2026/4/10
トランプ大統領がイランを「石器時代に戻す」と恫喝したことで緊迫した情勢は、停戦交渉期限である日本時間8日午前に合意に至りました。2週間の停戦は、この合意により即時発効とされました。
そもそも「石器時代に戻す」という表現は、第二次世界大戦で東京大空襲を指揮したルメイ空軍参謀総長が北ベトナム攻撃の際に語ったとされ、またアーミテージ国務副長官が米国同時多発テロ後に協力しない国に向けて発したとも言われています。こうした大時代的な言葉を用いて停戦を望んでいたのが、他ならぬトランプ大統領であったことは明らかだと指摘されています。
◆トランプ大統領の焦燥
今回のイラン戦争におけるトランプ大統領の優柔不断ともいえる姿勢は、戦略目標の見誤りによる苛立ちと、戦争終結の見通しが立たない焦りから生じていると広く受け止められています。米国としても、これ以上戦果を得られない状況で損害を最小限に抑え、かつ面子を保ちながら停戦に持ち込みたいという思惑があったとされています。
合意後は即時停戦とされ、ホルムズ海峡の封鎖解除、仲介国パキスタンの首都イスラマバー
ドでの停戦協議などが示されました。イラン側が提示したとされる10項目の停戦合意内容も明らかになり、戦争終結への期待とホルムズ海峡の開放を受けて、市場は株価・原油価格ともに好感を示しました。
一方で、イスラエルは「この停戦にはレバノンは含まれていない」と表明し、米国との認識の齟齬が露呈しました。トランプ大統領もこの相違を憂慮していたとされ、バンス副大統領も停戦を「脆弱な停戦」と表現しています。
◆つかの間の停戦に…
この戦争が米国というよりもイスラエル主導で進められたとの見方があるように、イスラエルの意図は米国とは異なるものでした。停戦は実際には一日も持ちませんでした。
停戦発表の朝、ホルムズ海峡は開放され、合計7隻が無事通過したとされます。しかし午後になると、イスラエルはレバノンに対し、この戦争で最大規模の攻撃を開始しました。レバノンのシーア派組織ヒズボラは、イランの支援を受ける勢力として長年イスラエルと紛争状態にあり、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師の殺害後には報復としてロケット弾を発射していました。こうした状況が、ま
さに「脆弱な停戦」であったことを示す形となりました。
夕方にはイランが再びホルムズ海峡を封鎖し、イラン海軍は「動くタンカーはすべて破壊する」と宣言。数百隻のタンカーが足止めされ、世界の石油供給の20%が再び凍結されました。これらは停戦合意後わずか一日の出来事です。
◆国際秩序の揺らぎと私たちの課題
このような事態の中で、戦争の行方は全く見通せない状況に陥りつつあります。「法と秩序」という国際社会の規範が崩れ、威嚇や恫喝が繰り返され、双方が情報戦の名の下に自国に有利な情報を流し続ける。その結果、世界的な経済混乱が生じている現状に、いったいどのような意味があるのか。もしそれが為政者の国内的立場を守るために行われているのであれば、第三国にいる私たちは、その非道さを明確に指摘しなければならないのではないか。
先週、安易に「供給調達は大丈夫」とする発信に対し、私は「倹約令を」と申し上げましたが、まさに私たちは私たち自身の意思に基づき行動しなければならない局面に立っています。 そのことを改めて強く発信していく必要があると考えます。
~スタッフ日記「無事故無違反」
4月1日と言えば、新入学生・新社会人など、年度替わりの節目の一日です。しかし、奈良で車に乗って仕事をする私にとっては、新生活よりも道路事情の大きな節目が目につきました。
改正道路交通法の施行により、16歳以上の自転車運転の人に対し「青切符」が導入されたのです。これまでマナーの範疇と見られがちだった自転車のルールが、この4月から明確に車両としての法的責任を負うことになります。
今回の改正で気になったのは、信号無視や一時停止違反に加え、傘差し運転やスマホを操作しながらの運転といった日常的な違反も厳格な取り締まり対象となった点です。電動自転車や性能の良い車体も増えてきていたため、車道から歩道を見たときにハラハラする場面も多くあります。
今回の改正は自転車利用者だけでなく、車のドライバーにとっても重要な意味を持ちます。施行に伴い、自転車はこれまで以上に車道の左側通行を徹底するようになります。ドライバーは車道において、自転車との距離感をこれまで以上にシビアに管理しなければなりません。追い越し時には十分な側方間隔を空けることはもちろん、左折時には自転車も車両の一種としてルール通りに動いていることを前提とした、巻き込み確認が求められます。実際に奈良で運転する身として思うことは、制度の整備に実際のインフラ整備が追い付いていないなということです。日本には自転車専用レーンもほとんどありませんし、自動車も自転車もともに安全管理を徹底しないといけないなと感じました。みなさま、安全運転・無事故無違反でお過ごしください。
(テン)
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