2026/7/24
先日、母校にて、1年生向けの特別授業を担当させていただきました。 これまで講演や勉強会を含め、約10年にわたり「キャリア」をテーマにお話ししてきました。専門的な手技や施術方法を講義される先生が多い中、私はあえて「キャリアの築き方」に焦点を当てて登壇を続けています。
しかし今年、私の中で大きな意識の変化がありました。 この1年のAIの目覚ましい進歩や、若者たちの新しい活躍の姿を目の当たりにし、「自分がこれまで考えてきたキャリア形成のやり方は、これからの時代には当てはまらないのではないか」と強く実感したのです。 そこで今回の授業では、初めての試みとして「双方向の対話型スタイル」を取り入れました。あらかじめ決めた順番通りに資料を進めるのではなく、その場で出た意見や脱線した話に合わせて、最適なパワーポイント資料を即興で出していく進め方です。 授業では、以下のようなテーマについて語り合いました。
若いという時間は「最大の資産」:人生の早い段階での挑戦や投資は、複利のように将来大きなリターンを生むこと。 人生100年時代のキャリア:目指すべきは単一の山型キャリアではなく、複数の強みを掛け合わせた「金メダリスト級の希少性」を持つこと。 業界の未来と自考力:従来の整骨院、介護、トレーナーのあり方はあくまでこれまでのモデルであり、今後は自ら考えることでチャンスが広がっていくこと。 思考のフレームワーク:弁証法や「螺旋階段の法則」を意識した成長プロセス。 また、私自身の価値観や生き方についても率直にお話ししました。 たくさんの恋愛をすること、ジェンダー平等や夫婦別姓を選択している我が家のスタイル、そして「子どもにはグローバルに生きてほしい」という強い願いについてです。 私の価値観に触れてもらうことで、何か一つでも未来へのヒントを掴んでほしいそんな思いで対話を重ねました。
そして授業の最後に、学生さんへ2つの言葉を贈りました。 一つは、アール・ナイチンゲールの言葉。 「人間は、自分が考えている通りの人間になる」 もう一つは、ニーチェのこの言葉です。
「世界には、君以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか? 問うてはならない。ひたすら進め。」 しかし、授業をすべて終えた今、ある強い想いが胸を去来しています。 「今日、私が授業で熱く語ったことすらも、明日になればもう当てはまらないかもしれない」 AIが目覚ましいスピードで進化し、社会の前提が目まぐるしく変わる今、過去の成功法則はもちろん、今日提示した最新の視点ですら、固定化された「正解」にはなり得ません。 では、変化の激しいこれからの時代において、「キャリア」とは一体何なのでしょうか。 思考を深めた末に、今の私がたどり着いている答えはとてもシンプルなものです。
キャリアとは、どこかの誰かが決めた成功の形でも、固定された道筋でもない。「自分自身が納得し、心から幸福感を感じられる生き方そのもの」なのだと。 答えのない時代だからこそ、他人の敷いたレールや時代の変化に惑わされることなく、自分自身が納得できる「唯一の道」をひたすらに進んでいってほしい。 そして「人生は素晴らしい」と笑顔で胸を張れるような歩みを重ねてほしい。 若い世代の方々と向き合い続けることで、私自身が得るものは本当に大きいと感じます。彼らの感覚を心の底から完全に理解することは到底できませんが、時代の流れを肌で感じ、面白さを覚える瞬間がいくつもあります。
だからこそ、社会の悲観的な意見を耳にするたび、未来を生きる彼らが希望を持てるような「政治」という力を信じたいと、今、改めて強く思っています。
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#一谷勇一郎

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