2024/6/28
宇治市議会令和6年6月定例会における一般質問のご報告第3回です。
分別されずに廃棄されたリチウムイオン電池や充電機能のある小型家電が、収集中のパッカー車や処理施設、処分場にて爆発し、場合によっては火災を引き起こしているため、収集場所に「危険ゴミ」や「リチウムイオン電池」の区分を設けて分別を促してはどうかと提言しました。
ポイントとなる宇治市当局の答弁は
・リチウムイオン電池については、炎天下に放置したり、落下等の外部からの圧力が加わることにより、急激な発火や爆発を起こす危険性が指摘されているため、現在のところ、拠点回収による収集方式としている。今後も引き続き、リチウムイオン電池にかかる廃棄方法の周知啓発や小型家電回収箱の設置箇所拡大等を実施する。
というところです。
第1回の報告は、キャッチアップ接種の早急な普及啓発が必要 かどや陽平一般質問報告1(R6.6宇治市議会)
第2回の報告は、ダブルケア・ヤングケアラーなどケアラー支援を要望 かどや陽平一般質問報告2(R6.6宇治市議会)
分別されずに廃棄されたリチウムイオン電池や充電機能のある小型家電が収集され、パッカー車や処理施設、処分場にて火災が発生する事案が全国各地にて発生しており、大変な損害が日々、生じています。
私も令和3年1月の総務委員会や令和4年6月の全員協議会にて、この課題については言及してまいりましたが、なかなか抜本的な対策は難しいところです。
そこでまず市として収集時や処理時における、リチウムイオン電池を原因とした火災の現状について把握しているのか、確認しました。
市の答弁は
「近年、全国的に、廃棄されたリチウムイオン電池及びリチウムイオン電池を使用した小型家電製品が、収集・運搬や処分の過程において、火災の原因のひとつとなっていることは承知している」
「宇治市においても、燃えないごみの収集車においては年間数件程度、また、宇治廃棄物処理公社や城南衛生管理組合の処分施設においては、原因の特定が困難であるものの発煙・発火事案が確認されている」
「こうしたことから、市政だより等において、リチウムイオン電池については、家電量販店等の回収協力店や購入店への持ち込みをお願いするとともに、取り外しが困難なリチウムイオン電池を含んだ小型家電製品については、市内11箇所に設置している小型家電回収箱への搬入を周知啓発している」とのことでした。
宇治市ではリチウムイオン電池の回収について、拠点に設置されている小型家電の回収ボックスに入れる、もしくは、担当課の窓口でも、受け取りしています。
ただ、全国の自治体ではごみの分別種別として「危険ごみ」や「リチウムイオン電池」などを設けて収集しているという事例もあります。
そこで、宇治市として収集時の職員・委託業者の安全性を高め、リチウムイオン電池による火災を抑制する方策として、どのような施策を今後検討しているのか、質問しました。
「リチウムイオン電池については、電気エネルギーが高密度に詰まった電池であり、炎天下に放置したり、落下等の外部からの圧力が加わることにより、急激な発火や爆発を起こす危険性が指摘されている。現在のところ、拠点回収による収集方式としている」
「今後も引き続き、リチウムイオン電池にかかる廃棄方法の周知啓発や小型家電回収箱の設置箇所拡大等を実施するとともに、他の自治体の動向や取り組みを研究し、より安全で利便性の高い効果的な回収方法を検討していく」とのことでした。
小型家電回収箱の設置個所拡大も実施されるとのことでした。ごみ収集に当たられる職員さん、業者さんの安全のためにも引き続き先行事例の研究、回収方法の検討を要望しました。
引き続き「対決より解決」、宇治市民が直面する課題に対して、具体的な政策提言に取り組んで参ります。
宇治市議会議員 かどや(角谷)陽平 公式ホームページ
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