2025/6/14
個人質問原稿(* 原稿を基にして発言していますが、実際とは異なることがあります。)
3 農業行政について
「病害虫防除について」伺います。
【本質問】
本年2月定例会の福田洋一議員の質問と重複しますが、私なりの視点で質問をいたします。
栃木県では、近年の病害虫の発生状況等に対応するとともに、病害虫の発生しにくい環境を整備する「予防」、防除の要否や時期の「判断」及び多様な手段による「防除」の3つの視点で総合防除の取組を推進するため、令和6年4月1日に「栃木県病害虫総合防除計画」を策定しています[i]。
さて本年も警戒しなければならない病害虫の一つとしてカメムシ類がある[ii]。昨年、市内でもコメ、大豆などの穀物、また梨をはじめとする果樹で大きな被害が出たと伺っています。先日、市内のコメ農家さんからお話を伺いました。
★モニターをご覧ください。

スライドは、育苗中の苗です。これから田植えされるわけですが、この苗を前に農家さんが語ってくれました。
「小山市はカメムシ防除に補助を出してくれている。これは、資材や燃料、物価が高騰している中で助かるが、もう一押し、補助を拡充してほしい。理由は、小山市の補助は10a当たり、つまり面積当たりに対しての補助[iii]だが、実際の広域防除の際には、イネカメムシに対して、2回薬剤散布が必要である。しかしながら、小山市の補助は面積当たりの補助なので、薬剤散布を1回しても2回しても、補助の額は増えない。」とのことでした。
次のスライドをご覧ください。

栃木県農業総合研究センターが本年4月に公表した、栃木県内でのイネカメムシの越冬確認状況の図です[iv]。赤色の市町で確認されてました。小山市も赤くなっています。なお、埼玉県でもイネカメムシの越冬状況は県内100地点で確認されているそうで、警戒が必要とのことです[v]。
次のスライドをご覧ください。

これは栃木県農政部経営技術課が作成したイネカメムシの資料です[vi]。図の左上にイネカメムシの成虫と幼虫の写真が写っています。成虫の体長が12-13㎜です。スライドの下の部分ですが、イネカメムシが稲の穂が出る出穂期に加害すると、コメが実らない不稔になり収量が低下、イネの乳熟期に加害すると黒色や褐色の痕ができた玄米「斑点米」となり、品質が低下します。これらの被害を防ぐために、薬剤散布を出穂期と乳熟期の2回行うことが推奨されています。
★モニターを戻してください
そこで質問しますが、物価高騰による影響に加えて、薬剤散布にかかる経費も上昇しており、農家の負担軽減のために、現行の補助をさらに拡充できないか伺います。
【副市長答弁】
カメムシ被害は、令和6年産米において、小山市南部や野木町で被害が多く確認されております。栃木県農業共済組合県南支所によると、カメムシ被害のあった農地は約15ha、小山市農業再生協議会によると、水田活用の直接支払交付金の申請者のうち、98名が飼料用米の収量低下を国へ報告しているとのことです。
イネカメムシは、稲の出穂期頃の加害で不稔を、乳熟期頃の加害で斑点米を生じさせますので、その対策としては、出穂期と乳熟期初期に一斉防除を実施することが有効とされております。
本市では、「広域防除推進事業費補助金」として、10aあたり1,000円の補助を行っており、これは近隣市町と比較しても低い額ではありません。さらに、令和7年度予算においては、事業費を前年度より増額しております。しかしながら、議員ご指摘のとおり、病害虫等の防除にかかる経費は年々増加傾向にあることから、より農家の負担軽減につながる支援方法について、他市事例などを参考に調査・研究してまいります。
併せまして、国・県から示された対策をJAおやま等の関係機関と連携して、周知に努めてまいります。
【要望】
最後に要望です。市の補助はイネのみとの理解ですが、今後もカメムシの被害は、コメをはじめ、大豆、麦、梨などの果樹でも発生することが予想されています[vii]。病害虫の防除についてさらに支援を拡充していただくことを要望します。
いま、小山市は麦秋の時期を迎え、一年でもっとも美しい時期の一つです。
この風景をまもるためにも、よろしくお願いします。
以上で公明党議員会 大平ひろしの質問を終わります。
[i] 栃木県: 「栃木県病害虫総合防除計画」の策定について
https://www.pref.tochigi.lg.jp/g04/nouyakuhiryou/sougouboujokeikaku.html
[ii] 農林水産省: 病害虫発生予察情報 「令和7年度病害虫発生予報第1号」の発表について
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/yosatu/index.html
[iii] 小山市: 小山市農業振興促進費補助金交付要綱
https://www1.g-reiki.net/oyama/reiki_honbun/e109RG00000602.html
[iv] 栃木県農業総合研究センター 植物防疫ニュースNo.1 令和7(2025)4月11日
https://www.pref.tochigi.lg.jp/g59/documents/2025sokuhou01.pdf
[v] 埼玉県: イネカメムシ越冬状況調査結果について 2025年3月31日 埼玉県病害虫防除所
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0916/bojo/data_inekamemushi20240331.html
[vi] 栃木県:栃木県農政部経営技術課「イネカメムシの発生に注意!」令和7年5月
https://www.pref.tochigi.lg.jp/g05/documents/20250514194420.pdf
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