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2024年11月20日に公開された動画のテーマは、政策実現と個人的な問題のどっちが重要?
ゲストにJX通信社代表の米重克洋氏をお招きし、政策実現と個人的な問題、国民民主党と与党との関係、税収の還元方法、年収の壁問題についての調査結果について解説をしていただきました。
【このトピックのポイント】
今回のテーマは『政策実現と個人的な問題のどっちが重要?』です。
選挙ドットコムで実施した調査結果をご紹介します。
最初の質問はこちらです。
Q.政治家の個人的な問題について
国民民主党の玉木代表は、自身の不倫に関する週刊誌報道を認め、謝罪しました。あなたは、不倫などの個人的な問題について、どのように考えますか?
①個人的な問題より政策実現が重要だ
②政策実現より個人的な問題のほうが重大だ
③わからない、答えない
MC千葉佳織「『政策実現が重要だ』の方が多いですね」
米重氏は、この質問の主旨について、不倫ということで政治家の資質を問うべきなのか、それとも政策をやってくれればいいよというスタンスを取るのかということを聞きたかったと解説します。
結果として「政策実現の方が有権者としては重要だという回答が、今回の場合は多かった」と米重氏。「もちろん、絶対許さないという人もいるわけです。今回の場合は、玉木さんの対応が比較的早かったことが影響しているのか。個人的な問題について、すごく逆風になることは、この調査でも、他の調査でもあまり見られないというのが率直な印象です」
MC千葉「国民民主党の支持層の方は、男性の方が多いのでしょうか?」
米重氏は「国民民主党の支持層は、20代から40代。男性か女性かというと圧倒的に男性の方が支持率が高いというのは、前からの傾向」と言及し「男性の方がこういう問題に対して比較的寛容というのは否めないかもしれない」と述べました。
一方、同じ不倫問題で、過去に議員辞職に至ったケースもありました。玉木氏との違いはどこにあるのでしょうか?
米重氏は、イクメン議員と呼ばれたある議員の場合は、女性問題を起こしたという事実と政治家としてのマニフェストが直結したため、相当な逆風となりました。
玉木氏の政策は「手取りを増やす」であり「玉木さんの場合は、そこがあまり関係がなかったというところが大きいのではないかと思います」と分析しました。
MC千葉「仮に、今回のような不倫報道を例えば公明党で起こると違う動きになりますか?」
米重氏は「1発アウトだったかもしれないですね」と苦笑しました。
次の調査結果です。
Q.国民民主党の姿勢について
衆院選で議席を増やした国民民主党は、政策ごとに与党と協力する意向を示しています。あなたは、国民民主党の姿勢を評価しますか?
①大いに評価する
②ある程度評価する
③どちらともいえない
④あまり評価しない
⑤全く評価しない
MC千葉「評価する人の方が多いような印象です」
国民民主党は、基本的には、政策実現のために部分的に協力をすることはありますが、政権に入るわけでもない、閣外協力をするわけでもないというスタンスを取っています。
米重氏は「ある意味、是々非々的な姿勢、政策実現のみを重視するんだという立ち位置、こういった部分に対して世論は一定ポジティブに評価をしている。国民民主支持層に限らず一定評価をしている」と解説しました。
MC千葉「過去に、ガソリン税の時は賛否が分かれていた印象でした。何が変わってきてますか?」
当時は、国民民主党が与党に入るのか入らないのかという取り上げ方をされ、国民民主党が予算に賛成をしたら、与党入りのサインと同じじゃないかという批判が渦巻きました。
米重氏は「今回は、国民民主党が協力をしなければ予算も通らないし法案も通らない。政権は秒で立ち往生するという状況」であり、「国民民主党がテコとして政策を実現するということに有権者も期待を寄せている」と言及。当時とは「(与党との)力関係が違う」と分析しました。
続いては、こちらの質問です。
Q.税収の還元方法について
あなたは、税収を国民に還元する方法として、給付と減税のどちらが望ましいと思いますか?
①給付が望ましい
②どちらともいえない
③減税が望ましい
MC千葉「減税が望ましいの方がやや多いかなという印象です。この結果をどうご覧になりますか?」
米重氏は、給付と減税については「結構、世代間ギャップがあるテーマ」だとコメントしました。
高齢になればなるほど、給付が望ましいという回答が増え、減税が望ましいという回答が減ります。これは働くことによる収入が少ないため、もらえるお金の方がありがたいからです。
一方、減税に関しては、働く人は、給料の中から税金を天引きされたり、買い物をしたら税金を取られたりするのが物価高で気になるので「減税の方が恩恵が大きいよねと考える現役世代は多い」と米重氏はコメントしました。
最後の質問はこちらです。
Q.年収の壁の引き上げについて
衆院選では103万円や106万円などの「年収の壁」の上限の引き上げが話題になりました。あなたは、年収の壁の上限を引き上げるべきだと思いますか?
①引き上げるべきだ
②どちらともいえない
③引き上げる必要はない
MC千葉「引き上げるべきだという回答が、全体から見ても多いですね」
米重氏は「この部分は基本的に、年収の壁が引き上げられることによっての基礎控除とか増えて、自分の手取りが増えるということが念頭にあり、上げるべきだという方が多い」と言及しました。
一方で、引き上げる必要はない、どちらとも言えないという方は、
ということを考えているのではないか、と米重氏は推察しました。
MC千葉「国民民主党は良い争点設定をされたという風に見えました」
米重氏「この物価高の中で、具体的な『手取りを増やす』という政策はみんなの関心ごとになるわけです。そこは非常に大きかったと思います」
物価高と失業率は政権の逆風!国民民主党の争点が的を得ていた?!
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