2026/7/25
千代田区立スポーツセンターの建て替え計画が、いよいよ具体的な段階に入ってきました。
現在のスポーツセンターは昭和47年に完成し、すでに50年以上が経過しています。私も3年前に一般質問でスポーツセンターを取り上げ、老朽化への対応とともに、建て替えに向けた検討を早急に進める必要があると指摘してきました。
当時は「どこに建て替えるのか」が大きな論点でした。
その後、計画は大きく前進しました。現地での建て替えが決まり、隣接する都有地との一体的な整備によって、これまでより広い敷地を活用できることになりました。
この広がった可能性をどのように区民サービスの向上につなげるのか。いよいよその議論をする段階に入ってきたと感じています。その際に重要なのは、「何ができる施設なのか」だけでなく、「誰が利用し、区民の健康にどうつながる施設なのか」という視点です。例えば、運動習慣のない人でも気軽に足を運べるか。高齢者の健康づくりに活用できるか。子どもや障害のある方も利用しやすいか。立派な施設をつくるだけでなく、実際に多くの区民に利用され、健康増進につながって初めて、新しいスポーツセンターを整備する意味があると考えています。
一方、これから難しくなってくるのが、具体的にどのような競技施設を整備するのかという問題です。これまで区では、スポーツ関係団体へのアンケートや意見交換、検討会などを通じて様々な要望を聞いてきました。各団体からすれば、より充実した競技環境を求めるのは当然です。私自身も、それぞれの競技団体の声はできる限り大切にすべきだと思っています。しかし、都有地との一体整備によって施設規模を拡大できるとはいえ、スペースにも財源にも限りがあり、すべての要望を盛り込むことはできません。利用者数だけでなく、他の施設で代替できるのか、専用施設が必要な競技なのか、多目的に利用できるのか、整備後の維持管理にどの程度の負担が生じるのか。様々な視点から検討したうえで、最終的には区全体にとって何が必要なのかという視点から優先順位を決めることも必要だと思います。ここは今後、議会としてもしっかり議論していかなければならないところです。
そしてもう一つ、重要な課題が建て替え期間中の対応です。当然、工事期間中は現在のスポーツセンターを利用することができません。現在の施設では、体育館、プール、武道、トレーニング、各種スポーツ教室など、多くの区民や団体が日常的に活動しています。これらの活動を工事期間中どう確保していくのか。代替施設についても既に検討が始まっていますが、建物が完成するまでの数年間、区民のスポーツ環境をできる限り低下させないことも、今回の建て替えにおける重要な課題です。新しい施設の完成だけに目を向けるのではなく、そこに至るまでの間、スポーツ環境をどう守るのかについても議会でしっかりと確認していきたいと思います。
これから何十年も区民に利用される施設だからこそ、「大きくて立派な施設」ではなく、「つくってよかった、使いやすい」と思ってもらえるスポーツセンターを実現できるようにしていきたいと考えています。
千代田区議会 自由民主党
大坂たかひろ
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