2025/9/23
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
9月17日に行われた公営企業会計の決算審査では、上水道に続き下水道事業の審査も行われました。
舎羅林山地区の物流センター開設などで収益は増加したものの、水洗化率は約98%で頭打ち。
私は審査の中で、「これ以上のリソース投入よりも効率的運営を」と提案しました。
川西市は、上水道事業、下水道事業、病院事業を公営企業としています。
上水道事業(リンク)に引き続き、今日は下水道事業について書きます。
■ 下水道事業
ざっくり言えば、上水道と同じく昨年度より利益が上昇しました。舎羅林山の物流センター(参照リンク)の新規下水管や世帯増加が収益アップにつながりました。
一人一日当たりの有収水量(=料金を取れた水)は減っており、つまり節水が進んでいることが分かります。

家庭での主な水の使い道はこちら。

厚労省の調べによると、トイレだけでざっくり5分の1の水を使用します。そのトイレの進化がやはりすごい。

やはりトイレの進化が節水の大きな要因ですね。基本的に人間の工夫でどうこうできる領域ではなく、やはり技術の力が重要なのです。
ただ、上下水道事業にとっては収益が減少するため、結果的には水道料金に転嫁されていくことになりますが…
■ 水洗化率
同僚議員の質疑にもトイレの水洗化率がありました。

ほぼ下水道は整備済みです。北部の奥地には引き込みが難しい地域もあるそうで、これを100%にするのは不可能とのこと。ただ、市内のほぼすべてに下水道は張り巡らされています。その範囲内にあっても、下水につながず汲み取り式のトイレを使い続けている世帯もあるようです。
およそ400世帯が残っているそうです(思ったよりあるよね…)。
ただ、水洗化にするには補助はあるものの無料ではありません。支払い能力や人生設計に基づいた判断もあるでしょう。これも100%達成なんて不可能です。下水道局としてはアンケートや丁寧な説明を続けていくとのことでした。
【質疑】
(経営改善の観点)
私はこの数字や水洗化しない家庭の存在を考えると、もうこの事業にこれ以上の下水道局の人的・物的リソースを割くべきではないと提案しました。水洗化しても経営改善の観点ではほとんど貢献しません。公衆衛生の強化という意味合いはありますが、現状、感染が強く発生しているわけでもなく、範囲も限定的。下水道局としても同様の認識でした。
(汲み取りの課題)
さらに、水洗化されていない=汲み取り式です。し尿回収は市の事業であり、水道事業とは切り離されます(川西市:し尿回収)。頻度は月2回の定期回収。つまり、汲み取りには市税が使われているのです。対象世帯が減れば単価は上がらざるを得ないでしょう。
(目標達成するための方策)
そこで水洗化を進める一つの方法として、水道局と市が連携し、汲み取り代を値上げ(条例改正が必要)して水洗化を促すという手もあります。本気で目標達成を目指すならば、それぐらいの強い方策が必要ですが、確認すると水道局にはその発想はなかったようです。
であれば、これ以上手を広げずに、大切なリソースを有効に活用してほしいとお願いしました。
下水道事業についても全会一致で認定となりました。
上水道と異なり、下水道は公衆衛生の色合いが強く、利益を生み出す構造にはなっていません。
したがって、より効率的な運用が必要だと思います。
今回の私のような意見は、内部からはなかなか出しにくい部分もあるでしょう。だからこそ外からの視点に意味があるんじゃないかと感じました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>【9月議会】 公営企業会計決算審査② 下水道事業:水洗化率の壁とリソース配分の見直し