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下関市菊川 4001発の花火に込めた祭りの灯

2026/7/25

7月も終盤に近づき、下関市内でも夏祭りの便りが次々と届く季節になりました。

今年、菊川地区では7月25日、菊川ふれあい会館(アブニール)周辺で「菊川夏まつり花火大会」が開かれます。昭和43年から続く歴史ある祭りで、今年で59回目。荒小田祇園祭とあわせて開催され、例年1万5千人ほどが訪れる、菊川の夏を代表する行事です。

今年の見どころは、なんといっても打ち上げ数。4001発という数字は、山口県内で単独3位の規模だそうです。

地元の方の話では、この「1」にこだわりがあるのだとか。「4000発」で丸めてしまわず、あえて1発だけ多く打ち上げる。そこに、菊川という町の名前を一人でも多くの人に覚えてもらいたいという、地域の人たちの誇りと意地が込められているように感じます。数字ひとつにも物語がある、そんな祭りです。

実は最近、身近なところでも祭りの開催時期が変わる例を目にしています。私が暮らす公団団地の夏祭りも、7月開催から9月開催に変更されました。

小月の祭りも、8月から10月へと移っています。理由はやはり猛暑です。

全国的にも、愛媛県今治市の「おんまく」が10月開催に、埼玉県川口市の「たたら祭り」が初めて9月開催になるなど、祭りの日程を見直す動きが広がっています。運営する側にとっては、熱中症対策、警備、人手の確保など、祭りを一つ続けるだけでも本当にたくさんの苦労があります。まして人口減少や商店の廃業が続く地域では、「今年もやる」という判断そのものが、簡単なことではないはずです。

そんな中でも、菊川は今年も変わらず7月開催で花火を打ち上げます。それぞれの地域に、それぞれの事情と決断がある。時期を変えることも、変えずに続けることも、どちらも「祭りの灯を消したくない」という同じ思いから出発しているのだと思います。

私自身、子どもの頃の夏休みの一番の楽しみは、近所の祭りでした。浴衣を着て、屋台の匂いをかぎながら、夜空に上がる花火を見上げる。あの時間は、大人になった今でも心のどこかに残っています。行政書士として地域の高齢者の方や事業者の方とお話しする機会が多い中で感じるのは、祭りというのは単なるイベントではなく、「この町に生きている実感」を確かめ合う場なのだということです。

菊川の花火大会が59回も続いてきたのは、観光協会や自治会、地域の方々の積み重ねがあってこそです。この灯を絶やさないために、私たち一人ひとりにできることは、まず「行くこと」「知ること」「伝えること」だと思います。

7月25日、菊川の夜空に上がる4001発。もし近くにお住まいの方がいれば、ぜひ足を運んでみてください。そして、お住まいの地域の夏祭りが今年、いつ、どんな形で開かれるのか、この機会に少し気にかけてみませんか。

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白石 そう

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