選挙ドットコムが2025年4月6日投開票の秋田市長選挙に合わせて秋田魁新報と共同で実施した「秋田市長選挙2025投票マッチング」は、オープンした3月31日から4月7日までの8日間に約4500回のご利用をいただきました。このコラムでは、投票マッチングの最終集計結果を発表します!マッチング率が高かった候補者は?そして、関心が寄せられた政策とその賛否は?
今回の秋田市長選挙には2人が立候補し、新人の沼谷純(ぬまや・じゅん)氏、現職の穂積志(ほづみ・もとむ)氏を下して、初当選を果たしました。
得票順は以下の通りでした。
沼谷純氏 9万8049票
穂積志氏 5万1808票
投票率は60.39% で、前回よりも7.8ポイント増となりました。
まず、今回の利用者層を紹介します。
年代別にみると、多い順に「40代」が26.6%、「30代」が21.5%、「50代」が21.2%でした。
支持政党は「支持する政党はない」が最多で65.9%を占めました。
男女別では、男性が56.9%、女性が37.1%、「回答しない」が5.5%、その他0.5%でした。
投票意向をみると「必ず投票にいっている」80.6%、「たまに投票にいく」14.7%、「投票に行っていない」4.8%の順でした。
今回の投票マッチングは30~50代の投票意向がある「無党派層」に多く利用していただきました。
回答者のうち秋田市在住の18歳以上の「有権者」の利用割合は約9割を占めました。有権者に絞った際の関心が高い政策やマッチング率が高かった候補を見ていきましょう。
まず、投票マッチングでは、利用者にとって重要度が高い質問項目を3つ選択してもらっています。その上位の結果は以下の通りになりました。
- 限られた財源の中で、高齢者福祉の充実と若者世代への投資を比較した場合、若者世代への投資を優先すべきだ。(64.8%)
- 今よりも人口増加させることを前提に各種施策を実施するべきだ。(45.3%)
- 大雨被害に備え、今よりも災害対策の予算を拡充すべきだ。(39.7%)
- 都市機能を集約した「コンパクトシティー」を目指すべきだ。(37.2%)
- 外旭川地区のまちづくり事業の検討はいったん止めるべきだ。(28.6%)
男女別もトップは「若者世代への投資の優先」で、割合は男性が約6割、女性が7割でした。
年代別では「18~29歳」「30代」が7割、40代以上が約6割と若年層ほど重視する割合が多い傾向が見られました。
今回の投票マッチングで利用者とマッチングした候補者は沼谷 氏が75.5%、穂積氏は24.5%でした。当選した沼谷氏が穂積氏を大きく上回りました
最後に、関心が高かった政策に関する利用者と候補者の賛否を紹介します。
「限られた財源の中で、高齢者福祉の充実と若者世代への投資を比較した場合、若者世代への投資を優先すべきだ。」の回答状況は、「賛成」が43.56%、「やや賛成」は27.47%、「どちらともいえない」は20.11%、「やや反対」は5.55%、「反対」は3.27%、「わからない」は0.05%。「賛成」と「やや賛成」を合わせて約50%でした。
各候補の意見は、穂積氏が「賛成」、沼谷氏は「どちらともいえない」でした。
以上が、秋田市長選挙2025投票マッチングの結果でした。
投票マッチングは、政策によって利用者と候補者との一致度を図るシステムです。選挙では当選者が1人に絞られますが、当選後に新たなリーダーが政策を実現するためには多様な人の意見を取り入れて調整する手腕が問われます。
今回、あなたが関心を寄せた政策がどのように進んでいくのか?それともなかなか進まないのか?そうした目でこれからの秋田市政をみると新しい発見があるかもしれません。
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