2024/8/14
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
今回は「コレステロール大戦争」をテーマに、以下の流れで整理してみます。
内容が長いので2回に分けます。
①卵は1日1個制限、爆誕
②定説を覆すものvs守るもの
■ 食事からのコレステロール
コレステロールの約80%は肝臓で合成されます。
つまり、食事からのコレステロール摂取はそれほど気にする必要はなく、わざわざ「コレステロールカット」のマヨネーズなどを選ぶ必要はありません。
また、女性は閉経後、ホルモンの影響で自然に上昇します。
では、なぜ『卵は1日1個』が広まったのでしょうか。
■ きっかけは基準値
きっかけは2005年に厚労省が出した「日本人の食事摂取基準」です。
ここでコレステロール摂取量の基準値が、成人男性750mg、成人女性600mgと定められました。これを根拠に『卵は1日1個』と広まったのです。
しかし、2006年の論文で、卵の摂取頻度と血清コレステロールや心筋梗塞リスクには関連がないことが示されました。
参照:Egg consumption, serum total cholesterol concentrations and coronary heart disease incidence
さらに1981年の日本人対象研究でも同様の結果が得られていたそうです。
2015年には「摂取量の基準にエビデンスがない」という理由で削除されました。
「卵は1日1個」とかいってた人…反省して。

■ また厚労省か…
なぜ厚労省は制限基準を設けたのか。背景には1913年にロシアのアニスコフらが行った実験があります。ウサギにコレステロールを与えたところ動脈硬化を発症したため、「コレステロール=動脈硬化の原因」という学説が定着しました。
しかし、そもそもウサギはコレステロールを含む食物を摂らず、体内で調整機能を持っていなかったというのがオチなのです。
「日本人の食事摂取基準」を真面目に学び広めた人は、患者さんに「卵は控えましょう」「コレステロールカットの油やマヨネーズを買いましょう」と指導してきたんだろうな、と。それ自体は仕方がない。
しかし後になって「実は違っていました、ごめんなさい」と訂正した人はどれほどいるのでしょうか。
幸い、卵の売り上げ推移をみても大きな影響はなかったようで安心しました。常識が勝ったのでしょう。
■ 糖尿病には卵でさえ注意
血圧やコレステロールは「定説が覆る」例が増えていますが、糖尿病は別です。一般の人では卵摂取が心筋梗塞などのリスク要因になりませんが、糖尿病患者ではリスクが増える可能性があります。卵も控えめにしたほうがよいかもしれません。糖尿病はやはり厄介な病気です。

■ LDLコレステロールと砂糖の関係
現在でもLDLコレステロールは「悪玉」とされ、スタチンと呼ばれるコレステロール合成を阻害する薬は大ヒットしています。薬をやめれば数値は再び上がります。だって体内コレステロールの約80%を合成しているのですから。
それよりも原料を知ることが大切。それは「糖(グルコース)」です。
たとえ油を控えても甘いものを食べれば、コレステロール合成はどんどん進みます。
コレステロールが気になる方は、「油もの」ではなく「砂糖」を問題視すべきです。

元凶は卵ではなく「砂糖」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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