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2024年9月15日に公開された動画のテーマは「立憲民主党代表選後の行方」
ゲストに元衆議院議員で弁護士の菅野志桜里さんに立憲民主党の「代表選後の行方」を伺いました。元立憲民主党の菅野氏が、構図から代表選後の注目ポイントを読み解きます!
民主党政権から12年、「共通基盤ができてきた」立憲民主党の次の課題は?
【このトピックのポイント】

今回の代表選に立候補したのはこの4名。菅野氏は、滑り込みで立候補した吉田晴美氏にエールを送ります。
菅野志桜里氏「なったからには最大限捉えて、女性政策以上に政策の引き出しの幅を広げる、大チャンスに使ってほしい」
一方、立憲民主党の女性起用という観点から疑問を呈します。
菅野氏「私自身は女性議員をあまり消費してほしくない。吉田氏は1期生で、なかなか代表として総理になっていくリアリティがない。当然準備は不足している。準備不足の若手や女性を、党の多様性を体現するために候補に引っ張り込むことが、本当にいいのか」
党として女性を起用したあと、「役員に迎えてしっかり支えて、本当のリーダーに育てて支えていくかというと、ちょっと足りていないような気がする」と批判する菅野氏。
代表選の立候補者に女性がいない、という声に応えて吉田氏が立候補したわけですが……
菅野氏「べらべら言っちゃうけれど、今、もうすでに吉田さんの推薦人になったけれど、自分は1票は野田さんに入れると玄葉さんが言っていたりとか。ああいうのは良くないと思う。本当にそれじゃ全然支えてないです」
党代表選を決めるのは党員と党所属の国会議員です。その1票の重要さを「議員としては鈍感にならずにやってほしい」と訴えます。
MC鈴木邦和は、「そもそも執行部の中に女性議員の名前が入っていない立憲の体制が、本質の部分で女性が活躍して成長する組織風土になっていない」と指摘します。
菅野氏は、ネクストキャビネットとして官僚との人間関係を築き、政策作りを行うことを提案します。
菅野氏「例えば自民党がやっている、台湾危機シミュレーションなんかも実装していくとか。そういうことを地道にやっていくことが必要」
女性を育てるだけでなく、民主党政権を経験した中核メンバーが、若手中堅に機会を提供できていないと語る菅野氏。「野党でもできる実務能力の研さんの機会をあまり作っていない」と厳しくコメントします。

菅野氏は、「今回の両党の代表選挙では、それぞれの党の弱みを乗り越えられるかどうかが、見応えのある選挙になっている」と指摘します。
菅野氏は次のように整理します。
| 自民党 | 安全保障は強いけれど、人権保障は弱い |
| 立憲民主党 | 人権保障の関係はしっかりした受け皿になっているが、安全保障が弱い |
その上で、最近野田氏と枝野氏が、安保法制の違憲部分の廃止に踏み込んだ件では、「立憲民主党として安全保障の弱みとされてきたところを乗り越え、政権を担えると示す大きな一石になった」と、ポジティブな評価をします。
選挙公約とセットになるのが推薦人ですが、今回の代表選について菅野氏は、「推薦人と候補者というのがすごくリンクしている感じ」と評価します。
新たに、野田氏や枝野氏が代表になった場合、党運営はどのように変わるでしょうか。菅野氏は次のように分析します。
野田氏:政策的には中道から保守までを取っていき、できれば国民民主党、場合によっては日本維新の会も視野に入れる。無党派層の4割を狙う政権交代を目指している。政局と政策が一致。
枝野氏:安保法制については違憲部分廃止、むしろ容認だが、支えているメンバーは決して容認しなそうなメンバーでギャップがある。正当性を訴えて党をまとめていくこと自体は悪いことではない。
菅野氏「枝野氏に関して言うと、安保法制の違憲部分の廃止を容認すると言いながら、憲法については、自分が閣議決定を変えれば違憲の法律が合憲と言えるという主張、こういうのは止めたほうがいいと思います」
菅野氏は「違和感を持つ」と発言し、「これからの政治家や政党は、時代が変われば環境が変わり、自分も成長する中で、政策が変わった中で誠実になぜ変わったのかを語ればいいのだと思う」と語ります。
菅野氏「(ごまかさない)そういう政治家のほうが強くないですか?」
なお、枝野氏の日本共産党との選挙協力に対する考えは、前回の代表選から変化した、というのが見立てです。
菅野氏「各地域や小選挙区に手綱を任せて本部はバックアップに回るというのが枝野さんの今のひとつの解なんだろうな」

立候補者の、党内における保守リベラルの度合いは。菅野氏は、「吉田氏は1期生なのでこれからも変わっていくと思う」と注釈を加えつつも、左から順に「吉田→枝野→泉→野田」と示します。
菅野氏「基本的には、別姓とか同性婚とかをちゃんと前に進めていきましょうという共通基盤があるところが、立憲民主党の強さ。そうすると、左右の軸というのは、憲法9条や安保法制や憲法をめぐる軸」
野田氏はもとから割と中道路線です。泉氏も割と中道路線でしたが、これまでは安保法制に踏み込んで明言してこなかったと言えます。
党是であり、日本共産党との選挙協力の土台である安保法制の違憲部分廃止について、先輩2名が現実的に軸足を移した時、現代表としてまとめてきた泉氏が、代表選でどう応えていくか「興味深い」と菅野氏は指摘します。
MC鈴木「最後に、率直に言って勝率が高いのは野田さん?」
菅野氏「そういう風に思います。内部の支持もおそらく推薦人の数ではなく、現時点で多いと思う。今後23日の代表選挙までの2週間、答弁の安定性や包容力があるというか、敵を作らないところ。内外に一定の支持を広げて行くのではないか」
菅野氏は、今回の候補者だけでなく、民主党政権の総括を超え、党全体で「凹凸がなくなってきた」と前向きに評価します。
MC鈴木も、経済政策や社会保障政策も一致しているのは党内で議論が積み重ねられコンセンサスが得られている証拠とし、「政権を取った時、党内で時間をかけずに走れるのはすごくいい点」とコメントします。
12年をかけて共通基盤を作り上げてきた立憲民主党。
あとはほかの野党との協力の点で、どの程度踏み込んで議論できるかがポイントと締めくくりました。
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