2026/6/7
私たちが生活を営む上で、最も大切な基盤となるのが「住まい」です。田川市で新しい生活を始めようとする方、そして住み慣れたこの街で暮らし続けたいと願う方にとって、賃貸住宅の質と選択肢の充実は、暮らしの豊かさに直結する重要な課題です。
私はこれまで福岡県議会議員、そして田川市議会議員として、「福祉・人権・教育」を政治の土台に置いてきました。誰もが尊厳を持って安心して暮らせる場所を確保することは、行政が果たすべき基本的な役割です。しかし同時に、田川市が直面している厳しい財政状況や人口減少という現実を直視しなければなりません。
賃貸住宅政策を考えることは、単に建物を管理することではなく、田川市の未来をどう描き、どう守っていくかという「まちづくり」そのものなのです。
●空き家活用と民間連携による「選ばれる賃貸」の創出
田川市においても、空き家の増加は深刻な課題です。一方で、移住を検討されている方や若年層からは「自分たちのライフスタイルに合った賃貸物件が見つからない」という声も聞かれます。
私は、行政が抱える遊休資産や市内の空き家を、不動産業界などの民間パートナーと徹底的に連携して活用していくべきだと考えています。古い建物をリノベーションし、現代のニーズに合った賃貸物件として再生させる。これにより、街の景観を守りながら、新しい住民を呼び込む「稼ぐ行政」としての仕組みを作ります。
「ハコモノ」を新しく作るだけが投資ではありません。今ある資源を価値ある資産へと刷新し、地域経済を循環させる。それが私の目指す実務型の改革です。
●市営住宅の再構築と、将来世代への責任
市営住宅などの公営賃貸住宅は、住まいのセーフティネットとして極めて重要です。私は県議時代、県営・市営住宅の共同改築という具体的な成果を実現してきました。しかし、すべての施設を現状のまま維持し続けることは、老朽化のスピードや財政負担を考えると現実的ではありません。
「すべてを残す」ことは、一見やさしい選択に見えますが、その維持管理コストを将来の子どもたちに押し付けることになってしまいます。私は、老朽化した市営住宅の集約・統合を進めると同時に、バリアフリー化や耐震化を施した「質が高く、真に必要とされる住まい」へと刷新していきます。
切り捨てるための削減ではなく、守り続けるための再編。これが、次世代に責任を持つ政治のあり方です。
●若者・子育て世帯への居住支援と「稼ぐ力」の連動
田川に住みたいと願う若者や子育て世帯にとって、家賃負担は大きな壁となります。家賃補助や初期費用の支援、奨学金返還支援と連動した住居支援などは、人口流出に歯止めをかけるための有力な手段です。
ただし、これらの支援を行うためには、裏付けとなる財源が必要です。私は「支援を守るために、まず田川市が自ら稼ぐ」ことを重視しています。ふるさと納税の強化や企業誘致、産業用地の整備によって自主財源を増やす。その稼いだお金を、子育て世代の家賃補助や教育環境の充実に重点投資する。
「福祉と成長の好循環」を生み出すことで、田川市を「支援を受けるだけのまち」から「自ら未来を切り拓くまち」へと変えていきます。
●賃貸住宅を取り巻く「安全・安心」のインフラ整備
良い賃貸物件があっても、その周辺環境が安全でなければ、安心して暮らすことはできません。私は、街灯の増設や通学路のグリーンベルト設置など、現場の声に基づいたインフラ整備を徹底して進めてきました。
特に、移動の足となる公共交通の確保は、賃貸生活の利便性を左右します。平成筑豊鉄道の維持や、デマンド交通(乗り合いタクシー)の充実など、高齢者や車を持たない現役世代も自由に移動できる環境を整えます。
「住まいの点」と「環境の線」をつなぎ、街全体の「面」としての価値を高める。これが私の進める地域密着型の政策です。
●誰もが排除されない、人権を尊重した住まいの確保
賃貸住宅の契約において、高齢者、障がい者、外国人、ひとり親世帯などが不当な制限を受けることがあってはなりません。人権を重んじるリベラルな価値観を土台とする私にとって、居住の権利における差別の解消は、決して譲れないテーマです。
民間賃貸住宅への入居を円滑にするための居住支援協議会の活性化や、保証人がいない方への公的支援のあり方を模索します。差別や排除のない、多様な人々が共に暮らす「人にやさしい田川」を、制度の面から支えていきます。
●おわりに
田川市の賃貸住宅問題は、財政、福祉、産業、そして人権が複雑に絡み合った課題です。これらをバラバラに考えるのではなく、一つの大きな「まちづくりのビジョン」として統合していく実行力が、今の田川市には求められています。
田川は厳しい。しかし、変えられないまちではありません。 「住んでよかった、これからも住み続けたい」。 そう思える田川市を、皆さんとともに創り上げていきましょう。
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ササキ マコト/45歳/男
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