
12月17日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」は、来年に持ち越された議員定数削減を巡る自民党と日本維新の会の間の政局の裏側を徹底解説。維新が持つ唯一のカード(連立離脱)を早い段階で切ってしまったのは戦略的ミスだった!?そして、「影の主役」とは?政局の裏側を朝日新聞の今野忍記者が解説します。
MC山本期日前氏(以下、期日前氏):さて、本日なんですけども、今野さんが言われていた通りの展開になりまして、吉村大阪知事が東京に来るタイミングで「延長があるのか」などあったんですけど、何も起こらずに
朝日新聞・今野忍記者(以下、今野記者):「来年頑張ります」となりましたね。まあ、外すこともあるから、当たった時に「どうだ」と言ってると、前に大きいの(総裁選)外してるじゃん(笑)。
取材してれば、これは明らかだったんですよ。説明しますと、結局、高市さんと吉村さんが16日会談しました。17日、高市総理が会見をして国会が閉じて、無事終わりました。会談は40分ぐらいやって、木原(稔)官房長官、藤田(文武)共同代表、あと副長官や遠藤補佐官も同席したかな。お互い同席して「手打ち」じゃないけど、結局定数削減はできませんでしたと。維新はあれだけ「今国会でやる」と言って、馬場さんは「解散する」とか遠藤さんも「バリケード張ってでもやればいい」と言ってたけど
期日前氏:「バ」の字も出ませんでしたね
今野記者:理由は3つあります。まず1つ目。10月20日には実は決まってた。合意文書の文言が「提出をする」から「成立を目指す」に変わったから。「目指す」というのは、目指すだけだから。去年の「年収の壁」もそうだったじゃないですか。
期日前氏:そうですよ。より国民にバレましたよね、その手法が。
今野記者:自民党文学で「目指す」はあくまで目指すだけ
期日前氏:だから自民党は「目指す」に変わるバレないワードを作らないといけない。

今野記者:あともう一個は、議院内閣制と「大阪での成功例」の違いですよね。大阪は大統領制っぽくて、橋下(徹)知事で、松井(一郎)さんという天下の喧嘩師がいて府議会にバリケード張られたところに突っ込んでいった。でも今は「多勢に無勢」で自民党が200人近くいても、維新は30人ぐらいしかいない。国会全体の1/10もいない母集団でバリケードを張られても突破できないし。そもそも、動かしようがない。維新はジョーカーを1枚しか持ってなかった。それは「連立離脱」のカード。これは提出の時に使っちゃってる
期日前氏:維新からするとこれを成功させるには、2個カードを用意してないといけない?
今野記者:そう、2枚ないとダメだった。「提出させる」用と「成立させる」用。
期日前氏:「連立離脱」(のカード)は本来、最後の採決のタイミングまで取っとかないといけなかった
今野記者:そう、だから僕は「無理だ」とずっと言ってた。 で、3つ目が、やはり高市さんの圧倒的支持率ですよ。支持率がこんだけ高いと吉村さんも一切、高市批判をしない。「高市さんは頑張ってくれた、野党が悪い、自民党の中にやってない奴がいっぱいいる」と言う。昨日、吉村さんと藤田さんのYouTube見たけど、吉村さん顔洗ってきたって
期日前氏:立憲民主党に顔洗ってこいと言われたから(笑)。

今野記者:ある自民党議員の事務所に行って情報を集めてきたけど、一人としてこの(定数削減)法案に賛成している人はいなかったって。「あんな小選挙区25削減なんて絶対無理だ」と。なぜかと言ったら、創価学会から言われてるから。学会は議員定数削減に大反対じゃん。小選挙区の学会票が2万から3万とか1万から2 万とかあるって言われてる中で、まだ自民党は26年間の連立だったたから、選挙区選挙区でやっぱり自民党議員と学会の人の付き合いがあったからね。まだやっていこうという中で、カードとしてゆすられるわけよ。こんなの賛成したら立憲民主党にしますよって。公明党の西田(実仁)幹事長が地方の議員集めて中央の動きをよく見といてほしいとさ。ずっと牽制してたじゃん
期日前氏:個別の関係性にも影響しますよと
今野記者:影の主役は実は公明・学会だったんですよ
今野記者:公明党と自民の連立が強かったのはやっぱ選挙協力してるから。 公明党の票がなかったら自民党は数は受からない。 安倍一強官邸を作ってたのは公明党の創価学会票だったから。でもそれが維新にはないんだから
(中略)
期日前氏:自民と維新のこの連立ってのはいつまで続く感じになるんですか?
今野記者:いや、だから本当に来年ひょっとしたらスピード離婚じゃないけど、そろそろ別れようかって話になってもおかしくない。 私たちここまでかなみたいな
期日前氏:来年の通常国会のタイミングの……

今野記者:いや、わかんない。とにかくね、解散選挙やるかどうかだよ。高市総理が。でも、高市さん全く興味ないらしいね。ある人に聞いたら解散の「か」の字も彼女からは出ないと言ってた
期日前氏:基本的に解散風が出てる時って周りの人が勝手に言ってるってだけですよね
今野記者:あの、やっぱ高市さんはとにかく日本を強くしたいとか、経済を強くしたいって思いがすごい強い、政策まっしぐらみたいな方だから、 本予算が成立する来年の3月まではないですよ。
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