岡本 のぶじ ブログ
兵庫・猪名川町【いながわの木喰学 第14回/いながわ木喰】
2026/7/20
7/20 猪名川町には、町内の個人宅にも木喰上人が授けた木喰仏が2体残っています。そのうちの1体が、ちょっと珍しい――いや、全国でもここだけの「大黒天ゑびす像」です。

この像、実は一本の材木から大黒天とゑびすを二尊まとめて彫り出した唯一の作例とされています。各地には大黒天単独像、ゑびす単独像は残っていますが、二人を「合体させた」像は猪名川町だけ。材木を提供した個人への御礼として授けた、と伝わっています。背面には、木喰らしい味わい深い俳句が二句刻まれています。
+大こくも 七ふくうつて とりさかな
+めでたひを おさへてひとつ わかゑびす
室町時代中期から七福神信仰が広がり、大黒天と戎天(ゑびす)を並べて祀る「戎大黒天」が各地で見られるようになりました。木喰もその流れを踏まえつつ、一本の木から二尊を彫り上げるという“職人魂”を見せたのでしょう。
さらに、この像にはちょっとした「隠し要素」があります。大黒天は米俵の上に立つ造形ですが、正面からは見えない右脇に、小さな円錐形の球体がそっと彫り込まれています。実はこれ、宝珠です。宝珠とは、財宝を生み、病苦や災いを防ぐとされる“願いを叶える珠”。財福をつかさどる大黒天にふさわしいアイテムを、木喰はこっそり忍ばせたのかもしれません。まるで「見つけた人だけ、ちょっと幸運が増えるかも」と言わんばかりです。
全国の木喰仏の中でも、一材から恵比寿と大黒天を彫り出した像は猪名川町だけ。
町の文化財として、これからも大切に守り伝えていきます。【つづく】
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著者
| 選挙 |
猪名川町長選挙 (2025/07/20) [当選] 5,079 票
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| 選挙区 |
猪名川町
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| 肩書 |
猪名川町 町長 |
| 党派・会派 |
無所属
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| その他 |
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