2026/7/14
先週、飯田市議会の次の目的地として見附市議会議会運営委員会の行政視察で岐阜県可児市議会を訪問しました。
今回の視察テーマは、一般質問の手法やルール、委員会代表質問、政策サイクル、そして市民意見を政策へ反映させる仕組みです。

可児市議会の取組で特に印象に残ったのは、議員個人の活動だけに頼るのではなく、市民の声を集め、議会全体で議論し、政策提言につなげる流れが仕組み化されていることでした。
可児市議会では、平成23年に20歳以上の市民2,000人を対象としたアンケートを実施しました。
その結果「議員の活動内容を知らない」が64.2%
「市民の声が市議会に反映されていると感じる」はわずか6.4%でした。
この厳しい結果を正面から受け止め、議会改革を進めてきたことが、現在の取組につながっています。そして、いまではそのトップランナーとなっています。

令和8年のアンケートでも、議会活動を活性化するために必要なこととして、「市民の意見を聴く機会の充実」や「各種媒体を活用した情報発信」が上位となっており、市民との距離を縮める努力が続けられています。
可児市議会では、一般質問を市民に分かりやすいものとするため、一問一答方式と一括質問一括答弁方式を議員が選択できる仕組みを採用しています。
また、執行機関が質問の根拠や趣旨を確認できる反問権、資料を映しながら説明できる議場モニター、議員間の自由討議なども整備されています。
質問を一方的に投げかけるのではなく、論点を明確にし、市民にも議論の内容が伝わるよう工夫されている点は、大きな学びとなりました。
さらに注目したのが、可児市議会の「4つの議会サイクル」です。
議長や各委員会が課題を次年度へ引き継ぐ「切れ目のない議会運営」
決算審査から翌年度予算への提言につなげる「予算決算審査サイクル」
議会報告会や懇談会を通じた「市民意見の反映」
高校生議会などの「若者世代へのアプローチ」が一年間の流れとして組み立てられています。

特に、決算審査で見つかった課題を分科会で検討し、予算決算委員会で自由討議を行った上で、全会一致の政策提言として市長へ提出する仕組みは非常に参考になりました。
提言して終わりではなく、翌年度予算にどのように反映されたのか報告を受けることで、議会として政策の進捗を継続的に確認しています。
また、一般質問で取り上げた課題や議会報告会などで寄せられた市民意見を委員会でさらに調査し、委員会の総意として質問・提言につなげる考え方も示されました。
一般質問を議員一人の問題提起で終わらせず、委員会、そして議会全体の政策資源へ発展させていくことが、政策提言型議会の大きなポイントだと感じます。
可児市議会では、地区懇談会、各種団体との意見交換、子育て世代議会、高校生議会、市民フリースピーチ、イベント会場での出前意見交換会など多様な方法で市民の声を集めています。

待っているだけではなく、議会側から市民のもとへ出向く姿勢は昨年に行政視察を行なった秋田県湯沢市議会も同じでした。
今回の可児市議会行政視察から、見附市議会に活かせる点は、市民の声、一般質問、委員会調査、決算審査、政策提言を一つの流れとして結び付けることです。
見附市議会でも令和7年度から政策サイクルの取組が始まっています。
今後は一般質問で提起された課題を委員会で深掘りする仕組みや、決算審査で把握した課題を翌年度予算への提言につなげ、その後の反映状況まで確認する流れを、さらに明確にしていく必要があります。
市民の声を「聞いた」で終わらせず、「議論し、提言し、確認する」ところまでつなげる。
今回の視察で学んだ政策サイクルや委員会代表質問、市民意見を反映する仕組みを、今後の見附市議会の議会改革と政策提言機能の強化に活かしていきたいと思います。
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ホーム>政党・政治家>五十嵐 りょう (イカラシ リョウ)>【見附市】可児市議会に学ぶ政策提言につながる議会改革