長田 たくや ブログ

全労連の「日本人ファースト」への論評について考察

2026/5/2

兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
労組のことを調べていたら、全労連のホームページにて「日本人ファースト」に対する論評を見つけました。
参照:「日本人ファースト」という言葉はやがて「非国民」という意味となり、日本人を選別する言葉の凶器となるであろうことを、歴史が証明している。

タイトルからして興味深いですよね。記事もおもしろかったので、少し深堀りしてみました。


皇国納税理念
冒頭に、官吏(公務員)が納税を拒否するものを皇国納税理念を基に、非国民!と呼んだことが紹介されていました。
皇国納税理念とはなんでしょうか。

明治22年(1889)の国税徴収法では、地租や所得税などは市町村に徴収が義務付けられ、徴収額に応じた交付金が市町村に交付されるようになりました。市町村に支払われる手数料のようなものでしょう。

では、当時の納税滞納者の推移をご覧ください。

引用:大正・昭和期の納税奨励について 

日露戦争や世界恐慌などで、地租の滞納が増えることがありましたが、対策を講じることで減少しました。しかし、昭和16年頃に「所得税」の滞納が増加します。これは大東亜戦争に入り、国庫を補うために増税が課されたのが原因です。

昭和18年、「皇国本来ノ納税観念ニ立脚セル国民納税体制ノ確立・整備」を目的とする納税施設法が成立しました。この頃、納税を助け合う任意の市民団体・組合があったそうですが、これを法制化し、徴税システムとして機能させようとしました。

国家総動員法のもと国民税や納税翼賛運動なども提唱されており、市町村だけではなく、組合団体も「納税は貢物」であるという精神が強調されていたそうです。昭和19年、大蔵省内に皇国租税理念調査会が設置され、「納税は貢ぎであり、初穂の精神である」とする納税観念が提唱されました。

記事冒頭ではこの歴史を語っています。有事の際ですし、マスメディアも戦争を煽っていたわけですから仕方がない部分もあるでしょう。


日本人ファーストが凶器?
皇国租税理念と重ねて、参政党のキャッチコピーである「日本人ファースト」は、外国人への差別にとどまらず、やがては同じ日本人であっても「よい / そうではない」に分けることになる凶器になるんだ!と主張しています。

うーん、日本人とか非国民とか、単語に引っ張られ過ぎていないでしょうか。「日本人ファースト=反グローバリズム」という考えは、「まじめに働く日本の労働者を守れ!」に他なりません。消費税の廃止という主張も、労働者の賃金上昇を阻む制度だから訴えているわけです。

参政党の主張は、労働組合の主張とあまり変わらないように感じますね。戦争はもちろん反対。だけども今の憲法を守り続けるというのはおかしいし、自分たちでイチから創ろうよという考え方です。まさに一般も日本国民のための政治を行おうとしています。

言葉尻ではなく、本質をみましょう!


国家公務員の組合
”公務員は二度と「戦争の奉仕者」にはならない”と記事を書いているのは、国公労連の方です。前回ブログにて、教員や自治体職員の組合が1989年に連合系か労連系かで分列したことを書きました。国家公務員の組合も同じように2つに分かれています。

連合系:国公関連労働組合連合会(国公連合)
労連系:日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)

戦争時の経緯を記事では書いています。1938年、国家総動員法ができ、1940年には大政翼賛会ができて職場が戦争一色となったことが綴られています。そして”当時の公務員は「天皇の官吏」として、民間人を圧していた。”と書かれています。

”憲法が改悪されれば、国家公務員は「戦争の奉仕者」に変質してしまう。”だから憲法改正に反対し、戦争反対を訴えているとの見解でした。
戦争にならないようにするにはどうすればよいか、もし攻撃されたらどうすればよいか、そういった議論を国民は望んでいるんだけどなぁ…。


コロナ禍ではどうだったの?
戦争反対を掲げる理屈や、「日本人ファースト」を忌避する感覚は、なんとなく理解したように思えます。そういった歴史を勉強したからこそわかるんだ!と言いたいのでしょう。

例えば「非国民!」のようにレッテル貼りをして、同調圧力を高める行為そのものを、つい数年前に我々も体験しましたよね。
そう新型コロナ禍でのワクチンや消毒、マスクなどです。

応じない者は非協力者!としてレッテル貼りをして、病院関係者、メディア、教師、公務員も協力してしましたよね。「ゴキブリ!」と論じた医者がいました(リンク)。

SNS上では、多くの人が攻撃的な対応をしました。
現実社会でも、例えば他府県ナンバーの車を受け入れない運動とか平気でやっていましたよね。

戦時中の歴史に詳しい人ほど、既視感はなかったのでしょうか。
戦時中は法律や実行部隊がおり、コロナ禍とは比較になりませんが、国民への空気感というのは一致しませんか?

そう、主流派に属せばそれを”おかしい”とも感じなくなるのです。当時の主流派(大政翼賛会側)も「正しいことをしている」と思ってやっていたのではないでしょうか。自分たちが忌避していたにも関わらず、”感染症”というメディアで煽られた現象に勝手に恐怖し、少数者を排斥する社会となりましたよね。

当時はどうだったのか、自己分析していただきたいものです。戦時中の主流派の方々も「当時は仕方なかった」とコメントしているかもしれません。


「日本人ファースト」という言葉だけて捻じ曲げた解釈でもって”敵”認定する。
その元が、戦争という歴史なのでしょう。

ただ、戦時中、世界はどのような状況だったのかを比較や検証をせずに、日本国内だけで起こったことをベースに考え、今の人権感覚で結論を出すことに疑問を抱きます。歴史を俯瞰してみて、どうすれば戦争を回避できたのか、どこまでだったら植民地にならずに済んだのかとか、そういったことを考え、議論して、繰り返さないよう対策すべきだと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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選挙 川西市議会議員選挙 (2022/10/16) [当選] 1,680 票
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肩書 薬剤師で市議会議員
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