2025/11/26
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
川西市の清和台という地域には、小学校が2校ありますが、児童数の減少が続き、現在は1クラス規模となっています。
市は統合の方向で議論を進めており、地域住民との話し合いも重ねられています。しかし、今回の協議会を傍聴する限り「どのような形の学校を目指すのか」という具体的な方針が示されておらず、個人的にやや疑問が残りました。今回は、その考え方を整理してお伝えします。

■ 生徒数の減少
清和台は、昭和40年頃から開発されたニュータウンでした。

この地域には小学校が2校あります。

現在の生徒数は、約200名。÷6で約33名程度。つまり1クラスとなっています。

元々ピークでは4クラス程度あったようで、図のように年々減少しています。


生徒数の推移を見ますと、急増する様子とその対応がよく分かりますね。
ただ、減少傾向は止まらず今では1クラスとなっているのです。
将来推計では、1クラス15名となるところも…。

■ 統合の方向へ
これらの状況を踏まえますと、1クラスで6年間を過ごすことの利点もありますが、教育的には多様な人間関係に触れる機会が乏しくなるという課題があります。
超仲良しメンバーであれば安心かもしれませんが、その反対もあり得ます。また、クラス替えのあのドキドキ感や、好きな人と同じになった時のあの感覚――みなは言いませんが、あのワクワク感を体験できないですしね(小学生に戻りたい!)。

まじめに書くと、多様な価値観が得られにくいのではないかと教育委員会は考えていますし、とても共感するところです。先生も1学年に1名となれば、行事ごとや連絡事項などの負担が集中するという運営側の問題もあります。
結局、社会人になったら見ず知らずの土地に飛ばされることもありますし、人間関係の成功や失敗については、早く体験するに越したことはないでしょう。不安なのは誰しもが同じなのだから。
■ 市立学校の在り方方針
説明資料には、今年の1月に策定された「川西市立学校の在り方基本方針」に則り実施していくとあります。
当ブログでも取り扱いました。
参照:【川西市】 市立学校のあり方基本方針(仮)
本方針は、「子供が減っている中、学校・学級の規模を考えるべきだよね」というものです。ただ、タイトルからそのように想起しにくいため、パブリックコメントでは論点が広がるのではないかと懸念を伝えました(案の定その通りに)。
さて、パブコメでは、「共働き世帯が増えれば税収も増える、小中学校の統廃合は、住宅地としての魅力が下がり人口減の低落傾向に歯止めがかからない」という鋭い指摘もありました。
参照:【議員協議会】 川西市立学校のあり方基本方針(仮)【パブコメ後】
確かに一理あります。まっとうなご意見ですが、現実的に1クラスである清和地区の小学校は、さすがに倍に増えても状況はあまり変わらないものと思います。したがって、基本方針にもある「小中一貫の義務教育学校」にトライするのも1つの手ではないかと考えています。

■ 通学の問題点
登校に関する問題は、通学距離が長くなることです。

協議会の質疑にて、仮に清和台小を残すとしたら、約1.4km。清和台南を残すとしたら約2.5kmの通学距離と試算されていました。徒歩30分以上はかかるでしょうか。市としては、スクールバスを含めた通学支援について検討はされているようです。「昔だったら普通だろ!」との意見もあるかもしれませんが、車も多い幹線道路がありますし、保護者が心配になるのはわかる気がします。
その他、種々意見はありましたが、統合については、おおむね7割がポジティブな意見でした。
■ 今後の流れ
これまでの取り組みは地域説明会の実施や複数回の懇話会(関係者を中心としたメンバーを限定しての会)を実施していました。
とても丁寧にされていると感じました。

今後のスケジュールは以下の通りです。

■ 気になった点
丁寧に進めるのは良いのですが…
✓どちらかを残すのか
✓新設の小学校をつくるのか
✓小中一貫校をつくるのか
協議会では、具体的な方針が打ち出されませんでした。方針がないまま、来年の意見交換会ではどうするのだろうかと疑問に感じます。せめてパターンを提示するなどして、もう少し具体的に考えていただくほうが効率的ではないでしょうか。
そして、生徒数の推計を見る限り、あまり悠長にしていられないと思います。“清和台”の由来である清和源氏の歴史を活かした特徴的な学校づくりができれば、それはそれで魅力もアップするというものです。ぜひ画期的な取り組みを目指してほしいし、応援したいと思います。
イギリスの社会学者ハーバート・スペンサーの言葉に、“強者が残る”ではなく、”環境に最も適合したものが残る”とあります。
まさに今の時代の変化に適合していくことが、自然界では最も有利に働くのでしょう。
形態は時代に合わせて変化していく一方で、道徳教育のような“心の芯”となる教育や、歴史観・大切にしたい価値観は、「温故知新」の精神でしっかりと受け継いでいくことが、同じくらい重要だと考えます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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