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「謝罪したいのは、自分たちのためだった」――辺野古転覆事故に見る、被害者不在の論理

2026/4/18

先月、辺野古沖で起きた抗議船の転覆事故。修学旅行中の生徒が犠牲になるという痛ましいこの事故から1カ月が経ちました。

産経新聞の取材に対し、船を運航していた「ヘリ基地反対協議会」の仲村善幸共同代表が語った言葉が、大きな波紋を呼んでいます。

「(謝罪に伺いたい。)それがないと自分たちは前に進むことができない」

…この発言を聞いて、皆さんはどう感じるでしょうか。

亡くなった方のご遺族は、今もその悲しみの中にいます。突然大切な人を失い、「前に進む」どころか、日常すら取り戻せていないかもしれない。

なのに、加害者側の代表から出てきた言葉が「自分たちが前に進むための謝罪」というのは、いったいどういう感覚なのでしょうか。

謝罪とは本来、被害を受けた方への誠意であるはずです。「自分たちのけじめのため」「自分たちが次の活動に移るため」

そういう発想で謝罪を求めるのは、被害者への誠意とはほど遠い、極めて自己中心的な論理ではないでしょうか。

保険も「十分な補償はできない」と認めている

さらに見過ごせないのが、保険についての発言です。

「2隻とも保険に入っているが、補償が十分できるとは思っていない」

抗議活動という政治的行動のために船を出し、その結果として人が亡くなっている。補償も十分にできないことを認めながら、謝罪の申し入れは「自分たちが前に進むため」――。

ここまで堂々と「自分たちのための謝罪」であることを公言できる神経は、まったく理解しがたいと言わざるを得ません。

主義主張の前に、まず人として

私は、辺野古をめぐる政治的立場についてここで論じたいわけではありません。

どのような信念があるにせよ、自らの活動によって人が亡くなったという事実の前では、まず被害者に向き合うことが先です。

「原因究明が行われている途中」と言いながら、謝罪を「自分たちのペースで」「自分たちのために」進めようとする姿勢は、遺族の気持ちを置き去りにしていると感じます。

学校や当事者側がまだ返事をしていないのは、当然のことかもしれません。

犠牲になった方のご冥福をお祈りするとともに、遺族の方々が、この先少しでも穏やかな時間を取り戻せることを願っています。

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著者

おときた 駿

おときた 駿

選挙 第27回参議院議員選挙 2025年 (2025/07/20)
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肩書 日本維新の会 参議院東京都選挙区 第1支部 支部長
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