2026/8/21
令和8年8月千葉豪雨では、千葉県内で大規模な住宅浸水が発生しました。消防庁の8月17日午前10時現在の速報では、床上浸水709棟、床下浸水790棟に上ります。
千葉県の第9報によると、床上浸水が多かった自治体は、千葉市161棟、鎌ケ谷市115棟、佐倉市100棟などです。一方、越谷市では大規模な住宅浸水は確認されていません。
気象庁の観測では、最大1時間雨量が千葉市中央区で115.0ミリ、佐倉市で97.0ミリに達し、いずれも観測史上1位を更新しました。千葉市では最大3時間雨量188.5ミリ、最大24時間雨量367.0ミリも記録しています。
これに対し、越谷アメダスの8月13日の最大1時間雨量は24.5ミリ、総雨量は83.0ミリでした。局地的な雨量差を考慮する必要はありますが、少なくとも観測地点の数字では、千葉市は越谷市の約4.7倍、佐倉市は約4倍の1時間雨量でした。
重要なのが、各自治体の施設が想定している「計画降雨」です。
千葉市は、浸水被害が発生している地域について、10年に1回程度の大雨に当たる1時間53.4ミリを基本に雨水施設を整備しています。浸水リスクや都市機能が集中する重点地区では、1時間65.1ミリへの対応を進めています。
佐倉市も、下水道を1時間50ミリの降雨に対応できる施設として整備しています。
つまり、千葉市の115ミリは通常の計画値の約2.2倍、重点地区の計画値と比べても約1.8倍です。佐倉市の97ミリも計画値の約1.9倍でした。
雨水管、側溝、ポンプ、調整池などは、一定の計画雨量に基づいて造られます。その想定を大幅に超える雨が短時間に集中すれば、施設を通常どおり運転しても処理しきれない水が地上にあふれます。千葉県の被害を、単純に「行政の整備不足」と結論付けることはできません。
むしろ千葉市は、10年に1回程度の53.4ミリを基準としており、概ね5年に1回程度の降雨に対する整備率を公表している越谷市より、制度上の計画水準が低いとはいえません。それでも浸水したのは、計画を大きく超える雨が降ったためです。
今回、越谷市で大規模な住宅浸水が確認されていないとしても、それは越谷市が幸運だっただけであり、千葉市や佐倉市と同程度の雨に耐えた結果ではありません。今回の被害差は、排水能力の差というより降雨量と雨の集中度の差であり、これまで以上の対策が必要です。
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ホーム>政党・政治家>山田 信一 (ヤマダ シンイチ)>【令和8年8月千葉豪雨】 千葉市の最大雨量は越谷市の4.7倍 越谷市では許容量