2026/2/2
Matsuyama local transportation
そんな声を聞くことがあります。
けれど実は、乗り合い交通を観光客中心に組み立てるほど、街も、交通事業者も、しんどくなっていく構造があります。 今回は、その“裏側の設計”を、できるだけ分かりやすく整理します。

バスや電車は、毎日走り続けるインフラです。 だから本来は、「仕事に行く人が使いやすいかどうか」を軸に設計するのがセオリーです。
この条件に耐えられる交通でなければ、生活の足として成立しません。 逆に言えば、ここが整うと、交通は「続く仕組み」に変わります。
道後温泉は観光地として語られがちですが、同時に大きな職場でもあります。
朝早く、夜遅く、毎日動いている人がいます。 だからこそ、道後で働く人が使いやすい電車やバスであるほうが、本数・時間帯・動線が安定します。
実は:ここが観光にも効いてきます。
働く人の毎日に耐えられる交通は、観光客にとっても「安心して使える交通」になります。 観光に寄せるより先に、まず“暮らしでつかえる”を整える。これが長く続く近道です。
観光客には、すでに複数の移動手段があります。
むしろ宿泊業にとっては、送迎を含めた移動そのものがサービスや強みになります。 乗り合い交通が、観光客の移動をすべて背負う必要はありません。
無料で運び、無料で見せ、そのまま帰ってもらう。 こうした動線では、人は増えても地域の経済が動きにくいことがあります。
観光は、来ること自体がゴールではありません。 使ってもらい、経済が回って、はじめて意味を持つものです。
乗り合い交通が「観光客を直行で運ぶ役」に寄りすぎると、路線は増え、運行は複雑になり、維持が厳しくなっていきます。 交通は、経済を生まない移動を量産する装置ではありません。
松山には、松山市駅という分かりやすい結節点(ハブ)があります。
ハブ空港ならぬ「ハブ駅」乗り合いの交通は松山市駅までを基本にして、そこから先は、 市内電車・徒歩・その人の都合に任せるほうが合理的です。
こうすることで、動線が整理され、路線を増やさずに済み、市内電車、路線バスが使われる前提が育ちます。 結果として、交通全体が軽くなります。
ここで「市駅下車0円」が加わると、行動の入口が一気に分かりやすくなります。
強制しないけれど、選びやすくする。 その設計が、観光産業にも、交通事業者にも、そしてがんばっているあなたの暮らしにも、同時に効いてきます。
まとめ
観光に媚びすぎない交通は、観光を冷たくする交通ではありません。 地元で働く人の毎日を守る交通だからこそ、観光客も安心して乗れます。松山はまだ、その設計を選び直せる段階にあります。
交通を「節約」ではなく「街への投資」に変える。 市駅をハブに、観光と暮らしが両方元気になる仕組みをつくります。
© はるき|自分で未来を100%選べる松山へ。
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