2026/4/16
私はかつて、名古屋観光コンベンションビューローに在職し、名古屋の観光振興やコンベンション誘致に、ささやかながら携わってきました。企画広報を担当し、最前線の立場ではありませんでしたが、その経験は今もなお、私の中に確かな軸として息づいています。そうした経緯もあり、名古屋の魅力を語ると、つい熱が入ります。常任委員会などでシティプロモーションに触れる際にはやや熱弁になってしまうのも、そのためかもしれません。折にふれて、このまちの価値を掘り起こし、言葉にし、提案する――それが自分なりの務めのひとつだと感じています。
例えば、あまり知られていないことの一つに、3Dプリンタの原点があります。今ではものづくりの常識ともなったこの技術は、名古屋市工業研究所において生み出され、世界で初めて特許出願されました。名古屋は、こうした「静かな革新」を内に秘めた都市でもあります。最近、私の提案をきっかけに「広報なごや」で紹介されましたが、市民の間でもなお十分に知られているとは言えません。
また、「名古屋はPRが下手だ」と言われることもあります。確かに、華やかさや派手さでは他都市に譲る面もあるでしょう。しかし、その内実に目を向ければ、名古屋は多様で実直、そして奥行きのある魅力に満ちています。人口減少時代を迎え、交流人口の拡大はますます重要な課題となっています。埋もれがちな価値を丁寧にすくい上げ、“へえ”と言わせて終わらせるのではなく、内外へしっかり届けていく――そうした地道な取り組みが、いま求められているのではないでしょうか。
一方で、物価高騰の波にさらされる今、交流人口を考える上では、遠方依存から近隣重視への転換や移動負担を補う交通整備やデジタル活用の推進も重要でしょう。そして、価格競争ではなく地域固有の体験価値を高め、「ここでしか得られない魅力」で選ばれること、さらに関係人口を育み、継続的な交流へとつなげていく視点が肝要だと考えます。
これからも、知る人ぞ知る魅力に光を当て、さりげなく、しかし確かに効かせる発信を積み重ねていきたいと思います。
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ハットリ マサヤ/57歳/男
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