
5月15日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、5月20日開催予定の党首討論の見どころを毎日新聞政治部の田中裕之記者が解説。イラン情勢悪化に伴う電気代やガソリンの補助に伴う補正予算検討からうかがえる首相官邸の戦略や、自民党と国民民主党の連携可能性など、MCの選挙芸人・山本期日前氏が与野党の最新動向を深掘りしながら伺います。
MC期日前氏:まず国会の動きとして、補正予算を検討との報道が出てきました。やっぱり、イランとかの影響がかなり出てきているということですか?
田中記者:そうですね、昨日から「政府が補正予算検討」と今日の新聞各紙にも全紙載っているんですが、期日前さんの言う通りイラン情勢が悪化していて、原油とか液化天然ガスの価格が高騰していると。その電気・ガスの料金に影響してくるのが6月頃からと言われていて、これから暑くなって、このスタジオも冷房が付き始めましたけど、クーラーをどんどん使っていく季節になる。今までも、ロシアのウクライナ侵攻の時から燃料が高騰し始めたので、2023年から夏と冬に電気とガス料金の補助をやってたんですよ。 夏場の料金負担を軽減するということで、去年の7月から9月の時は一般家庭に月1000円程度を補助することをやっていて。
田中記者:今度はそのプラスアルファでイラン情勢の悪化によって、今年3月からガソリン補助を始めてるんですが、その財源が切れそうだということで、この前成立した2026年度予算に予備費1兆円があるんだけれども、このままでは足りなくなるんじゃないかと。それで、このガソリン代や電気・ガス代の補助を政府はやる方向で検討してるんだけれども、このままだとその1兆円の財源では足りなくなる恐れがあるので、補正予算を検討する段階に入ってます。ガソリン代は、今もレギュラーガソリンは1リットル170 円程度に抑えられてるんだけども、補助がなかったら212円ぐらい。むちゃくちゃ高くなるんですよね。

MC期日前氏:かなりいきますね。
田中記者:かなりイラン情勢によって原油価格が高くなっているのでね。これを補助して、経済活動を停滞させないようにするというのが高市さんの方針なんだよね。
MC期日前氏:では、今後は基本的に上がらなくなるようにしていく感じですか?
田中記者:そうですね。家計に負担が起きないようにということですが、基本的にはプラスして高市総理が5月11日の参議院決算委員会でも答弁してるんですけども、「私は現時点ではさらに踏み込んだ節約をお願いする段階にはないと考えています」ということで、つまりこの調子で使えるようにというこのなんですよね、原油の量自体は。原油(の使用)量を抑える政策ではないんだよね。
MC期日前氏:補助するから使ってくださいということですもんね。
田中記者:だから一応、年を超えて原油の供給を確保するメドがついてるっていうので、年明けぐらいまではこういう方針で行くっていうのが今の高市政権。
MC期日前氏:たまに、野党とかからも節約の質問がありますが、基本的には、節約しないで今通り使ってくださいということを継続していく感じですかね。
田中記者:そうね、例年の節約ぐらいはして欲しいけどということだよね。クーラーを使いすぎないようにするとか。
MC期日前氏:確かにこれが、今年どうなるのかは相当気になりますけどね。
田中記者:そう、今国会にこの補正予算を出すんじゃないかとも言われていて、そうするとこの国会の終盤にまた予算委員会を開いて、議論することになってくると思います。
MC期日前氏:ここは、すんなり行くのか、それとも揉めたりするのかって…。
田中記者:このガソリンや、電気・ガス代の支援事業自体ははまあ行くんじゃないですか。野党も補正予算の必要性っていうのはこの前の2026年度の本予算の時から言ってたので。つまり、イラン情勢対策を組み込んだ予算じゃなかったから、それを組み込んだ補正予算をやるべきだとは言ったんですよ。だから、先手を打ってこの方針を出してきたっていうところもあって。

田中記者:今こういう報道がでるのは政府・与党に取材してるから表で発表する前に出てきてるわけなんだけども、なんでこの時期に今出てきてのかと言うと、5月20日に党首討論があるっていうのも結構影響してるんですよね。先ほど言った通り、野党から補正予算を編成すべきだっていう声が出てるんで、20日にあの高市さんと野党党首、今回は国民民主党の玉木(雄一郎)さんが一番時間が長くなると思うけど、玉木さんや中道の小川(淳也)さんとテレビ中継(に映る中)で論戦する中で、言われる前に打ち出しておこうと。
MC期日前氏:じゃあ、野党もこれ以上を要求したりみたいな。
田中記者:もちろんね、これだけでは不十分だっていうのがあると思うけど、基本的に対策は考えてますよと言えるようになるんで。正式表明が党首討論が行われる前に出てくるのか、それとも党首討論で言うのか、ある程度の匂わせなのかわかんないけど、そういうちょっと野党対策的なところもあって、今週きたっていうことですね。
MC期日前氏:ああ、そっか。結構党首討論がある際は、その前に検討報道が割と出がちみたいな。
田中記者:そう。だからあの特に安倍政権の時とかそうだったけれども、あの予算委員会で総理がね、答弁する時が来た時に先手を打ってく。あるいはあのその予算委員会で野党がなんか追求してくるスキャンダルとかあったら、それに被せるように新しい政策を発表していくみたいなね。
MC期日前氏:おお。
田中記者:そういうのをね、国会日程も考えながらやってるんですよ。今、高市官邸がどこまで国会日程を考えながら打ち出しを考えてるのかはちょっとわかんないけれども、まあ安倍政権ですごく国対とも、党とも連携うまくいってた時はそれぐらいのスケジュールでやってた。
MC期日前氏:ああ、そうなんすね。これをまず打ったことで今後党首討論どうなるのかっていう。
田中記者:そう。だから20日の党首討論で是非注目しておいて欲しいのは、さっき言った玉木さんが初めて野党で一番長い(質問)時間を確保するんですけど。なんでかって言うと、今、国民民主党が衆参で合わせたら野党第一党なわけです。中道は、参議院では立憲民主党と公明党に分かれるからね。一つの政党として野党でどこが一番議席を持っていますかとなると、国民民主党になるわけ。
MC期日前氏: 時間は衆参合わせた議席数で配分されるから、そこで玉木さん(国民民主党)が一番長い時間になるということですね。
田中記者:そう。玉木さんは、今までは持ち時間が3分とかね、それくらいでやることが多かったじゃないですか。
MC期日前氏:よく色んな党首が(持ち時間が)少ない時に、カップラーメンを引き合いに出しがちですよね。
田中記者:そう。で、「今時のカップラーメンは5分くらいかかるから、カップラーメンすら作れないよ」っていうのが、榛葉(賀津也)さんのジョークでしたけど。
MC期日前氏:箱型の、丸いやつとか(笑)。
田中記者:そう、ちょっと良い、美味しそうなカップラーメンね。
MC期日前氏:確かに。だから、今回の5月20日の党首討論では、まず玉木さんが一番長くなるというのは、一つの注目ポイントですね。
田中記者:注目だね。高市さんとどんなやり取りになるのか。今、国民民主党って、この前の予算案を衆院から参院に送る時に、色々ゴタゴタがあったじゃない。国民民主党の要求としてはね、13日に衆院を通すんじゃなくて、ちょっと週明けにしてくれ。そしたら賛成するというのがあった。でも、(自民党側は)それをしないで13日に通してしまったわけだけれども、当時、国民民主党の要望を聞いていたら、年度内成立できたかもしれなかった。参院自民党側としてはね、「13日であれば年度内成立できますよ。それは国民民主党が賛成した上で、合意を取り付けた上で参院に送ってきたらできるんですよ」という話を、高市さんに伝えていたつもりだったんだけど、そこがうまく噛み合わなくてごちゃごちゃして、ああいう展開になってしまったわけだけども。それからずっと、ちょっとギクシャクしているんだよね。そこの関係修復があるのかどうかというのが、一つ見所で。
田中記者:それに関連するのが、自民党の松山政司参議院議員会長が、昨日の会合で「国民民主党との連携が重要だ」ということを言ったんだよね。今日の産経新聞のインタビューでも、「国民民主党との連携を真剣に考える」という大きい記事が載っていて。この参院自民党の松山会長というのは、参院自民といえば石井準一参議院幹事長がよく表に出てくるけれども、役職としては会長は幹事長の上なんですよ。
MC期日前氏:確かに、今は石井準一さんがすごい影響力を持っているように見えますけど、幹事長であって、その上の会長ポジションに松山政司さんがいると。
田中記者:そう。その会長が、国民民主党との連携についてすごく発信を始めている。前、玉木さんにインタビューした時も言っていたけれど、松山さんをパイプにしているって言っていたんだよね。
MC期日前氏:そうなんすね、参議院側は。
田中記者:もちろん、自民党の麻生(太郎)さんとのパイプもあって、そこでもやり取りしているんだけれども、自民党が国民民主党を取り込みたいのは、今は参議院対策だから。参議院だと過半数まで4議席足りないから、国民民主党との協力ができる体制にしておけば、かなり安定するんだよね。それで参議院側のカウンターパートは、役職としても松山さんは会長だから、幹事長よりも上でもある。
そして高市さんとの距離にしても、今度できる「国力研究会」という、高市さんを支える新グループがあるじゃないですか。山田宏さんが事務局長になって、麻生さん主導で、萩生田さんたちも含めて「高市グループ」みたいな議員連盟ができるんだけれども、その発起人の1人にも松山さんは入っているわけ。
MC期日前氏:参議院の会長というポジションであり、そこにも入っていて。松山さんは元々、岸田さん系ですよね?
田中記者:そう、宏池会。
MC期日前氏:宏池会で。でも、(選挙区が)福岡で、麻生さんもいらっしゃって。僕はもう松山政司さんは自民党の最初の総会の時に、麻生さんにどなられていたという話が、あの印象が僕の頭から離れないんですけど(笑)。
田中記者:その松山さんが国民民主党との関係を修復しに来ているのかな、というのはすごい感じるよ。
MC期日前氏:だからあれですよね。自民党の鈴木(俊一)幹事長だったりとか、松山さんとかも、結構国民民主党に秋波を送るような発言はしているじゃないですか。でも、なんかそこが全然埋まっていない印象もあったりするんですけど、またこの近づくフェーズになってきたという感じですか。

田中記者:なってきたんじゃないのかなっていう。で、近づくかどうかが、やっぱり5月20日の党首討論の見所だと思う。
MC期日前氏:そこでどういう発言があるのか。でも、たまに党首討論でチクッと刺す時もあるじゃない。そこを高市さんがどういう感じで行くのか。
田中記者:そうですね。玉木さんが対決姿勢で臨むのかどうかも見所だし。
MC期日前氏:確かにそうか。
田中記者:距離感難しいですよね。国民民主党としても、通したい色々な要求もあるだろうし。ただ、今高市さんと離れたことでネット上ではアンチな人もちょっと増えたりするところもあるから。
MC期日前氏:玉木さんからすると、経済政策で、特に消費税に関しては結構違ったりもするじゃないですか、即効性の点で。高市さんはよく「考えるのはこっち」みたいな感じで、チクッと刺したりしますけど、それがどう行われるか気になりますよね。
田中記者:そうだね。だから、さっきの補正予算の話とかもね、こういう党首討論を見据えて出てきているけれど、来週にかけて色々と布石が打たれているのかな、という感じはしますよね。
MC期日前氏: 党首討論、その辺りの関係性も含めて、かなり注目というところですね。
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