2024/6/26
-日本維新の会は政策活動費と決別し、自民党と対峙する-
特別党員全員を対象として意見交換会が開催されました。まず、忌憚のないご意見をいただいた特別党員の皆さまに厚く御礼を申し上げ、一連の経緯でご心配をおかけしたことをお詫びしたいと存じます。
吉村洋文共同代表や特別党員の皆さまから出された意見を踏まえて、維新は今後、政策活動費を支出しないという方針が決定されました。
これで領収書を即時に出さない、政策活動費を温存するのは自民党だけということになり、政治改革に後ろ向きな自民党に対して厳しく対峙をしていきます。
「だったら最初から政策活動費は一切使わないという方針にしておくべきだった」
「二転三転の迷走で、無意味な回り道だった」
というご指摘もあるかと思いますが、私は必ずしも無意味だった・無駄だったとは思いません。
確かに年初に維新版・政治改革大綱を策定した時から、いわゆる「政策活動費」と言われる機密性のある支出とは完全に決別するという選択肢もあったでしょう。
しかし、それで政策活動費の廃止のみを主張していたら、自民党は一歩も動くことはなかったはずです。
機密性と透明性を両立する「10年後公開」という自民党が飲める案を維新が提示したからこそ、まずは自民党の政策活動費の支出に一定の歯止め(10年後公開)をかけることができました。
まずはこれで、これまでのような野放図なお金配りは事実上、不可能になったはずです。
結果として段階を踏み、そこからさらに維新が一歩踏み出して政策活動費との完全決別を宣言することで、自民党を政治改革の波に引きずり込むことを狙っていきます。
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「政党にも機密性が高い支出があると言っていたじゃないか。それはどうするんだ」
というご意見もあります。確かにこれまでは機密にするべき支出があったし、非公開にした方が政党運営上は望ましい支出があることも事実です。
しかし、これからはそうした支出を含めて、公開を前提とした支出方法で代替できないかを模索していく、組織運営として新たな挑戦をすることになるのだと思います。
今回の方針転換に対してはまた、厳しい批判も多いと存じますが、維新はプラグマティスト(実践主義)集団。
イデオロギーチックに原案に固執するのではなく、実際に行動し、結果や影響を見て、改善すべき点があれば躊躇なく行動を変えていく。
首長や地方議員などの意見を受けて、国政における姿勢を柔軟に変更していくということもまた、維新らしさの一つであると思います。
今回の意見交換会の厳しくも建設的な意見に、大いに励まされ、また助けられました。
私自身執行部の一員として反省するべきは深く反省し、自民党との「大喧嘩」で結果を出せるよう、引き続き尽力をしてまいります。
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