都議会議員が、実際どのような仕事をしているかは、意外と知られていません。
今回は、都議会自民党で幹事長を務める小松ダイスケ都議会議員の1日に密着取材をしました。
朝の会議から夜の地元での活動まで、議員活動の様子を大公開します。
5月某日の朝、スタッフは小松ダイスケ氏と合流しました。
小松氏「都議会議員の仕事はわからないとよく言われます。今日は、ぜひ日頃の活動を見てもらいたいと思います」
東京都議会議事堂に到着するとすぐに打ち合わせがはじまります。
最初の打ち合わせは、都職員との「米価引き下げ要請について」です。
小松氏は、農林大臣が小泉進次郎氏に交代するとすぐに訪問日程を確保し、高騰する米価への迅速な対応を要請する意見書を提出する準備を進めました。(意見書は5月28日に小泉大臣に提出済)
小松氏は「都議会自民党の介在価値の1つは、政権政党の都議会の組織ということだ」と話します。
「東京都の主張を国に伝え、国の大きな方針の中で東京都が何をするのかを最前線で担う役割がある。それが知事や都職員に期待されているところであり、他の会派や政党ではできない役割だ」と述べました。
次は、違う部署の都職員との会議です。
内容は陳情対応でした。東京都庁の横の都民広場でイベントを企画されている方から、小松氏に相談があり、所管の財務局に、利用条件や空き日程の確認を行ったそうです。
打ち合わせが終わると、TOKYO MXのインタビュー収録現場へ向かいます。
収録内容は、6月の第2回定例会で都議会自民党が主張する論点についてです。
収録現場から出てきた小松氏は「5千人の前で話すよりもはるかに緊張しました」と振り返りました。
廊下を歩いていると、都民ファーストの会のおじま紘平議員とバッタリ遭遇。
すれ違いざまに挨拶をすると、自然と立ち話が始まりました。そこには、わずかな時間でも、他党議員との情報交換を欠かさない柔軟な姿勢が垣間見えました。
幹事長室に戻ると、次はスタートアップ企業との情報交換です。
東京都は「スタートアップ企業の支援」に特に力を入れています。5月に開催されたスタートアップのカンファレンス「SusHi Tech Tokyo」には、世界各国や地方自治体から5万人が参加しました。
都議会自民党も、スタートアップ企業を応援するために政策研究会の議員連盟を設立。この日は、スタートアップ企業の方を招いて、東京都でスタートアップ企業がより成長するために必要な政策について、意見交換を行いました。
この後も、オンライン会議や都職員との打ち合わせ、訪問してきた記者への対応など、次々と予定が続きます。
昼食は、会議の合間を縫ってコンビニで購入した蕎麦とサンドイッチを手早く済ませました。
午後も各部署の都職員との会議が続き、空いた時間にはメールチェック。時間に追われる中、立ったまま会議を行う場面もありました。同行したスタッフによると、この日の会議はトータルで11件にのぼったそうです。
車での移動中に小松氏にお話を伺いました。
Q.とても慌ただしいスケジュールですね。仕事のやりがいは、どこにありますか?
小松氏:頼ってくださる方がいるからです。私もお話しを伺って初めて知る課題もあります。それを1つ1つクリアにして、道筋が見えてきた時は「お役に立てて良かったな」と思います。
Q.途中で投げ出したくなることはありますか?
小松氏:仕事ではないです。しかし、選挙はなんともいえないプレッシャーがあります。回を経るごとに、出会って、一緒に活動する方が増えていくので、自分の肩にかかってくる責任感が膨らみますね。
車は自民党本部に到着。小松氏は7月の参議院選挙・東京選挙区の候補者選考会に参加しました。
無事に選考会は終了し、都内の別の場所へ移動。都議会自民党の幹事長として招待された東京都建設業協会の総会に出席しました。
続いては、生コンクリート業界の総会で、都議会自民党の幹事長として挨拶を行いました。
総会などの挨拶では、参加者が最も関心あるテーマの話をすると小松氏。「東京は災害対策にも力を入れて取り組んでいて、強靱化の根幹を担うのは、生コンクリートです。生コンクリート業界のみなさんの物価高騰対策についてお話をさせていただきました」と述べました。
19時に世田谷区の烏山地域に戻ってきました。
地元の飲食店街を歩いていると、早速、顔なじみの方を見かけた小松氏。すぐに駆け寄り、笑顔で丁寧に挨拶を交わしていました。
最初の訪問先は、地元の先輩方との集まりです。同席した方は「自分の地域で消防団も一緒にやっているし、仲間みたいな感じ」と話し、他の方々も「政治家じゃなくて、仲間だよ」と口々に話していました。
地域とのつながりを大切にする、小松氏の姿勢が伝わるひとときでした。
Q.今日は一日お疲れさまでした。この後のご予定は?
小松氏「スナックで地元の方々が懇親会をされているので、ご挨拶かねて、一杯飲んでから帰ります!」
小松ダイスケ氏との1日は、地元での笑顔で締めくくられました。
【小松ダイスケ氏のプロフィールページはこちら】
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