2025/11/3
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
なんと為政者に、次のような考え方を持っている人がいたようです。なんと不幸なことでしょう。
「mRNAワクチンは、ノーベル賞を取ったんだから安全だ」

「ノーベル賞を取ったから安全」——この言葉ほど危ういものはありません。
科学の成果は称賛すべきですが、政治的に“安全の免罪符”として利用されるのは本末転倒です。
今回は、mRNAワクチン技術の本質である“修飾ヌクレオシド”について解説します。
■ ノーベル生理・医学賞
生化学者カタリン・カリコと免疫学者のドリュー・ワイスマンが受賞したのは2023年のことです。受賞した理由は、
「修飾ヌクレオシドを利用したmRNA技術の発見により、感染症用ワクチンの開発を可能にしたこと」
なのです。どこにも”安全”や”有効”などの言葉はありません。これはノーベル賞という権威だけをみて、壮大な”勘違い”をした日本人為政者のおマヌケな末路なのです。でも、仕方がありません。受賞理由までは、テレビ・新聞は詳しく教えてくれませんし、実際に世界中で政治利用されたことは否めないからです。
とはいえ、為政者がこれでは――国民が被害を被るわけです。
参照:the 2023 Nobel Prize in Physiology or Medicine(公式発表)
■ あらためて知りましょう
DNA→RNA→タンパク合成 という流れは「セントラルドグマ」と教科書でも習いましたよね。
タンパクを作る設計図がmRNAで、4種類の核酸塩基「A(アデニン)、U(ウラシル)、G(グアニン)、C(シトシン)」で構成されています。1950~60年代には判明していました。

しかし、当時の分析機器では限界があって、これらの塩基が微妙に形を変えていることに気づけなかったのです。
1970年代に入って、一部のグアニンがメチル化されている(-CH3が結合)ことを発見しました。ここから、mRNAには「修飾」されているものが混ざっていることがわかったのです。

■ なぜか?
修飾されていない核酸で合成したmRNAを、外部から投与した場合、生体内ですみやかに分解されてしまいます。本来は、細胞の中でmRNAが生まれ、すぐにタンパク質をつくる工場(リボソーム)に送られて設計図通りのタンパク質を作ります。

細胞内で完結するため、すみやかに分解されること自体は合理的なのです。ずっと分解されずにいたら不要なタンパク質を製造し続けてしまい、体がおかしくなってしまうためです。
しかし、細胞が炎症などのストレス状況下にある場合に、mRNAを分解する酵素である「RNase」の活性が高まります。すると、mRNAが次々と分解されてしまうのです…。そこで人間の体は、緊急事態だから分解されにくいmRNAを作ろうと、核酸塩基を修飾するのです。すごいね、人間。
■ シュードウリジン(Ψ)
分解されにくいmRNAを作ってやろう。その中で生まれたのがシュードウリジン(Ψ)です。Nの位置が違いますよね。でも、全体を構成する元素数は同じなので、昔の分析機器では判別がつきませんでした。

なぜ人間は、日頃から安定したシュードウリジンを盛り込んだmRNAを採用しなかったのでしょうか。
それは、壊れやすいことにメリットがあるためです。つまり、環境が変わり、違うタンパク質に切り替えようとも、前のままのmRNAが残ってしまうのは具合が悪い。
また、シュードウリジンをつくるには、特定の酵素(PSU)が必要となり、細胞が余計なエネルギーを使うことになります。そのために、あくまで緊急対応としているのです。
■ 結語
ノーベル賞の理由は、mRNAのウリジンをシュードウリジンに変えることで、細胞内で分解されずに、意図的にmRNAを組み込むことができるという「技術」に対しての評価です。約150種類あるとされる修飾核酸塩基の中で、ウリジンを選択したことも大きな功績と言えるでしょう。
参照:RNA修飾と生命現象
実は人間で、最も多い修飾核酸が、アデニン(A)のm⁶Aなのですが、少し炎症を誘発するし、翻訳(タンパクをつくること)を効率的にしてくれなかったそうです。

2017年の論文ですが、シュードウリジンではない修飾方法で、インフルエンザにおけるmRNAワクチンの臨床試験まで実施しています。当時より、mRNA研究は着実に進められてきたということです。フェーズ1のヒトでの臨床試験を行っていますが、おそらく失敗だったのだと思われます。このような研究を経て、シュードウリジンにたどり着いたものと考えられます。
参照:RNA modifications in cellular metabolism: implications for metabolism-targeted therapy and immunotherapy
純粋な研究としては非常に興味深い話ですが、「あくどい政治ショー」に利用されたことは、可哀そうでもありますね。
あらためてシュードウリジンのお話をしました。技術の進歩は大歓迎ですが、それをゴリ推しで人類に試すなんてもっての他なのです。
想定では2週間の残存期間とされたmRNAが、2年も残り続けていたとの報告や(ブログ)、IgG4が増加している(ブログ)など、当初の想定外のことが起こりまくっています。それを、未だに「安全だ!問題ない!!」って——いかに”異常事態”かがわかるはずです。
高市政権でも、この点はあまり期待できません。参政党のコロナ対策の検証法案に期待するところ大です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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