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2022年4月6日に公開された動画のテーマは……参院補選 石川選挙区!
補選実施の背景や顔ぶれを解説します!
【このトピックのポイント】
・今回の補欠選挙は石川県知事選挙に立候補した山田氏の辞職に伴い実施される
・野党は候補者一本化ならず。地元出身の自民党・宮本氏が有利?
・現職・宮本氏立候補に伴い中田氏が繰り上げ当選へ
4月7日に告示、4月24日に投開票を迎える参議院議員補欠選挙・石川選挙区。
補欠選挙とは、現職議員の辞職などによって発生した欠員を補充するための選挙です。
今回は、石川県知事選挙に立候補した山田氏の辞職に伴って実施されます。
夏の参院選の前哨戦として注目される今回の補欠選挙。
今回立候補した顔ぶれはこちらです。
自民党の宮本氏は地元・石川県能美市出身で実家は酒造会社。
全国商工会青年部連合会会長といった経歴を持っています。
比例代表選出の現職の参議院議員ですが、比例代表は党の獲得議席によっては当選が危うくなってしまうという不安定要素があるため、今回選挙区選出へのくら替えを狙っての立候補と考えられます。
石川県は自民党の勢力がかなり強いエリア。石川県選挙区の候補になれれば安定した当選が見込める、というのが立候補の背景にあるようです。
対する立憲民主党は小山田氏を擁立。直近では2021年の衆院選に比例四国ブロックで立候補しており、今回は石川県にゆかりのない落下傘候補としての立候補になります。
野党の戦い方としては候補者を一本化するのがベターと思われますが、共産党も西村ひろし氏を立てており、今回の補選では野党間であまり連携が取れていない様子。
野党統一候補を擁立できれば注目度も高まると思われますが、分裂気味の現状では自民党の宮本氏が有利とみられます。
NHK党の斉藤氏は2020年の東京都知事選挙にも立候補した経歴を持っています。
ここで、3月に行われた石川県知事選挙の結果を振り返ってみましょう。
保守3分裂の選挙となりましたが、結果は馳氏が当選。
3位となった山田氏は、自民党議員でありながら立憲民主党県連の推薦も受けるという異例の動きを見せました。
これは、生粋の自民党である馳氏が当選することに対する、非自民勢力の危機感に起因したものとみられます。
特に立憲民主党にとってはひとつの賭けで、推薦した山田氏が当選することで、保守王国と言われる石川県で党勢拡大につなげるというねらいもありました。
しかし、残念ながら山田氏は落選。今回の参院補選石川選挙区にあたっては地元で候補者を立てられず、かといって候補者を立てないわけにもいかず、党本部主導で小山田氏が擁立されたという背景があるようです。
今回、比例選出で現職の宮本氏が立候補することにより、2019年参院選の比例代表で自民党の次点候補だった元横浜市長の中田宏氏が繰り上げ当選することになります。
比例代表で獲得した議席は党の議席なので、このような繰り上げ当選が発生します。
2019年の参院選からの繰り上げ当選ということで、全国比例ではこのように突然チャンスが巡ってくることもあるということです。
全国比例で基盤がなく、当選し続けることが難しいという候補者は少なくありません。
そのため、選挙区で立候補したいという感覚は比較的強く、選挙区選出候補のほうが重んじられる傾向が政治の世界ではあるようです。
補欠選挙はなぜ行われる?背景や仕組みを選挙プランナー松田氏が徹底解説!
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