2026/6/20
田川市がいま直面している最大の危機のひとつは、過疎化に伴う公共交通の維持です。人口減少と高齢化が加速するなかで、これまで「当たり前」だった移動手段が失われようとしています。私は、公共交通を単なる移動手段ではなく、市民が尊厳を持って暮らすための「移動の権利」を支える基盤であると考えています。
田川市の現実は非常に厳しいものです。自主財源の弱さ、膨らむ扶助費、そして老朽化するインフラ。この現実から目を背けてはいけません。これまでの延長線上の政治では、公共交通を維持し続けることは不可能です。いま求められているのは、現状を直視し、将来世代に責任を持てる持続可能な交通体系へと刷新することです。
私の政治の土台は、障がいを持つ方、高齢者、子どもたち、そして声を上げにくい立場にある人々に寄り添うことです。過疎化が進む地域において、買い物に行けない、病院に行けないという状況は、生活の質を著しく低下させます。公共交通を維持することは、まさに福祉そのものなのです。
しかし、ただ「残してほしい」と声を上げるだけでは解決しません。限られた財源のなかで、本当に支援が必要な人に確実にサービスを届ける仕組みに変えていく必要があります。一律のばらまきではなく、移動に困っている方々に重点的に投資を行い、誰もが安心して暮らせる街をつくらなければなりません。
田川の誇りである平成筑豊鉄道は、いま重要な岐路に立たされています。これまで先送りされてきたメンテナンス経費のツケが大きく響いており、維持には多額の公的支援が必要です。私は、鉄路への愛着を大切にしつつも、拙速な結論ではなく、住民を交えた深い議論が必要だと考えます。
鉄路の維持が困難な状況においては、バス高速輸送システム(BRT)への転換を含め、よりきめ細かく生活に密着した移動手段の確保を柔軟に検討すべきです。大切なのは「鉄道という形を守ること」ではなく「市民の移動手段を確実に守ること」です。前例踏襲や見栄のハコモノではなく、実際に使われる交通インフラへの刷新が必要です。
過疎地域における移動の足として、新たな技術や仕組みの導入をためらってはいけません。タクシー不足や運転手不足が深刻化するなか、白ナンバーの自家用車を活用したライドシェア(自家用車活用事業)の検討もそのひとつです。他の自治体の先進事例を積極的に取り入れ、田川市に適した形で実装していくスピード感が求められています。
公共交通を維持するためには、その裏付けとなる財源が不可欠です。国や県からの支援を待つだけの「待ちの行政」では、地域の足は守れません。「稼ぐ力」を持つことで、そこで得た利益を公共交通の維持や、高齢者のタクシー利用補助といった市民生活の充実に充てることができます。経済を回し、財源をつくることは、福祉や交通という「市民の安心」を守るための攻めの戦略なのです。
公共交通の課題は、田川市一自治体で解決できるものではありません。平成筑豊鉄道やバス路線は、田川市郡全体、そして福岡県全体の問題です。
私は、福岡県議会副議長として培ったネットワークや経験を活かし、近隣自治体、そして県や国との「対話と協調」によって、広域的な交通ネットワークを再構築します。対立のための対立ではなく、具体的な成果を田川に持ち帰る実務型の政治こそが、いまの田川には必要です。
結びに
田川は厳しい。しかし、変えられない街ではありません。過疎化という現実に飲み込まれるのではなく、それを乗り越えるための新しい知恵と実行力が求められています。
子どもたちが田川で育ってよかったと思え、高齢者の皆様が最期までこの街で元気に移動し、安心して暮らせる環境をつくる。今だけよければよいという政治ではなく、10年後、20年後の世代に責任を持てる交通政策を、私は全力で進めてまいります。
田川の未来を動かす。皆様とともに、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
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ササキ マコト/45歳/男
ホーム>政党・政治家>佐々木 まこと (ササキ マコト)>田川市の未来を運ぶ:過疎化に負けない公共交通と「移動の権利」を守る決意