
3月23日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、3月20日未明(日本時間)に行われた日米首脳会談について、MCの政治ジャーナリスト・今野忍氏と産経新聞編集長の水内茂幸氏が徹底解説!孤立するトランプ大統領への「ハグ」と「緻密な言葉選び」で飛び込んだ高市早苗総理の外交術とは?
MC今野忍記者(以下、今野記者): 日米首脳会談が19日、日本時間だと20日未明にありました。まあ、概ね評価が高いんじゃないですか。
水内茂幸記者(以下、水内記者): すごく評価高いと思うし、「針の穴を通すような難しさがあった」と、前に政府関係者からちょっと聞いてたんですけども、僕から見てもすごく難しい難題の中、それを針の穴を通しきったような感じがするんですよね。

MC今野記者: そうだね。「ナローパス」をうまく通るんだけど、タイミングがすごい悪い中で良かったよね。例えば、アフガンの時みたいにNATOが有志連合を組んでホルムズ海峡行きます。日本はどうするんですか? 参加しないんですか?って状態で行くのとも、もう今回NATOがみんな「行きません」とかなりはっきりノーを突きつけて、トランプ大統領はNATOに対して、「もうNATOは張り子の虎だ」「臆病者たちを私は忘れない」って切れてたわけじゃないですか。という中に、高市総理が行って冒頭にハグ、「私はあなたの味方ですよ」って言葉を100万回言うよりも早いじゃん。あそこでのハグは高市さんの方から行ってたよね?
水内記者:そう、握手しようとしてるところを高市さんの方から。
MC今野記者: 反対的に見る人たちは「何媚びてんだ」とおっしゃるかもしれないけど、ある意味、高市さんの方から空間を制したところはあると思う。もうトランプ大統領もハグされちゃったら、その時点でもう厳しいこと言えないじゃん。何が言いたいかって言うと、さっきの話に戻るけど、だからアフガンみたいにNATOが協力するのに対して日本が協力はできないだとあれだけど、そもそもNATOが行かないという状態で、「日本は憲法上の制約があるから今すぐには行けないけど、停戦すればちゃんと機雷掃海などは協力できるんだよ」と。要は、「今はできないけど、ちゃんと私たちやりたい意思があるし、ちゃんとあなたに寄り添ってる」っていうことをちゃんと伝えたのが、あの言葉の肝じゃん。

水内記者:そう。それが本当にね、すごいなと思うわけですよ。先週、金曜プライムニュースにジョセフ・クラフトさん(東京国際大学副学長)が出演して解説したのと同じようなことを政府関係者も言ってたけど、トランプはNATOに対して怒りを募らせたとはいうものの、裏返せばやっぱり孤独だったと。
MC今野記者:そうでしょ、孤立だよね。
水内記者:もう本当、孤独・孤立化しているような中で、そこで高市さんがやってきて、寄り添うような姿勢をするというので、すっとこう胸元に入っていくような環境を作った。最初の「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思っている/そのために私は諸外国に働きかけてしっかり応援したい/きょう私はそれを伝えにきた」この言葉が秀逸だと思うんです。
まず、「世界中に平和と繁栄をもたらすのはドナルドだけだと思っている」と。国際法上見てみても完全に合法だったとも、完全に違法だったとも、なかなか言い切れない。ま、違法の方がどっちかというと強いかもしれないけれども。
MC今野記者: 奇襲だから、違法だろうな。厳密に言ったら、安保理決議があるか、自衛権の行使以外では使えないという意味では。国際法だから解釈する人によっては「自衛権の行使と言えなくはない」とか言うけど、明らかに差し迫った脅威だったのかと言い出すとね……
水内記者: でもNATOの人たちのように頭ごなしに「トランプだめだ」とかいうわけにも。孤独にしているところに寄り添うっていうのから考えると、やりきれないところがあるわけでしょ。ただ、だからと言って、トランプを全部礼賛するわけにもいかない。だからここで「世界中に平和と繁栄をもたらすのはドナルドだけだと思っている」と。これ、裏返せばすごい文学的な言葉のような感じもするんだよね。
MC今野記者:これどう思う?結構、ダブルミーニングっていうかさ。言葉通りに見れば、あの左派の人が批判しているように「媚びてる」とか「ミサイルで小学校で170人も死んでるのに平和とか繁栄とかおかしい」って言うけど。逆に言うとさ、「さっさと停戦してよ」「責任とって早く終わらせてほしいんだけど」って言ってるようにも見える。
水内記者: 「あなたが勝手に始めた戦争を止められるのはあなただけなんだよ」っていうのも、それも「平和と繁栄をもたらす」っていう。トランプが「平和」って言葉にもすごく喜ぶ点にもコミットしながら言葉をおろしていくっていうのは絶妙な言い回しなわけですよ。
MC今野記者:いかにも、外交官とかと頭をひねらせて作った……俺取材したけど、実際、行きの政府専用機の中でもずっと最後まで推敲してたんでしょ。
水内記者: そう、その政府専用機の中でもね、ひとつ出来事があったみたいで、当初は30分会談した後、1時間ワーキングランチするって言ってたけども、政府専用機に乗ってる途中に、ホワイトハウスから「トランプの強い意向だ」と言って「ワーキングランチをやめて、暖炉があるあの部屋(MC今野記者:大統領の執務室だよ) 、あそこで90分全部やるっていう話になったと。ワーキングランチに行くっていうことは部屋を変えるということで、そこでメディアの奴らがいなくなるという効果があるから。そこで実質的な話ができると思っていたのに、それを90分まるまる執務室でやられるってなると、トランプがずっと喋るからいつまでやられるのかって、ちょっと恐ろしいようなところもあったりしたというわけ。 だから高市さんが時計を何度も何度もこう見ながらね、「話終わるの?」ってずっとこう気にしていた。
MC今野記者: そう、それで時計気にしたんだよね。
水内記者:でも、その中でもこの言葉をまず話して。やっぱりね、「世界に平和と繁栄をもたらすのはドナルドだけだと思っている」と。通訳の高尾(直)さんが訳し切った後に、緊張したトランプの顔がちょっと緩んだよね。
MC今野記者: 緩んで、可愛いワンちゃんみたいになったよね。

水内記者: その後に、「そのために私は諸外国に働きかけてしっかり応援したい」と。
MC今野記者:「応援したい」がまた大事なんだよね。要は、寄り添って共感してると。特に、今回はトランプさんがNATOの国々の中でも、ある意味信頼してた(イタリア首相の)メローニさんもちょっと批判的だったでしょ。イタリアは今、憲法の国民投票やってて国内世論があるから結構苦しい立場になって、メローニ首相も批判していると。そうなってくると、孤立してる中で同盟国の日本からやってきた高市総理が、ある意味全面的な支持をしてくれてると。高市さんもただ支持しただけじゃなくて「ドナルドだけだと思ってる」っていうのはもう誰もが感じるけど、「早く停戦して」というかなり強いメッセージもあるじゃん。
水内記者: くぎを刺しながらね。でもこう、「あなただけができることなんだ」って逆の方に言い換えてやると。確かに、「国際法が」とか「なんでバンと言わないんだ」って頭ごなしに言う人いるけれども、逆にこうやってうまいことトランプを乗せて寄り添って動かそうとしていくのは安倍晋三さんの手法って結構似てるなってすごく思うわけです。
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