2026/8/21
熊本での活動4日目、最終日。
昨日の終わりに、宇土市体育館の避難所を許可を得て視察しました。
現場で一緒だった、防災士として地元を駆け回っておられる宇土市議会の野口議長から、「避難所の運営はぜひ見てほしい」とご紹介いただいたものです。

宇土市では、市内の複数の避難所を宇土市体育館に集約していました。
避難所の中は非常に整然と整理されていました。
避難者は42世帯、約80名。
災害用のシェルターテントが設置され、それぞれの居住空間が確保されています。
必要な数だけでなく、今後の緊急的な受け入れに備えたテントもいくつか設営されていました。
テントを使うことで、避難者同士のプライバシーも確保され、体育館の中でありながら比較的静かな居住空間がつくられていました。
体育館の入り口付近には椅子がたくさん並べられており、私が訪れたときには甲子園の試合が流れ、賑やかな交流スペースとなっていました。
一方、普段は人があまり立ち入らない体育館の奥には、支援物資がまとめて置かれていました。
限られた体育館という空間の中で、居住スペースと物資置き場などが整理され、生活に必要な余裕も確保されているように感じました。
これまでいくつかの避難所を見てきましたが、避難所運営の一つの理想的な形だと感じました。

体育館の外には、自衛隊の入浴支援車両が設置されており、ちょうど夕方の入浴支援に向けて準備をしているところでした。
今回、とても一つ印象に残ったのが、災害ボランティアへの入浴支援です。
熊本市内では、災害ボランティア活動をした人を対象に、温浴施設「湯らっくす」が無料で入浴を受け入れる取り組みが行われていました。
施設では、ボランティア活動を証明するシールを確認して無料で受け入れてくださいます。
限られた帰りの時間の中だったので、行くかどうか少し迷いました。
しかし、前日に一緒に災害ごみの運搬をした18歳の彼が、
「ココ、サウナ、めっちゃ良いですよ」
と教えてくれました。
彼は将来、救急救命士になりたいという夢も話してくれた高校3年生です。
せっかく勧めてもらったので、少し無理をして立ち寄ることにしました。
そして、これが大正解でした。
限られたスペースの中に複数のサウナが設置されていて、ちょうど午後5時のロウリュも初めて体験することができました。
災害ボランティアとして汗をかいた後に、しっかり身体を休める。
支援する側も、誰かに支えてもらう必要があります。
おかげで気持ちよくリフレッシュして、その後の長時間の運転に臨むことができました。
またどこかで彼とどこかでお会いして、「あのときサウナを教えてくれてありがとう」と伝えたい。

すべての活動を終えた後は、約4時間かけて移動し、宮島サービスエリアで短時間の睡眠をとりました。
最終日の長距離運転は、途中に工事や渋滞もあり、体力的にはかなり負担がありました。
後から知ったのですが、プロのトラックドライバーの方でも、一日の走行距離は800km程度を目安にしているそうです。
今回、これまで経験したことのない12時間もの長時間、しかも一人で運転しました。
その一方で、運転中ずっとAIと話をしながら、普段なら考えない仕事のことや、さまざまな豆知識を聞いたり、考えを整理したりできたのは、良い時間でもありました。
とはいえ、今後は無理のない移動計画を立てたいと思います。

今回、4日間家を空けて現地で活動することができたのは、まわりの協力があったからこそです。
普段は深夜までかかる仕事を調整し、子どもたちの面倒を見てくれた妻には、改めて感謝したいと思います。
家族に負担をかけてしまった部分もありますが、それでも今回、現地に行ったからこそ得られた学びがありました。
実際に被災地で短い時間でもボランティアとして活動したことで、もし文京区で災害が起きたときに、地元のためにどう動けばいいのか、より具体的にイメージできるようになった気がします。
そして、今回の経験を自分だけの経験で終わらせたくありません。
文京区としても、他自治体で災害が発生した際に、いち早く現地へ駆けつけ、支援できるような仕組みづくりができないか。
今回見て、聞いて、実際に汗をかいた経験をもとに、議会でも働きかけていきたいと思います。
4日間の熊本での活動は終わります。
現地で学ばせていただいたことを、文京区の災害対策に持ち帰ります。
そして、今回受けた支援やご縁にも、いつか別の災害が起きたときに、今度は自分たちが誰かを支えることで応えていきたいと思います。
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