2026/5/4
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
自分自身、スマホがないと不安になるくらい依存症になっている自覚はあるのですが、就学前の子どもには特に影響が大きいようです。

単純に「視聴時間=悪」ではなく、視聴コンテンツ、使用環境がポイントになるようです。
今日は研究論文について紹介し、次回は発布されているガイドラインなどを紹介します。
■ 大脳白質の発達に影響か?
大脳白質とは、脳内の信号を伝える役割を担う部分です。認知・言語・行動に関わってくる部分になります。

引用:脳神経解剖の基本
就学前児童47名(3~5歳)が参加したアメリカの研究では、スマホ利用と幼児期の認知機能、ならびに脳白質の状態との関連性を調査しました。
参照:就学前児童におけるスクリーンメディアの使用と脳白質構造の健全性との関連性
スクリーンQという指標を使います。これは単純にスマホの視聴時間だけではなく、時間・内容・親の関わりなどをまとめた指標で、「どのような使い方をしているか」を評価するものです
アメリカ小児科学会のスクリーンメディアのガイドラインを基準に判断し、「スコアが高い=使い方が悪い」と考えてください。
脳白質の状態は、MRIを用いた画像検査で評価されています
FA:神経の流れが整理されている指標(白質の配列)
RD:神経の流れが拡散している指標(絶縁体:ミエリンの機能)
一般的に脳が老化すると、FAが低下し、RDが上昇するとされています。
【結果】
スクリーンQのスコアが高いほど、3種類の認知機能テストの成績が低くなりました。

スクリーンQが高い状態とは以下のような状況です。
✓ スマホや動画に触れる時間が多い
✓ 一人で使うことが多い
✓ 刺激の強い・受け身の内容が多い
✓ 親との会話や遊びが減りやすい
そして、MRIのFA・RD(脳白質の状態)の指標とも相関関係が認められました。
【因果関係は不明】
ただし、あくまで相関関係であり「スマホ長時間+悪いコンテンツ+親がほったらかし=発育阻害」という因果関係まではわかっていません。ただ、その傾向がみられたということ、特にMRIによる脳の構造的な違いが示唆された点は注目されるデータです。
■ 他にも様々な研究をまとめた論文
2025年9月に公開された論文【スクリーンタイムが子供の発達に与える影響】では、スクリーンメディアと発育を調査した多くの研究が紹介されています。
論文結論としては、以下のとおりです。
✓ スクリーンタイムは、子どもの発達に良い影響も悪い影響もある
✓ 過剰なスクリーンタイムの危険性は、親による介入、使用時間の制限、スクリーン以外の活動の促進、質の高い教育コンテンツの普及といった対策を実施することで軽減できる
確かに良い影響もあるのですが、多くの研究で「悪い影響」との関連が報告されています。
スクリーン時間が増えると…
認知・言語
➡言語発達低下
社会・情緒
➡行動問題・注意力低下
メンタル
➡不安・抑うつ・自閉症との関連が指摘
身体・生活
➡睡眠悪化、肥満・生活習慣悪化
このような研究が多く存在します。
さて、これらの研究の結果も踏まえてアメリカでは、最新(2026年)のガイドラインが発布されています。
一方、日本の小児科学会もリーフレット等による啓発が行われていますが、やや「抽象的な注意喚起」という印象です。次回では、そのガイドラインについて紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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