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9月21日に公開されたのは、選挙ドットコムが「Yahoo!ニュース」を運営するLINEヤフー株式会社と共同で開催した「自民党総裁選2024 ネット討論会」。「経済・財政政策」に関して、9人の候補者が、それぞれの政策を語りました。
【このトピックのポイント】
今回の討論会では、Yahoo!ニュース読者なら誰でも投票できるプラットフォーム「みんなの意見」の中で、議論してほしいテーマを募集。9/12〜9/20の間に3万2026人が投票した中から、上位テーマを採用しました。

さらに、投票結果に基づき、39歳以下の方に議論を希望する設問をアンケートで募集しました。回答者の年代分布は以下の通りです。


立候補者のプロフィールは以下の通りです。
| 高市 早苗氏 | 1961年生まれ、奈良県出身。安倍内閣で初入閣。総務大臣、衆院議院運営委員長、党政調会長に女性で初めて就任。 |
| 小林 鷹之氏 | 1974年生まれ、千葉県出身。安倍内閣で防衛大臣政務官、岸田内閣で経済安全保障担当大臣などを務めた。 |
| 林 芳正氏 | 1961年生まれ、山口県出身。大蔵大臣の父・義郎氏の秘書官、福田内閣で防衛大臣。岸田内閣で官房長官を歴任。 |
| 小泉 進次郎氏 | 1981年生まれ、神奈川県出身。父は元総理の純一郎氏。男性として戦後最年少の初入閣となる38歳で環境大臣に。 |
| 上川 陽子氏 | 1953年生まれ、静岡県出身。安倍内閣では当選3回で初入閣、法務大臣も務めた。岸田内閣で外務大臣に就任。 |
| 加藤 勝信 氏 | 1955年生まれ、東京都出身。安倍内閣と岸田内閣で厚生労働大臣を務める。官房長官や党総務会長を歴任。 |
| 河野 太郎氏 | 1963年生まれ、神奈川県出身。外務大臣、防衛大臣、コロナ禍でワクチン大臣、岸田内閣でデジタル大臣を務めた。 |
| 石破 茂氏 | 1957年生まれ、鳥取県出身。田中角栄氏に薦められ政界入り。農水大臣や防衛大臣、党政調会長や幹事長を歴任。 |
| 茂木 敏充氏 | 1955年生まれ、栃木県出身。小泉内閣では当選3回で初入閣。経済産業大臣や外務大臣、政調会長や幹事長を歴任。 |
なお林芳正氏は、石川県での豪雨に公務対応するため、VTRでの出席となりました。
ひとつ目の質問は、「若者の給料 生涯所得 どうしたら上がる?」です。事前アンケートでも最も多かったのが「給料・生涯所得に関する質問」でした。
事前に選挙ドットコム編集部で、政策集や発言をもとに、賃金・雇用に関する立候補者の主張を簡単にまとめたのがこの図です。

討論会で各候補者が語った政策や考えは以下の通りです(発言順)。
林芳正氏:週40時間労働にこだわらない、雇用の多様化による環境整備
林氏は、週40時間労働にリモートや副業などの選択肢を加え、「やりたいこと・生きがいを見いだしながら働ける環境を整えることが第一」と訴えます。また、リスキリングやジョブ型人事にも注目します。
上川陽子氏:岸田政権に続き、物価高対策で実質賃金をアップ
上川氏は、岸田政権に続き、物価高を上回る所得の増加に力を入れると説明し、同一労働同一賃金の原則や女性の所得向上にも言及。経済力・科学技術力・アート・文化などを柱とする成長戦略を示して、若者の所得増の環境を整備していくと訴えました。
小泉進次郎氏:働く人は「厚生年金加入」で社会保障負担を上げない
小泉氏は、「現役世代の社会保障負担をいかに下げていくかが大事」とし、労働者の厚生年金加入で「年収の壁」をなくし、将来の低年金を解消すると説きます。また、「出る杭を伸ばす」社会への変革を訴えます。

加藤勝信氏:まずは賃金アップを 政府目標を前倒し、所得の2倍増を目指す
加藤氏は、賃金アップに着目。世界の半分以下である日本の最低賃金の底上げを、政府目標より前倒しすると主張。給与上昇に合わせ消費が増え、経済の歯車を回すことができると語ります。
高市早苗氏:「賃上げ税制」の拡充と、危機管理投資や成長投資
高市氏は、賃上げ企業の法人税を軽減する「賃上げ税制」の抜本的拡充を提案。大手では短期間で効果が見込まれると主張します。また、低調な需要を喚起するため、新たに危機管理投資や成長投資にも言及します。
河野太郎氏:「年収の壁」の撤廃とスキルアップのセーフティネットを
河野氏は、「働けば働くだけ収入が増え、年金受け取り額も増える制度へ」と制度転換を訴えます。また、労働移動を促すよう、失業保険の給付ルールの転換と、リスキリングの際の生活保障の必要性を訴えます。
小林鷹之氏:価格転嫁の徹底と若者の保険料軽減、各地へ新産業の集積を
小林氏は、短期的には中小企業の価格転嫁の徹底や、介護・看護・保育の公定価格を物価上昇率プラスαで引き上げること、若者の保険料負担軽減を提案。長期的には「稼げるニッポンに」と、各地への新産業の集積を促します。

茂木敏充氏:生産性向上による収益改善と、労働移動を推進
茂木氏は、企業側には生産性向上が必要とし、「賃上げする財源は確保できる」とコメント。働く側には、「報酬以上にやりがいを感じられる社会を作ることが大切」と活躍できる場を求める労働移動を訴えます。
石破茂氏:企業は労働分配率の向上を、労働者は正しい賃金交渉を
石破氏は、株主配当と内部留保の増大に触れ、労働分配率を高める税制改革を主張。一方、労働者にはストライキがピーク時の100分の1に低下していると、「憲法に定められた賃金交渉をやるのが当然」と指摘します。
税の形は国の形を為すともいうほど重要なテーマ。MC鈴木邦和は、「今回の討論にあたり、減税の話だけになると片手落ち。できれば、下げるべき税と上げるべき税をセットで話していただきたい」と促しました。

先進国の国税の税率の比較表は上記の通りです。なお、所得税は日本の平均年収の時の比較です。
税金に関する、各立候補者の主張は以下の通りです(発言順)。
林氏:水準を引き上げ、メリハリのある法人税を
林氏は、法人の内部留保での現金が積み上がってきているとし、研究開発、賃上げを行った企業に対する減税効果を増すため、法人税の水準を引き上げることを検討し、メリハリある法人税を目指すと訴えます。
石破氏:法人税や所得税は「応能負担」を
石破氏は、法人税や所得税では「応能負担」が求められるとし、負担能力がある層に対する負担増を訴えます。消費税は景気の上下に関わらず安定的な税収を確保できるとし、現状維持でいきたいと説明します。
茂木氏:大切なのは税率でなく税収増
茂木氏は、国民の負担増に対する不安解消が第一とし、「増税ゼロでも政策はできると思っている」と訴えます。法人税で内部留保を吐き出させる課税はあっても良いが、増税せずに税収を上げることができると語ります。
河野氏:無駄な予算事業の削減と「炭素税」と「たばこ税」に着手
河野氏は、税を上げる前に、無駄な予算事業の削減で新たな事業を入れる余地が必要だと説きます。税では「炭素税」の導入と、現役世代の健康保険料負担を削減することを目指した「たばこ税」の引き下げを指摘します。

高市氏:本来の物価安定目標に向かうまでは一切の増税をしない
高市氏は、財源論もあるが、マクロ政策、財政金融でしっかりと経済を刺激、可能な限りの経済成長を実現すべきとします。「税率を上げずに税収を拡大しないとデフレに戻ってしまう」と懸念を表明します。
小泉氏:スタートアップ応援税制を導入 炭素税は対ヨーロッパ対策
小泉氏は、スタートアップの応援税制をしっかりやりたいと主張します。炭素税は、日本で導入しなければ、ヨーロッパとの貿易で欧州に取られてしまうと懸念。国内で還流する形を仕込むことが大事だと説明します。
小林氏:政策ツールとして減税を、増やすべきは国際観光税
小林氏は、重要なのは税収額の向上としながら、企業と個人からバランスと納得感を得る重要性も指摘します。減税はスタートアップや創薬など力を入れる分野に、オーバーツーリズム対策の増税では地域への還元を提案します。
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