2026/4/28
芦屋市議会では、政務活動費の会計帳簿と領収証がインターネット上で公開されています。これは透明性の観点から見ても、一定前進している取り組みです。
ただし、現在の公開方法は会派ごとにまとめられています。市民の立場からすると「誰が何に使ったのか」が分かりづらい構造になっています。
制度上、政務活動費は会派に対して支給されるものであり、会派単位で整理して公開するという現状の運用は妥当です。
会派に支給された政務活動費の使い方については、各会派によってそれぞれ異なります。ですが、実際には各議員が個々の活動に使用しているケースが多いです。現状の会派単位の公開だけでは実態を十分に把握することができません。
政務活動費の公開については、兵庫県議会が進んでいると思います。
兵庫県議会では、会派に支給する仕組みは維持しつつ、所属議員それぞれが収支報告書、会計帳簿、領収証を公開しています。なお、控室のコピー機リース代など、会派として使用する経費もありますが、それは所属議員の頭数で割った数字をそれぞれの議員の会計帳簿に反映させる形で公開しています。
会派として支出するものがある以上、各議員は個人として月額7万円をフルで使うことができないわけですから、兵庫県議会の対応は妥当だと感じます。
県議会の公開方法では、共通経費を含めたすべての支出が議員単位で整理されています。そのため「議員個人の使用金額とその使途」が一目で分かる構造となっています。
芦屋市議会においても、現行の会派単位での会計帳簿・領収証の公開に加え、議員ごとの会計帳簿・領収証を公開する仕組みを検討すべきではないでしょうか。
あわせて、各議員が自ら会計帳簿および領収証に関する資料を作成し、それを会派の会計責任者がチェック・取りまとめる形に見直すことで、事務負担の軽減と責任の明確化の両立が可能になります。
政務活動費の原資は公金であり、住民監査請求の対象にもなります。実際、政務活動費の使い方の正当性については、たびたび住民監査請求の俎上に挙げられています。
そのため、単に公開しているというだけでなく「見ようと思えばすぐに見られる」「見れば分かる」状態にしておくことが重要です。今の対応だと、市役所に行かなくてもネットで見られる状況は成立しています。しかし、市民が実際にチェックするのは相当骨が折れる作業になります。
誰でも「簡単に調べられる」状況をつくっておくことで、市民による監視の目はより実効性のあるものになります。全国的に見て、政務活動費の不適切な使用⇒返還の事例は後を絶ちません。
芦屋市議会ではマニュアルを都度見なおすことで制度上の抑止力を働かせようとしています。しかしそれにも限界があります。市民の監視の目という抑止力も働かせる必要があると思います。
本件については、議会基本条例検討会議において提起しましたが、その場では議論には至らず、今年度実施される政務活動費のあり方検討会において議論される予定となりました。
僕は会派に属さない議員であるため、この検討会に参加することはできません。市議会における公金の取り扱いについて、より透明性の高い仕組みとなるよう、会派に属する議員の方々による前向きな議論が行われることを期待しています。
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