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2024年9月16日に公開された動画のテーマは「自民党総裁選の争点は?経済?解散?党改革?多様性?」。
ゲストに元衆議院議員で弁護士の菅野志桜里氏をお迎えし、自民党総裁選の注目争点についてお伺いしました。史上最多の立候補者となった自民党総裁選。候補者も論点も多い中、注目ポイントはどこ?菅野氏がわかりやすく解説します!
【このトピックのポイント】

総裁選告示前には10人以上の候補の名前が上がっていましたが、9月12日の告示日に過去最多となる9人が立候補しました。
立候補者の注目ポイントは、立憲民主党の代表選と同様「党の弱みを乗り越えられるか」。自民党で言えば、夫婦別姓など人権の問題だと菅野氏は指摘します。
菅野氏が注目するのは小泉進次郎氏です。「選択的夫婦別姓をど真ん中に置いている。人気がある小泉さんだから取れるリスク」とコメントします。
ほかの候補者でも一般的な良識のある人権感覚を持っている人はたくさんいる、と語る菅野氏ですが、「その中で、自民党内でリスクをとって実現しようとする人は限られている」と指摘します。
菅野氏「自分は人権感覚はあるけれど、党内の調整に重きを置くタイプの方もいますよね。実際総理になった時に、どこまでやってくれるかな、という感じもしなくもない……」
MC鈴木邦和「難しい課題を解決するためには、総理としての人気、支持率がないと突破できない現実がありますね」
党内での支持基盤がネックになっているのでは、と指摘するのが石破茂氏。「石破さんを活用せずに総理にしないまま時代が終わっていくのは、日本としてもったいない」と菅野氏は訴えます。
MC鈴木「石破さんが優れているポイントは?」
菅野氏「やっぱり私心がない所だと思います。私心がないのは有権者に支えられ、選挙に強くあることができるから、議席より志に向けて政策を打ち出せる」
続いて、高市早苗氏。
立候補会見を見たという菅野氏は、高市氏に対し「政策の具体性では1、2を争う印象を受けた」と高い評価を示します。また、「ニッチなテーマをきちっと短い時間で重要性を伝えてみせるのは政治家には必要な能力」とし、かなり鍛えられている印象を受けたとコメントします。
保守層の支持基盤が強い高市氏ですが、「政策の蓄積があり、割と違う考えの人に対してもそれはそれ、一定程度の懐の深さや寛容さがひとつひとつの言葉の中にしっかり埋め込まれている」という点も評価しました。
河野太郎氏は、原発に関する主張を修正しています。麻生派を背景に戦うためでしょうか。
菅野氏は「政治家が変わっていくのは悪いことではない。真剣に誠実に説明するかどうか。変化していくのは、私は政治家の魅力だと思ってます」とコメントします。
MC鈴木「社会の状況や時代が変わっていく中で、日本のエネルギーが置かれる状況も3年で大きく変わった。25年同じ主張では困るわけですよね」
エネルギー政策についての説明の是非、派閥の支援の是非は人それぞれとしながら、「河野氏なりに、自分の筋を通しているのかなという感じはする」と分析します。
「総裁選は、今まで知られていない良い政治家を知る機会にもなっている」と語る菅野氏は、「派閥がないからこそ、実力本位で名前が出てくるようになった」と注目します。

総裁選の争点は、ずばり「政治改革と解散の関係だと思っています」と語る菅野氏。早期解散を訴える候補に対し、「解散の前に説明をするフェーズが抜けている」と国民の視点を代弁します。
菅野氏「73人も政倫審で説明していない、裏金を受け取った議員がいる。説明をせずに、(選挙で)信を問われても困っちゃうじゃないですか」
菅野氏が指摘するポイントは2点です。
今のところ、政倫審への出席を促すと発言しているのは加藤勝信氏。その他の候補の動向にも注目したいところです。
常に選挙の時に国民の関心事の1位に来る、経済政策での争点は。
菅野氏は与野党ともに経済の共通基盤が一定程度できかけているとし、「経済政策は、与野党ともに大きな分水嶺になりにくい」とします。
しかし、「それは悪いことではない」とコメントします。
なぜなら、マクロ経済政策が一貫した結果、今回の総裁選の経済の論点は、増税の部分でのグラデーションや金融所得課税、解雇規制など、「実現するためのアプローチ」という論点に移れているからです。
増税をする・しない、立憲民主党であれば減税をする・しないという話もそのひとつ。菅野氏は、「国民にとっては、こういう選択肢があってこういう知恵があるんだねという情報をキャッチする、いい機会になっている」と指摘します。
続いて、解雇規制の論点です。
解雇規制と雇用の流動化に因果関係は基本的にはないと言われており、「解雇規制の4要件(1.人員整理の必要性 2.解雇回避努力義務の履行 3.被解雇者選定の合理性 4.解雇手続の妥当性)と雇用の流動性の相関があると見るのは、見方がちょっと雑かなという気がする」とする菅野氏。
しかし、現在の日本の雇用規制はあくまでも判例ベースで、立法を通じた政治議論がなされていません。「民主主義の中で、解雇がどうあるべきか議論をして、立法を通じて仕上げていくこと自体がすごくいいな」と、菅野氏は期待を寄せます。

誰が総裁になりそうか、という質問に対して、菅野氏は「やっぱり石破さん・小泉さん。高市さん、河野さん?世論と近いんじゃないですかね」とコメントします。その理由は。
菅野氏「ほかの人(候補者)って、一般人知らないですよね。顔見せから始まって、最後の決勝に残るまで2週間で世論にアクセルを吹かせるのはなかなか厳しいんじゃないかなという気がします」
党員票も獲得しなければならない中、そもそも知名度があって、かつ支持率が高いという時点が、総裁選で勝つために重要な要件だと語ります。
では、そういった国会議員はどうやって選ばれていくのでしょうか。実績以外にどんな要素が必要なのでしょう。
菅野氏「野党だと国会質問。与党だと、大臣や要職をきっかけに、自身の政治力・発信力と掛け合わせて知名度につなげていく人と、『大臣やってたんだねえ』と通過して行く人に分かれる気がします」
MC鈴木「発信をするのがひとつの分かれ目?」
派閥の力学が働いていた頃の自民党では、「知る人ぞ知る実力者」も総理候補に挙げられましたが、「今後はきちっと実力と知名度を結びつけていける議員がやっぱり総理への道を歩いて行く、この傾向は強まると思うんですよね」と予測する菅野氏。
派閥解体後、総理候補への力学が変わるかも知れません。
そういった点からも、今回の自民党総裁選にご注目ください!
自民党総裁選の争点は?今後総理に必要な要素は?菅野志桜里が解説!
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