2026/6/22
練馬区議会議員の富田けんじです。
先日、6月19日。梅雨の晴れ間がのぞく中、令和8年第二回練馬区議会定例会が閉会いたしました。
今定例会でも様々な議論が交わされましたが、その中でぜひ皆様に知っていただきたい、ある「可決された議案」があります。それは「練馬区立開進第一小学校の校舎等長寿命化改修工事」に関する請負契約の決定です。
「小学校の工事が決まった。よかったですね」 字面だけを見れば、そう思われるかもしれません。しかし今、この「工事が無事に決まる」ということは、決して当たり前のことではなくなりつつあるのです。
先日の本会議で、開進第一小学校の改修における「建築」「機械設備」「電気設備」の3つの工事契約が無事に可決されました。子どもたちが長い時間を過ごす学び舎の環境が守られることに、私自身、まずは深く胸をなでおろしています。
なぜ「安堵した」のか。それは現在、練馬区のみならず日本中の行政が「入札不調」という極めて深刻な課題に直面しているからです。
入札不調とは、簡単に言えば「区が工事を発注しても、引き受けてくれる業者が現れない(あるいは予算内で収まらない)」という事態です。昨今の急激な建設資材の高騰や、深刻な人手不足。これらが重くのしかかり、区内の小中学校や公共施設の工事で「業者が決まらない」という不調が相次いでいます。
これは、単なる「役所の手続きが遅れている」という事務的な問題ではありません。
入学式、運動会、そして学習発表会。子どもたちにとって、学校での行事やグラウンドで過ごす日々は、その年、その瞬間限りのものです。もし工期がズルズルと後ろ倒しになれば、どうなるか。 校庭が使えない期間が延び、大切な学校行事のスケジュールが狂い、学校施設を利用している地域コミュニティの活動までもが居場所を失うことになります。
大人にとっての数ヶ月の遅れは、子どもたちにとっての「二度と戻らない季節」を奪うことに直結します。現場の先生方や地域の方々がそのしわ寄せに翻弄される姿を、私たちはこれ以上見過ごすわけにはいきません。
だからこそ、今回、開進第一小学校の工事が無事に決まり、スケジュール通りに改修が進む見通しが立ったことは、本当に大きな意味を持ちます。
しかし、練馬区全体を見渡せば、未だに入札が決まらず宙に浮いている計画も存在します。これから先も、学校や公共施設の老朽化対策は待ったなしで続きます。
「今は物価高だから、業者が決まらなくても仕方ない」と、ため息をついて諦めるのは政治の役割ではありません。 予算の組み方、発注のタイミング、そして現場の事業者が適正な利益を確保して「入札に参加しやすい環境」をいかに整えていくか。この難局を乗り越える知恵と工夫が、今の区政には強く求められています。
子どもたちの日常と、地域の拠点を守り抜くために。 今後の公共工事のあり方について、私は引き続き議会の場から、厳しくも建設的な提案を続けてまいります。
(練馬区議会議員 富田けんじ)
この記事をシェアする
トミタ ケンジ/44歳/男
ホーム>政党・政治家>富田 けんじ (トミタ ケンジ)>【議会報告】公共工事が決まらない?開進第一小の改修可決から見えた、練馬区が抱える「静かな危機」