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【練馬区議会】厚労省調査「生活苦」55.4% 練馬区はひとり親家庭の約半数が月の貯蓄ゼロ

2026/7/18

2026年7月15日、厚生労働省の国民生活基礎調査をもとに、暮らしが「苦しい」と答えた世帯が全国で55.4%に上ったとメディアで報じられました。子どものいる世帯では61.5%、母子世帯では82.1%に達し、子どもの貧困率も11.0%となっています。。平均所得が増えても、物価高や家賃、教育費などの負担に追いつかず、多くの家庭が厳しい生活を強いられている現実が浮かび上がります。今回の報道を受け、国民生活基礎調査と過去の練馬区の調査結果をもとに、子育て世帯、ひとり親家庭、高齢者の暮らしの実態を分析しました。

■ 平均所得が増えても、半数以上が「生活苦」

2025年の国民生活基礎調査では、前年1年間の1世帯当たり平均所得は575万2千円となり、前回より増加しました。

しかし、所得の低い世帯から高い世帯までを順番に並べた中央の値、いわゆる「中央値」は451万円です。全世帯の61.5%が、平均所得を下回っています。暮らしが「大変苦しい」「やや苦しい」と答えた世帯は55.4%。子どものいる世帯では61.5%、国の調査上の「母子世帯」では82.1%に達しました。

(出典:2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況 各種世帯の所得等の状況)

子どもの貧困率は11.0%です。さらに、子どものいる現役世帯のうち、大人が1人の世帯では44.7%が相対的貧困の状態にあります。食費、家賃、光熱費、教育費の上昇に所得が追いついていない家庭も多いのではないでしょうか。

(出典:2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況 各種世帯の所得等の状況)

■ 母親の81.2%が就労 それでも負担は家庭に集中

全国では、18歳未満の子どもと母親がいる世帯のうち、母親が働いている割合は81.2%となりました。

働く母親が増えたことは、女性の社会参加が進んだ側面もあります。一方で、保育園や学童、病児保育、家事・育児の分担などが十分でなければ、仕事と子育ての負担が一人に集中してしまいます。

(出典:2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況 世帯数と世帯人員の状況)

■ 練馬でも、子育て家庭の母親の約7割が就労

練馬区が令和5年度に行った調査では、就学前児童の母親のうち、現在就労している方が52.2%、産休・育休・介護休業中の方が20.7%でした。合わせると72.9%です。

小学生の母親では、現在就労している方が68.9%、休業中の方が2.0%で、合わせて70.9%となります。国の調査とは対象年齢や調査方法が異なるため、81.2%と単純には比較できません。それでも、練馬でも仕事と子育ての両立が、多くの家庭の日常になっていることが分かります。

さらに、日常的に子どもを見てもらえる親族や知人が「いない」と答えた家庭は、就学前で66.1%、小学生で63.3%です。私自身もワンオペ育児の当事者ですが、子どもの急病や学校・学童の休み、毎日の送迎や食事を、家庭だけで乗り切ることには限界があります。

■ ひとり親の約9割が働いても、半数は貯蓄ゼロ

練馬区の令和4年度調査では、ひとり親家庭の就労率は89.9%でした。一方で、1か月の貯蓄が「0円」の世帯は49.5%です。

(出典:令和4年度 練馬区ひとり親家庭ニーズ調査報告書)

転職や働き方の変更を希望する方は37.2%で、その理由として59.3%が「賃金が安い」と答えています。これほど多くの方が働いても生活が厳しいのであれば、個人の努力不足ではありません。賃金、雇用、住居費、教育費、養育費確保など、社会の仕組みの問題です。

他方で相談窓口を利用できない理由も、「相談する時間・余裕がない」が41.9%、「窓口の開設時間に利用できない」が29.2%でした。支援制度は、窓口をつくって待つだけでは届きません。

■ 練馬でも高齢者の3人に1人がひとり暮らし

NHKの報道では、65歳以上の単身高齢者が過去最多の930万世帯に達したとされています。練馬区では、2024年時点で65歳以上の高齢者約16万3千人のうち、ひとり暮らしは5万6,836人、34.8%です。高齢者の3人に1人が一人で暮らしています。

区の推計では、2040年には約8万8千人、43.9%まで増える見込みです。物価高、医療、介護、住まい、孤立の問題を、家族だけに任せることはできません。

(出典:練馬区「第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 第2章」)

■ 家庭の努力だけに任せない区政へ

練馬区は、ひとり親家庭に対して、法律・家計相談に加え、心理職によるメンタルヘルス相談、当事者経験のある相談員によるピア相談、夜間・土曜日・オンライン・出張での相談も行っています。また、今年度からは準生活保護世帯に対する就学援助を大きく改善しました。こうした取組は大切な前進です。そのうえで、ひとり親家庭に限らず、必要な家庭へ区から働きかけるアウトリーチなどを強める必要もあります。

働いても生活が苦しい。子どもを育て続けられるか不安がある。年齢を重ねて孤立する。こうした状況を自己責任にしてはいけません。平均値では見えない、一人ひとりの暮らしを見る区政へ。誰もが安心して働き、子どもを育て、年齢を重ねられる練馬区を求めて練馬区議会でも訴えていきます。

■ 参考文献

 

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選挙 練馬区議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 3,954 票
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