2026/9/16
兵庫県川西市議会議員(薬剤師) 長田たくや です。
「ドパガキ」という、これまた新しい言葉が生まれていますね^^;日本語のなんと豊かなことよ。

「ドーパミン(脳内物質)中毒のガキ」という意味です。SNSでは、短い動画で次々と新しいコンテンツを指先だけで見ることができ、「次はおもしろいかも」と期待し、延々と見続けてしまうのです。
参照:「一瞬の退屈も我慢できない」SNS中毒“ドパガキ”ってなんだ?
なんてひどいことだ、と思うかもしれませんが、これは人間が生きる上で必要なサイクルでもありました。
■ A10神経とドーパミン
報酬系と呼ばれる神経回路には、A10神経系が深く関与しています。
ドーパミンは『意欲・報酬・快楽』などに関わるとされています。

なぜこのような働きをするのか、次の図がわかりやすいです。
『何かあるかもしれない』という探索・冒険心は、生存するうえで重要な要素だとも言えます。それを脳内でおこさせる必要があるわけです。
ギャンブルが同じような理屈ですね。

このドーパミンを化学的に増やすことができます。それが覚せい剤です。
神経末端から一気にドーパミンが放出され、一時的な快楽・意欲MAXのヘブン状態が続きます。
すると、受け手側が順応してしまい、同じ量では反応しなくなるのです。
こうした仕組みをダウンレギュレーションと言います。だから服用量が増えて行ってしまうわけですね。

有名な覚せい剤がアンフェタミン。これを医薬品に加工したADHDの治療薬もあります。
覚せい剤ではありませんが、狙う作用コンセプトは同じです。
当ブログ参照:【くすり】 ADHD治療薬とは何なのか
■ ドパガキ
では、SNSでは覚せい剤のようなことが起こっているのでしょうか。
色々研究はされているようですが、ダウンレギュレーションまでは確認されていないようです。
ただ、前述した木に登ったら見つかるかな?と同じ理屈ですが、「あった! or なかった!」という結果が出るまでの速度が、めちゃくちゃ早いってことでしょう。だから、おもしろくなければ次々とスワイプしていくわけです。
でも、これは”ガキ”だけでしょうか。
私自身も依存しているなと自覚しています。”ドパたく”になってるかも…。
ドパおじやドパおば、少ないかもですが、ドパじぃにドパばぁもいるでしょう。
ガキが問題なのは、脳の発達段階でそれに慣れてしまった場合、どうなるかがわかっていないということです。
そのため子どものSNSを禁止する国まで出てきています。
当ブログ参照:世界で進む子どものスマホ規制、日本はどうする?
だが、親がすでにドパママやドパパパなわけで…。
この連鎖を断ち切るのはかなり難しいと思います。
■ 飛ばすのがあたりまえに
イントロを飛ばしたり、アニメの主題歌を飛ばすのも当たり前になってしまいましたね。
でもこれは日常でもあるわけです。私たち大人も、じっくり話を聞くことが苦手になっていませんかね。これも主題歌スキップと同じようなものでしょう。
私も結論を求めたがるし、早い解決を望みやすくなっているなと感じます。
ただ、我々世代は、あの元気玉を貯めるだけで何話も使うドラゴンボールというアニメを見て育ったわけですから、それなりに我慢強かったわけです(笑)。今観たら、おそらく耐えられないぞ^^;
まぁ、その分のスッキリも大きいのかもしれませんが。
今は時代の流れが、AIが出てから特に早いなと感じます。
クマのプーさんの「なにもしないを…楽しんでるだよぉ…」という感覚をたまには加えないと、人間が本来持っている時間感覚から離れてしまうかもしれません。
子どものころから、このスピード感だと、本当にしんどくなるかもしれませんね。
川西市には、ありがたいことに自然が近くにあります。
脳内を、風の心地よさ、鳥たちの声、森の香りで満たしてあげるべきでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な一日でありますように。
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