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2024年7月11日に公開された動画のテーマは「都知事選と都議補選は衆院選に影響するのか」。
7月7日に生放送された、東京都知事選の選挙特番を編集してお届けします。今回は視聴者からの質問特集です。
「都知事選と都議補選、衆院選の動向を予測するにはどちらがよい?」「小池さんの引き際は?」などの質問にゲスト陣がひとつひとつお答えします!
【このトピックのポイント】
JX通信社の米重克洋氏は、「ここに来るまで、今日の昼ぐらいまでは都議補選かなと思っていたんですが」と話し出しますが……
米重克洋氏「昼過ぎからゆっくり出口調査の内容を見始めて、都知事選の内訳も真剣に、相当、皆さん勉強しないと、衆院選、どうなるかわからないなって思いました」
米重氏は与党も野党も勉強しなければいけないと語ります。
米重氏「与党の方で、野党が弱いから自分たちは大丈夫と、万が一思っている皆さんがいるとしたら、大いなる勘違いかもしれない。オルタナティブが来たら一瞬で支持をさらわれるかもしれないことに気付く機会であった」
米重氏「野党の方は自分たちが与党のオルタナティブになっていない。これは致命的な問題。どうやったら自分たちが与党の政治不信の反射的な効果を得られるか、問い直さなければならない選挙になっている」
米重氏は、今回の選挙には無関係だったとしても、これまで自民党でも民主党でもない、第三極を支持する動きに対して存在感を示してきた維新のような政党が、「今回存在感を示せず、お客さまをみんな石丸氏に奪われてしまった」と警鐘を鳴らします。
米重氏「誰もトクしていない」
山本期日前氏「確かにそうですね……既存政党への不満みたいなところが第三極は取れていないという……それ、面白いですね」
米重氏「みんな自分ごととして、都知事選を見なければいけなかったんだなと思います」
米重氏は「小池さんじゃないからわからないと思いつつ」と苦笑いしつつ、新しいエピソードを紹介します。
先ほど米重氏が出演したTBSの番組で、小池氏とTBS記者を含めた掛け合いに参加した中で、小池都知事に「4年務めきりますか、国政に戻ったりしませんか」という質問を投げかけているところを見たとのこと。
米重氏「小池さんは、『メディアもネタ切れになると私を引き合いにだして……』と笑いながら話していたんですが、明確なことは言わなかったんですよね。明確なことを言わずに防災DXをやるなどと(笑)」
質問に対し「ボリューム的には10ぐらい出てくるんですが、確信的な内容はゼロっていう。お上手に明言を避けて、しっかり自分の政策をアピールする」という小池流トーク術に、MC陣はうなります。
鈴木邦和「小池さんさすがですねえ」
米重氏「All options are on the table(あらゆる選択肢を検討中です)、決して言質を与えない」
山本氏「駆け引きがうまいですね」
鈴木は、小池氏が政治家である以上「いつか国政に復帰して総理大臣を狙う確率が0になることは絶対ない」と断言します。
鈴木「というか、それは、多くの政治家が、たぶん、ありますよ。小池さんだって今はその可能性は低いけど、可能性を匂わせておいたほうが、都知事としての影響力だってずっと大きい」
米重氏も、「いつ戻るかわからない人がいるっていうほうが力を発揮できますよね。合理的ですよ」と頷きます。
続いては、「都ファの国政再進出の見込みはありますか?補選でかなりの議席を獲得しているので……」という質問。
鈴木「有権者は都政における支持政党と国政における支持政党をちゃんと分けていると思う。都ファは、都政での支持政党だと2番手か3番手につくが、国政だと全然名前が挙がらない。1%いくかどうか」
米重氏も、「シンプルにそういうふうになりやすい状況」と肯定し、「小池さんが国政に戻る大義みたいなものを、有権者はあまりわかっていない」と指摘します。
米重氏は、大阪維新の会がどうやって国政に進出していったかを解説します。
維新には「大阪都構想の実現」という目標がありますが、大阪都構想に必要な、「政令市を分割して特別区を作る」ことを実現する根拠法がありません。よって「大都市法」を作り、与野党にそれを飲ませ、それによって都構想の住民投票によって実現する……
米重氏「維新はそのために国政政党を作るという、ある意味大義ができました」
鈴木「ロジックがありましたよね」
米重氏は「東京大改革の次の日本大改革」はロジックではなくスローガンで、「有権者の都ファが国政進出に対する共感と大義にはならない」と喝破します。
米重氏は、都ファが国政に再進出するならば、その大義を小池氏や都ファの幹部が作らなければいけないと指摘します。
米重氏「ジャストアイデアですけれど、東京都民の税金はすごく地方に収奪されているので、そういうものを国政に行って取り返さなければならないのだ……そういうことを国政にもちこむことで国政政党としてやるんだ。何でもいいので大義が必要になってくると思います」
今野忍氏「一筋縄ではいかないけれど『一丁上がり』まで行かないんじゃないですか」
今野氏は、立憲民主党の人々の強靱なメンタリティを示す話題を提供します。
今野氏「立憲民主党の人ってすごいのは、あんまりこたえないことなんですよ。こんだけ自分がやってて負けたのに、今日も『9月までは泉さんを支える』みたいな発言があったり」
山本氏「9月までは!期間限定なんだ……」
今野氏「代表選までは支えるって、出る気満々なんだなあって思ったし。周りもそうだから……でも一悶着、ふた悶着あると思いますよ」
MC鈴木邦和が、蓮舫氏が東京26区(目黒区・大田区)に転身する可能性について触れると、「なんだかんだいっても蓮舫ブランドというか名前はある」と返す今野氏。
今野氏「蓮舫さんより勝てるやつが立憲にいるのかと。この質問した方はすごく鋭い質問だと思うんですけど。いうても腐っても蓮舫じゃないけど」
蓮舫氏の東京26区転身に関して、選挙大好き芸人の山本期日前氏が、「今回の都議補選、東京26区で松原仁さんが立憲の人とやってるんです」というホットな情報を提供します。
山本氏「(立憲民主党の執行部は)無視できますか?」
そこから、今回都知事選を仕切った立憲・手塚仁雄幹事長の責任問題についての話に移りました。
山本氏「立憲民主党内でも手塚さんに反発している人たちがいるじゃないですか。今回で辞めさせようとする動きは」
今野氏「あるんじゃないですか。でも代わりにやれるやついるのかって……(自民党の)萩生田さんだって都連会長だし」
今回の都議補選で自民党陣営が大惨敗した八王子市選挙区ですが、萩生田氏の責任が問われることはおそらくないだろう、というのが今野氏の読みです。
今野氏「普通さ、自分が裏金問題で党の役職停止処分を食らって。なのに都連会長は関係ないってやって、萩生田さんしかいないってやって。今度八王子ボロ負けして。それでもまだ萩生田さんしかいないからってどんなけ自民党都連人材不足なんだ」
山本氏「塩谷さんとの愛され方の違いがすごいですね……萩生田さんは盤石ですよね」
鈴木「蓮舫さんこれで負けたとしてさあ、これで東京26区すら出さないっていうのは、組織としてなかなか意思決定出来ないよ」
今野氏「100万票は取ったでしょ?」
鈴木「じゃあ、蓮舫さん以外に立憲の候補出して同じくらい票取れたのって?」
今野氏「おっしゃるとおり!下手したら60万票くらいしか取れなかったかもしれない蓮舫さんだから逆に100万票取れたんじゃないかって言えるんだよ」
小池都知事の国政復帰は?蓮舫氏の政治生命は?都知事選特集を視聴者の質問で振り返ります!
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