2026/6/17
こんにちは。小山市議会議員の大平ひろしです。
昨夜(6月16日)の関東地方の地震では驚きました。常に、災害への備えが必要と改めて思う出来事でした。
さて、これまでのブログでもお伝えしている通り、6月10日に小山市議会6月議会で、一般質問を行いました。
いくつかの項目について質問していますが、それぞれの質問について、「6月議会質問」シリーズで解説します。
では、今回は、「中期財政収支見込みの公表」の質問について解説します。
中期財政収支見込み、難しい言葉ですが、簡単に言えば、小山市の「将来の家計簿」です。
家計でも、今後の収入や支出を確認しながら、住宅ローンや大きな買い物を考えると思います。市の財政も同じです。将来の見通しを持たずに新しい施設整備や事業を進めれば、将来世代への負担につながる可能性があります。
① 小山市の財政規模は大きく変化しています
(歳入・歳出の推移グラフ)
平成27年度から令和元年度まで、歳入・歳出は約600億円規模で推移していました。
しかし、コロナ禍以降、財政規模は大きく拡大し、令和6年度決算では約770億円規模となっています。
そして公表された中期財政収支見込みでは、今後も歳出は膨張し続け、令和11年度には、905億円に達する見通しです。小山市の財政運営は健全なのか。これが、私が今回の質問で小山市に確認したかった急所でした。
② 貯金は増えましたが、自由に使えるお金は減っています
(財政調整基金・経常収支比率のグラフ)
財政調整基金(市の貯金)は、令和元年度頃まで約12億円でしたが、令和6年度には約45億円まで増加しました。貯金が増えているので、一見、良いように見えます。
一方で、経常収支比率は91.8%まで悪化しています。
これは、税収など毎年入るお金のうち、すでに使い道が決まっている割合が増え、自由に使える余裕が少なくなっていることを意味します。家計だったら、自由に使える余裕がないならお小遣いが減らされたりしますね。
③ 赤字傾向が見え始めています
(実質単年度収支のグラフ)
令和6年度の実質単年度収支は、▲20.9億円となりました。
単年度だけで判断はできませんが、令和6年度は14億6千万円の積立金を取り崩しています。
貯金を取り崩しながら財政運営をしていく状態が続けば、将来への不安材料になります。
④ 借金の残高は増える見込みです
(市債残高の見通しグラフ)
小山市の市債残高は、令和6年度の911億円から、令和12年度には1,212億円まで増える見込みです。
これまで市債管理計画で示されていた998億円を超える見込みとなっています。以前の小山市の市債管理計画では上限を998億円としていました。グラフの青い点線が998億円のラインです。本年2月に市債管理計画が見直され、今後は、998億円を超える市債管理計画となっています。見直しされた計画では上限額が設けられていないのも懸念材料です。
【私の問題意識】
人口が増え、税収も増えていく時代であれば、施設やサービスを拡大することも可能でした。
しかし、人口減少時代に入った今、限られた財源の中で「何を優先し、何を見直すのか」という議論が必要です。
そのためには、まず市の財政状況を市民と共有することが重要だと考え、これまで中期財政収支見込みの公表を求めてきました。
市は、令和8年度以降も毎年、中期財政収支見込みを公表する考えを示しました。
私は、この「財政の見える化」は大きな前進だと評価しています。
次回は、今回公表された中期財政収支見込みの中身について解説します。
令和8年度から令和12年度まで、毎年40〜60億円規模の一般財源不足が見込まれています。
「なぜ不足するのか」「市はどのように対応すると答えたのか」を、詳しく解説します。
次回「【5年後に66億円不足】小山市の財政、このままで大丈夫?」
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