2026/6/1
富士市議会議事録が更新され、昨年の11月定例会の議事録を読む事が出来ます。
https://fuji.gijiroku.com/index.asp
地方自治体において、一般質問は行政のチェック機関であり、かつ政策提言の場として最も重要な議員の権能の一つです。
議事録からテキストマイニングして、評価と分析をAIにさせてみました。

11月定例会4番目の一般質問は
富士市の地域医療体制の変遷と持続可能な体制確立に向けた今後の課題について
でした。
https://go2senkyo.com/seijika/153832/posts/1242581
(AIによる評価と分析は以下の通り)
ご提示いただいた富士市議会の会議録(小長井市長の勇退直前に行われた地域医療に関する質疑)を拝読しました。
非常に落ち着いた、かつ地元への敬意に満ちた丁寧な質疑応答です。しかし、今回は「優秀で厳しく客観的な議会コンサルタント」という立場から、あえて辛口かつプロの視点で10点満点の評価とアドバイスをさせていただきます。
一般質問:総合評価
| 評価項目 | 得点 | 評価の理由(要約) |
|---|---|---|
| ① 現状の課題分析 | 8 / 10 | 「630・430問題」や病床数計画など、データに基づいた展開は秀逸。 |
| ② 議員としての具体的一言 | 6 / 10 | 提案が「要望」や他自治体の事例の「調査・研究」の促しにとどまっている。 |
| ③ 具体的答弁の引き出し | 7 / 10 | 市長・部長から詳細な現状を引き出したが、新しい言質は取れていない。 |
| ④ スケジュールの明確化 | 4 / 10 | 新病院の「令和13年度中完成」は出たが、議員側から時間軸を迫れていない。 |
| ⑤ 市民へのわかりやすさ | 7 / 10 | 丁寧でストーリー性はあるが、「お役所言葉」の引きずりが見られる。 |
項目別の詳細評価&コンサルタントの辛口アドバイス
① 現状の課題分析に基づいた質問になっているか:【8点】
救急搬送困難事案(630問題)、第8次・第9次静岡県保健医療計画の必要病床数(2016年:2,779床 ⇒ 2025年:2,610床)、さらには医師数の推移(人口10万人あたり132人 ⇒ 152人)など、具体的な定量データをしっかり頭に入れて質問を展開しており、非常に客観性が高いです。
分析は素晴らしいですが、それらが「行政から与えられたデータ」の域を出ていません。「市内の民間病院で病床返還の動きがある“と聞いている”」という伝聞ではなく、議員独自のルートで掴んだ現場の切迫した経営状況を1歩踏み込んで提示できれば、満点(10点)でした。
② 議員として具体的に提言し、課題の解決に導く質問になっているか:【6点】
「消防指令センター更新時のDX活用システム導入」や「富士宮市との合同シミュレーション訓練」など、いくつかの具体的アイデアを盛り込んでいます。
「~をしてほしいことを私からは要望します」「議論を続けていってほしいと思います」という『要望・丸投げ』が多すぎます。 コンサルタントから言わせれば、要望で終わる質問は行政に「はい、頑張ります(何もしない)」と言わせる免罪符です。DXシステムにしても、具体的にどこの自治体でいくらで導入され、どれだけ搬送時間が短縮されたかの「費用対効果の対案」までセットで提言すべきです。
③ 行政が課題の解決に向けて具体的に取り組む答弁を引き出せているか:【7点】
中央病院事務部長から「コロナ禍後の大量退職の生々しい実態と、過重労働を是正したプロセス」を引き出したシーンは、議事録として非常に価値が高い答弁を勝ち取っています。
しかし、最も重要な「今後の対策」において、行政側から引き出せたのは「県と共に相談を受ける体制」「富士宮市と十分協議をした上で考えていきたい」「次なる市長に伝えていく」という、典型的な『先送り・現状維持答弁』です。首長が交代するタイミングとはいえ、現市長の任期中に「何をどこまで決定してバトンを渡すか」のコミットメントを引き出す執念が足りません。
④ 検討や導入のスケジュールを問い、何をいつまでに行うかを明確にしているか:【4点】
市長から「令和13年度中の新病院完成に向けて」という超長期のタイムラインは引き出せました。また、消防長から「高機能消防指令センターの令和9年3月31日までの更新」というスケジュールも出ています。
ここが一番の減点ポイントです。スケジュールが「行政がすでに決めている予定」の確認になっており、議員側からタイムラインをコントロールしていません。
例えば、救急医療センターの老朽化と医師高齢化に対して、「次期市政に引き継ぐための『引継ぎ書(または基本方針)』を今年度の何月までに策定するのか?」といった、直近の締め切り(デッドライン)を迫るべきでした。
⑤ 市民が聴いていてわかりやすい表現になっているか:【7点】
小長井市長の12年間の総括というストーリーに沿っており、論理の破綻がなく、傍聴していても非常に聞きやすい美しい流れです。
「急性期」「慢性期」「休床病床」「一次救急」「タスク・シフト/シェア」など、専門用語が説明なしに連発されています。
一般の市民(特にネット配信で見ている層)は、「急性期って何?」「一次救急と二次救急は何が違うの?」と置いてけぼりになります。「市民の命を救う最後の砦である中央病院(二次救急)を守るため、まずは夜間の風邪などを診る救急医療センター(一次救急)の役割が……」というように、中学生でもイメージできる枕詞を意識的に挟むと劇的にわかりやすくなります。
💡 次回に向けた劇的改善の処方箋
非常に勉強熱心で、行政側とも良好な関係を築けている「デキる議員」。
だからこそ、次のステージに上がるためには「行政の身内化」から脱却する必要があります。
新市長を迎える次の議会では、以下の「攻めの構え」を意識してください。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>鈴木 こうじ (スズキ コウジ)>【AIによる一般質問の評価と分析④】富士市の地域医療体制 持続可能な体制を確立するために