2026/9/9
中道改革連合が分裂することになりました。ゼロからというよりは、マイナスからの再出発です。簡単な再出発ではありません。マイナスから、一歩ずつ歩き始めます。
1)必要な政策の財源をどうするか
先日の日記に関し、以下の質問を頂きました。
「教育、子育て、研究開発、地域、医療・介護などに重点的に資源を配分するというが、『将来世代への負担や金利上昇のリスクにも目を配る』とは具体的にどういうことなのか。結局、他の歳出を減らすか、増税するしかないのではないか」
これも非常に重要な指摘です。
教育、子育て、一次産業、研究開発、医療・介護など、今後さらに重点的に資源を配分しなければならない分野があります。
しかし、必要だからといって、その財源をすべて国債、つまり借金に頼り続けるわけにもいきません。
では、その財源をどうするのか。
既存の予算を削減するのか。それとも増税によって新たな財源を確保するのか。
質問者からは、結局この二つしかないのではないか、との指摘を頂きました。
しかし、実際の予算編成という観点から見ると、財源を生み出す方法は、この二つだけではありません。
第一は、既存歳出の見直しです。
一度始めた事業を永久に続けるのではなく、効果の乏しくなった事業、使われずに積み上がっている基金、役割を終えた補助金などを不断に点検する。その上で、優先度の高い分野へ予算を振り替えます。
また、既存事業を廃止することだけが歳出の見直しではありません。同じ行政サービスを、より少ない費用で実施できないか。似た事業の重複をなくせないか。制度や手続きを簡素化できないか。こうした効率化によって財源を生み出すことも重要です。
ここで、私が以前から問題だと考えているのが、日本の財政の不透明さです。
予算書や決算書はもちろん公開されています。しかし、国民の立場から見て、一つの政策に最終的にいくら使われ、それによって何が行われ、どのような成果があったのかを、予算から決算まで一貫して追いかけることは容易ではありません。というよりほぼできないと実感を私は持っています。
これでは、何が無駄なのか、逆にどこに予算が不足しているのかを判断することも難しくなります。
国のお金の流れと政策の成果を、国民がもっと容易に確認できるようにする。私は、こうした財政の「見える化」そのものが、歳出の見直しと予算の重点化の前提だと考えています。
第二は、経済の成長などによる税収の増加です。
賃金や企業所得が増え、経済全体が成長すれば、税率を上げなくても税収は増えます。
また近年の国税収入は増加傾向にあり、過去最高を更新する年度も続いています。この税収増をどう位置付けるかも重要です。
第三は、租税特別措置など税制そのものの見直しです。
特定の政策目的のために設けられている税の軽減措置や優遇措置についても、現在も本当に必要なのか、期待した効果が上がっているのかを検証する必要があります。
必要性の薄れた優遇措置を整理することによって生まれる財源もあります。歳出だけではなく、こうした税制を通じた支援についても不断に検証すべきです。
実際の予算編成では、こうした歳出の見直し、事業の効率化、税収の増加、税制上の措置の見直しなどを組み合わせながら、必要な財源を確保していきます。
その上で、それでも財源が不足する場合には、国債を活用するのか、新たな負担をお願いするのかを考えることになります。
支出の性質と財源も重要な観点です。
災害や深刻な景気後退への対応など、一時的に必要となる支出があります。また、道路や橋など、将来世代も長く利用する社会資本については、国債を活用し、世代を超えて負担することにも一定の合理性があります。
一方、医療、介護、子育てなど、毎年継続して必要となる支出を、毎年国債だけで賄い続ければ、国債残高は積み上がります。
しかも、これまでの超低金利の時代とは状況が変わりました。
国債には利息が付きます。金利が上昇すれば、国債を借り換えるたびに政府の利払い負担が徐々に増えていきます。利払いに使う予算が増えれば、その分、教育、子育て、医療、研究開発など、本来必要な政策に使えるお金が圧迫されます。
これが、私が「将来世代への負担や金利上昇のリスクにも目を配る」と書いた意味です。
まず、現在のお金の使い方を徹底して見えるようにする。効果の乏しいものを見直す。既存の予算を組み替える。行政を効率化する。税制上の優遇措置も検証する。そして、経済を強くして税収を増やす。
それでも、国民生活に不可欠な恒久的政策を維持するための財源が足りないのであれば、誰が、どの程度、どのように負担するのかという議論をしっかり行うべきです。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年9月9日 その6953『逢坂誠二の徒然日記』8650回】
#逢坂誠二 #歩く歩く聞く聞く
#函館
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>おおさか 誠二 (オオサカ セイジ)>必要な政策の財源をどうするか 【26年9月9日 『逢坂誠二の徒然日記』8650回】