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2025年2月10日に公開された動画のテーマは、夏の参院選における戦略です。
ゲストに立憲民主党代表代行の参院議員・辻元清美氏をお迎えして、参院選の争点やネット選挙のあり方について語っていただきました。
【このトピックのポイント】
MC伊藤由佳莉「今回の参院選の争点はどのあたりになるのでしょうか?」
東京都議会・自民会派で「裏金問題」も発覚しているため、政治とカネの問題が尾を引く可能性があります。一方、物価高が続き、実質賃金が下がっているため、暮らしに関わる経済と社会保障について抜本的な立て直しの具体案を出していきたいと辻元氏は力を込めて語りました。
MC伊藤「支持率について、立憲さんは維持、国民民主党は伸びています。この辺りはどのように分析されていますか?」
辻元氏「国民民主党も頑張ればいい。で、立憲も頑張る。他の野党も頑張ればいい!」
自身の社民党時代を振り返り「小中規模の政党はわかりやすい尖った政策を言える」と辻元氏。
しかし、第一党は総合的なことを言わなくてはいけないため、立憲民主党は「総合デパート」のような政策になりがちです。
辻元氏「立憲は、ちょっと物足らんところもあるけど、安定感もあるというのが現状。それをブレイクスルーしていくことが大事だと思う」
立憲民主党のYouTubeチャンネルで「立憲は増税のイメージがつきまくっている」と話されていましたが、どのように考えているのでしょうか?
立憲民主党が昨年の衆院選公約に掲げた「給付付き税額控除」の政策は減税に等しい政策といえますが、有権者になかなか伝わりにくく、さらに「野田さんのイメージが、増税っぽいってよく言われる……」と辻元氏は苦笑します。
MC伊藤「政権を握っていた時のイメージがいまだに強いかもしれないですね……」
また、小川淳也幹事長は、幹事長になる前に出演したテレビ番組での「消費税25%」の発言部分が切り取られて、SNSで拡散をしています。
辻元氏「ああいうものがまとまわりついて、イメージが崩せないのは、広報本部長としては苦しいところなのよ……」
では、立憲民主党の参院選の公約はどうなるのでしょうか?
今、党内で議論が進んでいると辻元氏。夏では遅いので春に向けて「うちの税制はパッケージでこういう形ですよ」というものを示せるように議論を進めたいと語りました。
辻元氏「税金は、納得なんですよ。不公平感があったらダメ」
一部の人が得をしていて、自分達は税金を払っているのに生活が良くならないし、何に使ってるかわからないというのがあると公平感がでません。
公平公正で、できるだけたくさんの中間層の人たちが納得できるような税制をきちんと示すのが大事だと語りました。
MC伊藤「参院選で野党が勝つために取るべき政策、特に1人区の対応はどのようにお考えですか?」
辻元氏「1人区は極力一本化するのが大原則ですよ」
都道府県によって特色があるため、一概に全部同じ方程式で調整ができない難しさがあります。
「個別に丁寧に地元の事情に配慮した選挙対策もしなきゃいけない」と辻元氏は述べました。
一方、「SNSと民主主義」がとても気になっていると辻元氏。
今、日本だけではなく、世界中で選挙期間中に虚偽の言動が拡散され、SNSで誹謗中傷が広がっています。
民主主義とSNSについて、言論の自由とどう折り合いをつけていくのかは、早急に国会で議論をしなくていけない、大きな政治のテーマだと語りました。
SNSで扇動的な投稿を拡散させ、一定の投票行動に導いていく風潮もありますが「政治はもっと本当はリアル」と辻元氏は訴えます。
昨年の衆院選で73名の史上最多数の女性議員が当選し、そのうち30名が立憲民主党の候補者でした。
新人の立憲民主党の大塚小百合氏は、介護施設の施設長の経験から、介護従事者の処遇改善の法案を作る際に、1期生ながら即戦力として活躍。「そういう議員が増えた方がいいなと私は思っているんです」と述べました。
MC伊藤「SNS選挙のメリットは、選挙に関する情報をオープンにすることができる。それによって、今まで投票に関心がなかった方が知り、投票してくれることが増えるところだと思います」
辻元氏「SNSもほとんどはいいことなのよ」
多くの人たちに伝わり仲間を増やすなどの良い面もありますが、誹謗中傷などの悪用については、政治家はSNSと民主主義の関係をよく考えて活用していかなきゃいけないと思いながらも「日々悩んでいる」とコメントしました。
MC伊藤「野党が勝つために、立憲民主党はどういう旗を振ろうと考えていますか?」
「こっちの政権が悪かったら、こっちに変えよう」という『もう1つのオプションを作る政治』が、国民にとっても良い政治だと訴える辻元氏。
長く自公政権が続いてきたので、それ以外の野党で最大の議席を取り、緊張感のある政治を実現するという一点で、力を合わせるための受け皿を立憲が提示していきたいと語りました。
立憲の広報委員長が訴える!野田代表はSNS向きではない!?
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