木村 あきら ブログ

陸前高田市令和7年度予算で注目した3つのコト|今月のあきら(3〜4月編)

2025/5/20

はじめまして!ライターのももかです。

今回は、「今月のあきら」の第3弾です。「今月のあきら」では、議会や地域での活動、議員としての活動など、木村あきらの公的な活動について紹介します。

3~4月の活動についてあきらさんにインタビューしました。


 

3月のかおりさんとのセッション(該当記事はこちら)から1か月。年度替わりの時期でしたが、どんなことをされていましたか?

やっぱり3月議会(新年度予算審議会)ですね。

市議会は年に4回行われるんですが、3月議会は令和7年度における170億円の予算の使い道を決める重要な議会で、その議論を頑張った!それに尽きます。

 

3月議会はいかがでしたか?

疲れました。笑 というのは、判断に迷うことが多かったんです。

令和7年度の収入170億円のうち、10億8千万円は財政調整基金から切り崩します、と予算担当者からあったんですね。 

理由や今後についての説明が曖昧で(※1)、これに自分は賛成できるのかな、と思って。

ここで自分がどのようなアクションをすることが陸前高田市にとって良いのか、すごく考えました。

 

どのようなアクションをされたんですか?

市議会は、全会一致で決まるのが基本なんです。 そこで、「この議題に極めて注目しています」という意思表示をしました。(★)

自分からは勿論、他の議員にもお願いして当局へ質疑をしたり。

1年半前から自分が導入を進めていて、今回の議会で初めて実施した議員間討議でも全議員で議論ができて、当局や市職員、市民の方々に注目してもらうことができました(※2)。

3月議会(新年度予算審議会)で質疑をする様子

さらにSNSでも、「半年後の9月には決算の議会があるので、市民のみなさんもぜひ注目してください!」と発信を強めました。

予算は市民のみなさんと集めたお金が出資源なのに、使用目的が曖昧なまま拡大することについて非常に悩みましたが、他の議員や市民のみなさんと相談しながら進めていけたので、これが陸前高田市にとって重要な行動だなと思える方に舵を切ることができました。

(★ももかコメント…
令和7年度の陸前高田市の予算は、約500項目あるのだそうです。
3週間の3月議会の中で話し合える項目は限られます。 
そこで議員は、重要だと考える項目を集中的に話せるように質疑を行います。 
ここで言っているアクションは、あきらさんが財政調整基金への注目度を高めに高めて議論へ持って行けた!ということになるようです。
 賛成反対ではなく合意を進めるためのやり方、個人的にとても面白いと感じています。)

 

特に議員間討議の様子はYoutubeで公開されていて、300回近く再生されていますね。市民の方々から何か反応はありましたか?

SNSで発信した甲斐あって、何人か「(インスタグラムの)ストーリーズを見たけど、財政のあれってどうなってるの?」と聞いてくださった方々がいました。

今行っている陸前高田市民との100人対話でも、必ずこの話題を取り上げているんですが、「こうして直接議員の方から予算について説明してもらえると、自分も意識できる」「今後を面白がりながら見守っていきたい」と関心を示す反応をもらえています。

注目度が高まれば、9月の決算議会や来年度の新年度予算審議会のときに、当局からの提案が変わってくる可能性があります。 
今回の議論が次に活かせるように、活動していきたいと思っています。

 

他にはどのような議題に注力されましたか?

大きく政策変更できたことがふたつあります。 ひとつは移住者への補助金制度。

今までは、Iターンの移住者に限り市から100万円支給される仕組みでした。
補助金は居住地の確保に充てるとされ、Uターンの移住者はというと、実家に住むだろうと見なされていたんです。

僕は4年前から、まずUターンの方々が戻ってきやすい町をつくって、そんな町に魅力を感じたIターンの方々が移住しに来る、という順番に沿って移住政策に挑戦すべきだと考えています。

Uターンした知り合いからも、「戻ってきたい気持ちはあるけど、みんながみんな実家に住みたいわけじゃない。実家が震災で流されている人もいる。区別するのはどうなのか」と聞いていました。

4年間、予算審議のたびに他の議員たちと一緒に質疑を繰り返しました。 

今年2月には、移住研究者である伊藤将人さん(※3)と勉強会も開き、当局にも一緒に勉強しましょうという形で話を聞いていただくことで、Uターンの移住者に補助金を支給する意義を示し続けました。

移住研究者 伊藤将人さんとの勉強会

結果、今年度の議会で、Uターン移住者にも100万円の補助金が支給されることが決まりました。

 

おめでとうございます!

これは長く仕込んできたものが収穫できたな、自分がしたい町づくりの方へ一個進めることができたな、と感じてますね。

 

もうひとつは何でしょうか?

これは去年の6月から提案していたことだったんですが、市による不妊治療の補助金についてです。

不妊治療は国と県から補助があります。 国からは治療が保険適用に、県からは交通費の補助金が支給されます。
僕は、市だからこそできる、不妊治療の選択がしやすいようなサポートってあると思うんです。

自分たちの場合は、不妊治療に至るまでに様々な葛藤がありました。二人で決めるって結構難しい。
そんな時に、例えば、検査(保険適用外)の補助があれば、「一度、検査はしてみようか」と背中を押すことになると思うんです。 
検査の後のことは、ご夫婦それぞれが判断すれば良いことだと思っています。

県内の他の自治体でも、すでに独自に補助金の支給を行っているので、陸前高田市でも補助金の予算を投じてほしいことを議会で話させてもらいました。 
結果、今年度から予算がつきました。

ただ、これからも議論は進めていきたいですね。

まず補助金が付いたことは大きな成果ですが、これから本当に市民の役に立つように調整していくことは今後も続けていきたいことですね。

 

不妊治療の検査費を市が負担することで、これまで妊娠を諦めようかと思っていた人たちも、少し前向きに考えられるようになりそうですね。

実は、婚姻届を提出された方に、市から不妊治療の補助制度を設けていることについて説明するよう、去年の6月から提案をしています。

3月議会で、当局から「検討したいと思っています」と返していただき、不妊治療に対して精神的な負担をなくすための一歩を進められたかなと思っています。

 

あきらさんとパートナーの方も、不妊治療をされていたんですよね(※4)。SNSで発信されているのを見ました。

そうなんです。不妊治療をするのに議会を休まなければいけなかったことがあって、伝えるのが誠実なことかなと思い発信していました。

発信を見てくださった方のほとんどが、ポジティブな反応をくださいました。
陸前高田市内の方からも、「不妊治療は金額だけじゃない大変さがあるから、市から何かしら気持ちの面で応援していただけるだけでも違うと思っているんです」とメッセージをいただいたんです。

自分自身もそうだなと考えていたので、去年の6月から提案させていただいたという経緯があります。

今年度で予算がつくことになったことをその方にご報告したら、「一個進んだね」と喜んでくださいました。嬉しかったですね。

 

最後に、次の1か月の展望をお聞かせください。

実は、来月は東京にめっちゃいる予定なんですよ。

妻が出産のため東京へ里帰り中でして。 
なるべく自分もそっちへいるようにして、子どもの誕生に一緒に立ち合いたいなと思って。

それと、東京で色々な方に会いたいなと。

以前、板橋区で大船渡市での林野火災の復興応援キャンペーンをやられている方がいて、僕が地元が板橋区なので、嬉しくて繋がったんです。
繋がることで、できることがありそうだと感じていて。

普段は陸前高田市で頑張っていますが、この東京帰省を機に、東京で色々な方と会って陸前高田市に呼ぶ、ということをやっていきたいなと考えていたりします。

 

インタビュー中、あきらさんが市民の方々、市や議員の方々と話し合ったやり取りを沢山うかがいました。自分にも、地元のために生活のために、議員の方とこんな風に話せる機会はあるのだろうか?と気になり始めています。お話聞かせていただき、ありがとうございました!

 

<詳細記事> (※1)木村あきらブログ「11億円切り崩す!?新年度予算について①」https://go2senkyo.com/seijika/179156/posts/1072121

(※2)木村あきらブログ「11億円の切り崩し② 議員間討議のエクストリーム議事録」https://go2senkyo.com/seijika/179156/posts/1073176 (※3)

伊藤将人さんのご著書『数字とファクトから読み解く 地方移住プロモーション』はこちら https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761529161/

(※4)木村あきらブログ「不妊治療はじめました。」https://go2senkyo.com/seijika/179156/posts/725457


執筆:ももか(ライター) SRHR for ALL HOKKAIDO 代表。SRHRユースアライアンス メンバー。地元である北海道から、国内の「SRHR(性と生殖に関する健康と権利)」と包括的性教育の推進を目指して、啓発活動や政策提言に取り組む。木村あきらとは、学生時代に陸前高田市広田町の地域創生活動を通じて知り合いに。性や生殖に関する自己決定権を取り巻く問題へ、真剣に耳を傾けてくれる木村のことを応援している。

 

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肩書 陸前高田市議会議員
党派・会派 無所属

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