2026/3/18
兵庫県川西市議会議員(参政党) #長田たくや です。
ステロイドの塗り薬である「マイザークリーム®」が販売終了となるようです。使っている人は、「え~!」、知らない人は「はあ…?」の内容だと思います。あのマイザーもなくなるのかなぁ、と思いきや、軟膏剤は残るようですね。

ジェネリック医薬品があること、販売数量の減少もあるでしょう。だけど、軟膏剤とクリーム剤とでは薬価が同じである一方、クリーム剤の方が製造コストが高いのです。理由は明らかとなっていませんが、これが原因ではないでしょうか。
■ 軟膏とクリーム
軟膏は透明、クリームは白い。この理解で基本はOKです。軟膏は油脂基材のみですが、クリームは油分と水分を混合しているため、製造がやや複雑という側面があります。
薬剤師あるあるですが、軟膏とクリームの取り違いは一度は経験があるはず!

緑と青で分けてくれているんだけどね、それでも間違えるのよ。これが…。
最悪なのは、混合してしまった時ですね。廃棄コースまっしぐらですよ。最近は混合前にチェックしてくれる機械もあるのですが、処方入力を間違えていると普通に通過するという罠もあるので、結局、処方箋を確認することになります。
■ ステロイドの強さランク
ステロイド塗り薬は、かゆみ・腫れ・赤みに効果があります。その強さには5段階でランク付けされています。
では何の強さなのかというと、皮膚に塗った時の「血管収縮作用」です。塗布すると血管が収縮して肌が白くなります。ひと昔前、「美白になる」とステロイドを顔に塗る人がいました。結果的には、皮膚が薄くなって肌トラブルが多発しました。
この血管収縮力の強さを比べています。
つまり、明確な数値の差異ではないため、この症状には必ずコレというものではありません。処方する医師の経験値によるところが大きいです。ただし、長期使用や顔などデリケートな部位では、強すぎるステロイドは避けられます。

■ 修飾と強化
多くのステロイドは「○○ゾン」や「○○ロン」という名前ですが、マイザーは「ジフルプレドナート」という少し変な名前ですね。
プレドは、プレドニゾロンに由来します。ジフルは、ジ(2つ)のフル(F:フッ素)を意味し、プレドニゾロンを変化させたぞ(ナート)という感じです。

プレドニゾロンと比較すると、骨格は似ていますが、さまざまな修飾が加えられていますね。
このような化学修飾により、ステロイドの作用は強くなるのです。単純な比較ですが、
0.05%ジフルプレドナート→very strong
0.5%プレドニゾロン→weak
約10分の1濃度でも効果が上回っています。
では、0.3%プレドニゾロン吉草酸エステル(リドメックス®)はどうでしょうか。

このように見ますと、作用を強くするには フッ素(F)の導入 が重要なポイントであることが分かります。
ステロイド外用薬は、構造式を見ているとおもしろいです。覚えにくいですけどね。
「六角形のここに付けたら強くなる」などのルールがいくつも解明されています。そのためか、新しい外用ステロイドは出現しておらず、上記の表でも一番新しいのが1993年のフルメタ®(モメタゾン)。それでもかなり古いですね。
それぞれのステロイドにも名前と構造式に特徴があってなかなかおもしろいのです。また時間がある時にまとめてみようかなー。
今回は販売中止となるマイザークリームについてお話しました。これがなくなるとジェネリックの需要が集中し、同クラスのアンテベート®あたりの在庫も逼迫するのではないかと予想できます。皮膚科の患者さんが多い調剤薬局だと少し心配ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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