現・和歌山県知事で、財務官僚や衆院議員などを務めた岸本周平氏が15日、敗血症性ショックにより死去しました。この記事では岸本氏のこれまでの経歴、選挙歴を振り返ります。
岸本氏は1956年和歌山県和歌山市生まれ、68歳でした。
東京大学法学部卒業後、旧大蔵省に入省し、内閣総理大臣秘書官付、大蔵省主計局主査、プリンストン大学東洋学部客員講師、通商産業省情報処理システム開発課長、経済産業省文化情報関連産業課長、財務省理財局国庫課長を歴任しました。
2004年に財務省を退官し、トヨタ自動車株式会社を経て、民主党公認として2005年衆院選(和歌山1区)に初めて立候補しましたが落選。次の2009年の衆議院議員選挙(和歌山1区)で初当選。「保守王国」と言われてきた和歌山県で、以降5期連続で小選挙区当選を果たしました。民主党政権下の2012年には経済産業大臣政務官、内閣府大臣政務官も務めました。
所属政党では、民主党、民進党、希望の党、旧国民民主党を経て、現在の国民民主党で選挙対策委員長や幹事長代行などを歴任しました(和歌山県知事選立候補のため離党)。
そして、2022年の和歌山県知事選挙に立候補し、自民党・立憲民主党・国民民主党・社民党県連合から推薦を受けました。給食費の無償化など子育て世帯の経済負担軽減や、再生可能エネルギーの利用による脱炭素社会の促進など「効率優先の政治から、弱い人々や地域に寄り添う県政を」と掲げて、24万6519票を獲得。新人3つ巴の戦いを大差で制し、初当選しました。
公職選挙法の規定では、知事の欠員が県選挙管理委員会に通知されてから50日以内に知事選を執行すると規定されており、6月上旬までには選挙が行われる見通しです。
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