと言われるかもしれませんが、人の温かみを大切にしたい。
経済の規模や効率だけを追うならば、大資本に任せれば済むかもしれません。でも地域に根差した小さな店が持つ記憶、顔の見える関係、そこで育つ若者——これらは数字には表れない、しかし確かな「地域の豊かさ」です。政治の役割は、その豊かさをすくい上げ、支える仕組みをつくることだと考えています。
「経世済民」——世を治め、民を救う。政治の本分はそこにあります。今回の事業承継は、まさにこの言葉を体現しています。売る人(岩元さん・スタッフ)、買う人(地域住民)、そして地域そのものが潤う「三方よし」の構造です。
内需拡大とは、遠くの大都市にお金を吸い取られるのではなく、地域内でお金が循環することです。音別の牧場の生乳がソフトクリームになり、地元の高校生が賃金を得て、町の人がそれを買い、また地域に笑顔が戻る——この小さなループが、本物の内需拡大です。
「先代たちのストーリーをつないでいきたい」——その一言が、釧路の未来を照らしている気がします。
ちなみに本日5月16日、店舗隣に「もーちゃんパーク」もオープンしたとのこと。木製ブランコ型ベンチが並ぶ憩いの場——ソフトクリームを片手に、音別の空気を吸いながらひと息つける場所が生まれました。音別を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
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【参考記事】
▶ 釧路新聞電子版(2026年5月16日):https://share.google/WYoM1N5KrNpFqEuCT

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キムラ ハヤト/43歳/男
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