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党勢拡大戦略は「気合と根性」!?党の課題は認知度向上!参政党代表選討論会テキスト要約版

2025/5/8

選挙ドットコム編集部

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選挙ドットコムちゃんねるでは、5月1日に参政党代表選討論会を生配信しました。立候補している衆議院議員の吉川里奈(よしかわ・りな)氏、現代表で参院議員の神谷宗幣(かみや・そうへい)氏、副代表で石川県議会議員の川裕一郎(かわ・ゆういちろう)氏の3人が出演し、MCや視聴者からの質問に答えました!このコラムでは、主なやり取りをテキスト化して紹介します(発言内容は読みやすいよう一部意訳している部分があります)。

問)現在の党の課題をどう認識している?

吉川氏:

代表と事務局長を神谷代表が兼任されていて負担がとても大きい。世界ではフランスもイタリアもドイツも女性が党首になってリーダーシップを取って、世界の先駆けになっています。参政党は日本が大好きな皆さんの支持は得られていると思うんですが、子育て中のお母さんや若者、女性たちに政治を身近なものに感じていただけるよう支持層を広げていきたいと考えています。

神谷氏:

結党から5年経ちましたけれども、まだまだ人材の層が薄い。国政政党を動かすにはかなりの経験値が必要なので、知名度のある方や政治経験がある方が参政党だったら一緒にやれるという風に社会的信用をもっと高めていかないといけない。例えば、参政党の代表選を民放などが取り上げてくれれば、それだけでも社会的信用は相当上がるんですけど、数が少ないという表向きの理由で我々は出されない。本当はそうじゃないだろうと思っていますけれども、信用や人的な厚みを出すため今までのルールに迎合してしまっては意味がなくなるので、今までの政党が言わないところでも国民が知らないといけないことをきっちりと訴えながら支持や信用を高めたい。結局、政治は人。人が集まればもっといい活動ができ、発信力も上がっていきますので、いかに人を集めるかということが課題になっていると思います。

川氏:

最大の課題は、認知度がまだまだ足りないことだと思います。インターネット上では多くの方に認知されているんですけども、「オールドメディア」と言われるテレビや新聞しか見ない方にとっては、まだ「参政党って何?」と言われるのが現状です。実際そういう方の方が選挙に行かれるので、まずは党を認知してもらうことが大切だと思います。そのためには、マスコミに多く出ていく必要があると思いますが、残念ながら、私たちはなかなかテレビや新聞で取り扱ってもらえない状況です。テレビや新聞に出させてもらえれば、もっともっと支持率は伸びていくと確信をしています

(MC鈴木邦和:吉川さんから神谷代表の負担という課題が出ました。神谷さんや川さんはどうお考えですか?

神谷氏:

元々、代表が松田(学)さんで、私が事務局長として分担していましたが、内輪揉めがありました。党が分裂してしまったり、派閥ができてしまっては前に進まないので私が一手に担っている状態です。負担は軽減したいけれども分けてしまうとまたごちゃごちゃしそうなので、もう少し人が揃って安定するまでは私がやります。スピードはだいぶ上がったと思うんですよね。私は今、参政党にはスピードが必要な時期だと思うので、改めて代表に出ています。

川氏:

どちらかというと、吉川さんの意見に賛成です。体も心配ですし、参政党といえば、神谷宗幣っていう1人のカリスマが党を引っ張ってるイメージだと思います。実際その通りなんですが、彼にもしも何かあった時には党自体の基盤が揺れてしまうことがあるので色々な形で皆さんと分担しながらやれればなと思います。

MC鈴木:吉川さんや川さんもし代表になられた場合、事務局長はどうされるお考えでしょうか?

川氏:

事務局長は神谷宗幣しかできないと思っています。

吉川氏:

私も両方兼任というのはなかなか辛いので神谷さんと一緒にやりたいなと思います。

MC鈴木:神谷さんがおっしゃた人材の厚さの課題は、川さんの課題感とも共通している。吉川さんはいかがですか?)

吉川氏:

各地域に参政党の地方議員や国会議員を増やしていく上で、リーダーになってくださる人材、一緒に戦う仲間が欲しいなと思ってはいるんですが、そういう人が集まるには党の認知度を上げていくということが一番大事なのかなと思っています。

川氏:

候補者も一生懸命探してはいるんですけども、まだまだ私たちの力が足りないために来ていただけない。やっぱり党の認知度向をしっかりと上げていくことによって自然といろんな方が集まってこられる環境ができるんじゃないかなと思っています。

問)今後の党勢拡大戦略は?

(MC鈴木:現代表の神谷氏は今夏の参院選で6議席、比例500万票の獲得を目標に掲げることを表明しました。この目標設定と党勢拡大についての考えをお願いします)

神谷氏:

500万票は大きな目標です。もし明日選挙が始まったとしたら取れるのは300万票ぐらいと現状分析をしています。あと200万票をどうやって積むか、ウルトラCはなくて、みんなで力を合わせて気合いと根性でいくしかないという私は考えています。私も含めて参政党員には「日本をなんとかしたい」「子供や孫の世代に少しでもいいものを残したい」という信念がある。その信念を党員や候補者が相手に伝えられる、最後は人の想いにかかっている。日々一生懸命、選挙に近づくにつれてボルテージを上げてやっていけば、どこかで天命がやってきて伸びていくということになるんだろうと思います。神頼み的なところもあるんですけどもそれで勝ってきた政党なので。我々はバックも資金力があるわけでも、スター選手がいるわけでもない。愚直にやるしかないんじゃないかと。

川氏:

気合いと根性という話がありましたけど、まさしくそうですね。参政党員の皆さんは、本当に真面目なんです。毎日どこかで街頭演説をしてチラシを配布して少しでも多くの日本人に党を知ってもらいたいという気持ちで活動していただいてます。まさしく気合と根性でやってきた政党だと思いますし、そんな中、最後は「運」もあるのかなとは思います。前回の(2022年)参院選も途中で急にインターネット上で支持が広がっていきました。基盤は十分できてますので、日々の努力を1人ひとりが重ねていくってことが大切だと思っています。

吉川氏:

参政党に参加した時から、参政党をどうやっていけばみんなに知ってもらえるかと、常々考えてきました。、 今回、自分が代表選にチャレンジすることで党の看板が変わればメディアも取り上げざるを得なくなるのではないかと思っています。なので、普通のお母さんで、女性の自分が代表になることで参政党の認知度拡大の風を吹かせられるよう精一杯頑張りたいです。

(MC鈴木:メディア露出を増やすまでの方策はどう考える?)

神谷氏:

日々やってるんですけど、候補者を集めて地方議員選挙を頑張っていくことですね。地方議員が増えていけば地域に一定の票があることが証明されていくので積み上げていくこと。それから地方議員の選挙で地方議員の方々に頑張っていただくことで、ローカルメディアには取り上げられるところも増えてきています。そういった形での露出を増やしていきながら中央に攻めていくと。地方は結構取り上げてくれるんですが、都市部でも取り上げざるをえないところに早く持っていくことだと思います。

川氏:

当然、地方議員を増やしていって、各地域から参政党の支持を拡大させていくっていうのはこれまでやってきたことで、これからも伸ばしていくべきだと思います。もう1つは、やっぱりネット上での認知度アップですね。一般的にネットを見ている方が参政党に投票してもらえるように、私たちの政策を理解してもらうことが大事だと思います。そのために今、毎日神谷代表のショート動画なども上げていて、それなりに伸びてきているところです。

問)他候補と異なる政策は?

川氏:

先日の定例記者会見でお話しした原子力政策に関しては、党の政策としたら国が安全と認めた原子力発電所は使えるものであれば使っていくということですけども、私自身は「即廃炉」と考えています。なぜこういう思いになるかと言うと、福島第一原発事故の後、私も代表と一緒に現地に行き、ふるさとを追われた方々の声も聞いてきました。その中で、これは人間が安全性を判断できる状況ではないと思いました。もう一つは、能登半島地震でも実は、志賀原発でかなりの被害が出ました。志賀原発は以前も大きな事故を起こした際に隠蔽していた過去があります。人間が動かすものですから、完璧なものはありません。そんな中で万が一、大きな事故が起きたらふるさとがなくなってしまうということ、そして大きな負担が出てしまう。福島第一原発では、これまで廃炉の費用、そして補償に関して、もうすでに22兆円が使われています。原発は大きな事故が起きた時には高いコストの燃料になってしまう。そのあたりは、党としてもう少し検討が必要と考えています。もう1つはウランの問題です。国際状況の中でウランが確実に日本に入ってくるは分からない状況です。燃料が入ってこなければ原発施設がいくらあっても稼働できないという懸念もあります。

吉川氏:

バランス、優先順位が大切ではないかと思っていて、私はまず食料を守ることが一番大事だと思ってます。今もお米が高いし、食料自給率も35%程度しかないという状況です。食べるものがなければ、子育ても、国を守ってもいけません。食料自給率は100%にして食べるものをしっかり守らなければ。もう一つは、国は社会進出をしたい女性の権利保護とよく言いますが、子育てに専念したいお母さんもしっかり守っていくことが重要だと考えています。お父さんの給料を上げて、子育て中のお母さんの選択肢を増やしていけるような日本を作っていこうと強く訴えていきたいです。

神谷氏:

私の想いはかなり政策に反映してもらってるんですが、もっともっとやりたいこと、やっぱり教育なんですね。元々学校の先生で、石川県の方で今仲間とキッズスクールみたいなものも一緒にやってたりもするんですけども、とにかく日本の立て直しには教育しかないと考えています。党員の皆さんと話し合った上で今の教育政策を作ってるんですが、人材育成をちゃんとしないと企業も全然稼げないし、中国やアメリカにどんどん差をつけられるし、外国人ももっと受け入れないといけなくなってしまうという危機感があります。どういう教育をすべきかって言うと「熱い人間」ですね。小さい時に親から与えてもらった愛情、色んな困難を経て逆境に立ち向かう勇気、その根底にあるのはお父さんお母さんへの感謝、やっぱり日本っていう国に対する熱い愛国の思い、これがもっともっと心の中で燃え盛るような日本人を増やさないといけないと思っています。

候補者同士のクロストーク!

◆川氏から神谷氏へ/これだけ想いを込めて作ってきた参政党の最終的なゴールについて、どのように考えていますか。

神谷氏:

党の器はリーダーの器ということなので私が代表をやらしてもらっています。自分の器を考えた時に、国会議員20~30人ぐらいまでの党には持っていきたいなという風に思ってます。20~30人になると法案審議にも影響を与えられますし、場合によっては連立に入ることもあり得るかなと思っています。ただ、量も大事なんですが、私はどちらかというと質にこだわっており「侍が集まる政党にしたい」です。今、政治家がみんなからリスペクトされていない、どうせ誰がやっても一緒でしょとみんな政治を諦めているんですね。チーム参政党は損得じゃない、リスクを追ってでもあいつらはやってくれるという風な覚悟を持った集団にしないと。そういう人がいてくれれば、私が抜けたり落選しても、 代わりの人がどんどんやってくれるでしょう。

川氏:

20~30 人で政権に入れるぐらいということですが、その先も当然政党が続いてくんであれば、もっと大きな政党になる可能性もあります。自分たちの憲法を自分たちで作っていくことを実現させるためには与党にならないとできません。そこまでの道筋の中で後継者を育ててくっていうのが大切ですし、第二、第三の神谷を作っていく必要があると思っています。代表選挙を通じて、若い人たちが政治に関心を持って参政党に参加したいねと思えるような討論をこれからもまた続けていきたいと思います。

◆神谷氏から吉川氏へ/国会議員になって半年ぐらいが経ちますが、なって良かったこと、悪かったこと。そして今回、どんな気持ちで代表戦を戦っていますか?

吉川氏:

私は LGBT法がきっかけで参政党に参加しました。当時、審議が全然されないまま進行してしまったので、これから国会で審議される選択的夫婦別姓の議論の場である法務委員会に私がいることで、国を守るための法律はそんな簡単に変えてはいけない、という党員の意見が代弁できる。これによって、メディアに対しても世論調査の中で選択的夫婦別姓の質問の仕方が変わるなど少しずつ動きが見られていることは嬉しいなと思っています。悪かったところは……、子供は選挙が終わるとママは家に帰ってくると思っていたんですけれども、なかなか質問の準備が大変で国会期間中は子供たちとの時間がなかなか作れないのは少し心苦しいところがあります。ただそれ以上に、党員の皆さんの代弁をすることができるのは嬉しく感じています。 自分が参政党で立候補しようと思ったのも、誰もやらないんだったら自分がやるしかないという想いでした。人前で喋ったこともなく、初めはお叱りも受けるくらい本当に挨拶もろくにできなかったんですが、こうやって1年半ほど活動して自分自身の成長が党の成長にもつながっていくと私は考えておりますので自分が成長した分、参政党をもっと大きくできるのであれば何にも代えがたいものだと思っています。

◆吉川氏から川氏へ/神谷代表の好きなところは?逆に、嫌なところは

川氏:

嫌なところというか直したらいいかなと思うのは、すごい突っ走るので、突っ走って突っ走って、後ろについてきて当たり前だっていう風に思っている。ついていけない人はたくさんいるので、思いやりを持って分かってほしい。 好きなところは、 何に対しても一生懸命なところです。政治に関しては誰よりも勉強し、誰よりも動く。なかなか家に帰れない中で、それでもこの国の未来や子どもたちの未来を考えて一生懸命頑張っている姿が大好きです。 僕自身も政治が嫌になった時期がたくさんあったんですけど、そんな時に彼に会うと元気をもらって、もう1回地元に帰って頑張ろうという気持ちにさしてくれることがよくありました。

皆さんへメッセージ

川氏:

参政党にとって初めての代表選挙であります。他党の代表選挙を思うと、自民党であればそのまま総裁ですし、政治生命をかけて立候補されている方もいらっしゃいます。また他の党であれば、代表選挙で戦って、その後喧嘩別れをして党を出てしまう、分裂してしまうってこともありましたし、また党内で代表選挙に出られた方が予備選挙を実施されて議席がなくなってしまうようなこともありました 。参政党は、派閥も利害関係もありません。それぞれが思う政治を行っていく、その中心この3人で代表選挙で訴えもさせていただいておりますが、党員の皆さんにはロビー活動を全くしていません。それぞれの皆さんが政策論争を聞いていただいて投票した中で決まった代表を、みんなで一生懸命支えていく。これで誰かが勝っても誰かが負けても、分裂することはありませんし、その代わり皆さんに私たちの思いを伝えられるように頑張っていきたいと思っております。

神谷氏:

どうしても私ばかりが前に出るので、参政党の中はもう統一された意見だけじゃないか思われるんですが、実は中でいっぱい議論しています。この代表戦を通じて党内にも色んな議論があったり、それぞれキャラの違う人たちが思いなことをやってるんだなっていうことを党員・党員外の皆さんにも知っていただきたいです 。最終的には、しっかり代表戦を勝ち抜いて、参政党を自分が思ってるところまで早くスピードを上げてもっていかないと、もう日本に時間がないというのが私の認識です。私の持ってる危機感を党内外の皆さんにしっかりと伝えることができれ ば、この代表選は意味あるものになるんではないかという風に考えてますので、皆さんにしっかりと声を届けたいと思います。

吉川氏:

今も普通のお母さんの私が参政党をきっかけに、国会議員を拝命しています。国会の中にいると、国会議員一人ひとりが天皇陛下からの信託を受けて国民の安寧、暮らし、国益を守るという自覚を持って仕事をしていれば、こんな日本にはなってないでしょうとすごく感じます。そういう国会議員をもっともっと増やしていって、日本の浄化をしていきたいです。参政党は近代政党で、普通の主婦が国会議員になりかつ代表選にもチャレンジをさせていただいています。自分自身じゃまだまだちっぽけな存在でしかないと思いますが、これまでの活動も党員の皆さんとともに走ってきました。ちょうど1年前に、リハックの公開討論会では本当に「公開処刑」でした。政治というのは2度目はない、ワンチャンスなんだよと代表から怒られたのを今も強く覚えています。でも、あれがあったから、皆さんのために、日本のために頑張ろうと思えるようになりました。なので、この政党の素晴らしさをやはりこの代表選を通じて1人でも多くの参政党以外の方にもお伝えをしていきたいなと思っております。公開討論会で公開処刑にならないように、しっかり頑張って自分の思いを伝えていきたいと思います。

討論会全編はこちらから!

討論会ではこのほか、生放送中に寄せられた「他党との連携」や不法滞在移民問題、教育問題などの質問にも回答してもらいました!


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2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

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