こんにちは、自称日本一意識低い政治ライターひがし(@misuzu_higashi)です。
衆議院議員補欠選挙(北海道2区)が4月25日に投開票日を迎えます。あれ?衆議院?と思った方、正解です。この選挙、当選しても最大で約半年で任期満了&解散なんですよ。だったら供託金は安くてもいいんじゃないかな~と個人的には思うのですが、普通の供託金でも出たいという人が6人もいました。すげーな衆議院。
当選しても半年で引退するつもりの方はまさかいないと思いますが、どうしても気になるのがたった最大半年の任期で何をしてくれるの?というところですよね。余命半年……ならぬ任期半年の国会議員候補の皆さんに直球で以下の3問を聞いてみることにしました。
質問1:ずばり、長くても任期が半年しかない衆院補選に出ようと思った理由は何ですか?
質問2:長くて半年の1期目で成し遂げたいことはなんですか?
質問3:おすすめの北海道の逸品を教えてください!
ひがしは北海道グルメだとルタオのチーズケーキが好きです。
お医者さんです。医師免許を持つ者に述べられるコロナ対策、ぐっときますね~。しかしwebサイトや連絡先が全然見つからず、選管にも電話して聞いてみたのですが「インターネット上に非公開の情報はお教えできないんです」と言われてしまいました。いきなり無念。
立憲民主党から野党統一候補として立候補したのは元職の松木氏。選挙公報には具体的に書かれていませんが、共産党の道委員会、国民民主党、社民党から推薦も受けています。有力候補と言われていますが、さてどうなる?
事務所に電話をかけたところひっきりなしにお電話がかかってきて大変お忙しそうでした。メールを送らせていただき秘書さんを通してご回答をいただくことができました!
質問1:ずばり、長くても任期が半年しかない衆院補選に出ようと思った理由は何ですか?
松木氏:短期間の任期に対する選挙については制度の在り方に疑問も感じています。しかし、衆議員議員はある意味地域の代表でもあります。それ故に今でも「代議士」と呼ばれるのでしょう。
この地域に衆議院議員が居ないせいで市民の皆さんの声が国に届かないとしたら、それは地域にとってマイナスでしか有りません。地域のために仕事が出来るのなら、私はたとえ一週間の任期だったとしても立候補します。
質問2:長くて半年の1期目で成し遂げたいことはなんですか?
松木氏:新型コロナ対策が第一です。医療従事者に対する支援、医療体制の確立、ウイルスを抑え込み国民の生活や経済を立て直さなくてはなりません。
質問3:おすすめの北海道の逸品を教えてください!
ラーメン、ジンギスカン、私も大好きです!でも最高の逸品は北海道民の素晴らしい「人柄」だろうと思います。
任期について、「なるほど~!」と唸ってしまいました。確かに、地域の代表を国に送る制度なのに、その人が辞めちゃったら代表はいませんというのは大きなマイナスですね……。
唯一の女性候補。大分県出身ですが北海道大学大学院を修了しており、北海道放送のアナウンサーとして活躍していたそうです。もう北海道人ですね。
事務所に電話をかけたところ「本人は出払っていて……」と言われてしまい、メールで取材概要を送らせていただいたところ、〆切ギリギリで回答をいただきました!
質問1:ずばり、長くても任期が半年しかない衆院補選に出ようと思った理由は何ですか?
鶴羽氏:政権与党である自民党から誰も出なかったので
受け皿になりたいと思いました。
「女性の国会議員が少ない」ということも理由のひとつです。質問2:長くて半年の1期目で成し遂げたいことはなんですか?
鶴羽氏:こども庁の立ち上げに子育て支援と教育の専門として携わりたいと考えています。
質問3:おすすめの北海道の逸品を教えてください!
飯寿司(いずし:魚と野菜を米麹に漬けて、乳酸発酵させたすし)です!大好きで自分でも作ります。
メールからも柔らかくて優しい雰囲気が伝わってきました……!「飯寿司」、私も食べてみたいです。
「自民党不在」と話題のこの選挙ですが、もう1人無所属で自民党系の方が立候補しております。弁護士の長友氏。選挙事務所の方は選挙ドットコムを愛読してくださっているようで大変ありがたい……!長友氏ご本人に電話取材をさせていただくことができました。
質問1:ずばり、長くても任期が半年しかない衆院補選に出ようと思った理由は何ですか?
長友氏:私は自民党員なんです。今回は自民党が公認候補を擁立しないということになりましたが、私は無所属で立候補いたしました。自民党が不利で勝てないという予想がなされていても、それでも有権者に信を問いたい想いがあったからです。
私個人としても前々から選挙に出たいと考えていたのですが、なかなか機会に恵まれず、チャンスが巡ってきたのが今回のタイミングになりました。質問2:長くて半年の1期目で成し遂げたいことはなんですか?
長友氏:1期目は新型コロナウイルス感染予防についてが重視されるでしょう。私は「地方からワクチン接種をすすめるべきだ」と考えています。なぜかというと、都市部では病床も医師の数も多いけれど、地方は医療リソースが少なく、新型コロナウイルス対応を誤ったら医療崩壊どころか地域崩壊を招きかねないからです。余裕のある都市部よりも、人口が少なく高齢者も多い過疎地域から重点的にワクチンの接種を実現させるべきです。質問3:おすすめの北海道の逸品を教えてください!
一番は自然です。海の幸、山の幸もなんでも美味しいのですが、ぜひ北海道の自然を体験しに来てほしいですね。夏は緑が美しく、空気が綺麗。冬の北海道のパウダースノーでスキーやスノーボードをすると何倍も上手くなったように思えますよ。
「良い記事書いてね!」と爽やかに締めていった長友氏。ぜひ北海道の自然、もう少し色々落ち着いたら味わいに行かせてください……!
保守層の受け皿?とも言われている山崎氏は元道議の方。維新×北海道ということで、鈴木宗男氏がバックについています。背後が。背後からのパワーが強い。
webサイトに載っていた選挙事務所に電話をかけ、一度は電話取材の約束を取り付けたものの、山崎氏はバタバタしていたようでメール取材になりました。お忙しい中ありがとうございます!
質問1:ずばり、長くても任期が半年しかない衆院補選に出ようと思った理由は何ですか?
山崎氏:保守不在の選挙は国民に対して失礼であり、健全な選挙とは言い難いと考えたからです。保守の考えを明確に打ち出し、信念を持って戦っていきたいと考えました。
質問2:長くて半年の1期目で成し遂げたいことはなんですか?
山崎氏:まずは自身の議員報酬の3割相当分を寄付します。
質問3:おすすめの北海道の逸品を教えてください!
ジンギスカンです!
なるほど、維新は明確な意思を持って「自分が保守層の受け皿になるぞ!」と奮闘しているようです。北海道2区の保守層がどう動くか気になりますね。
4月25日には参院広島再選や参院長野補選も実施されるのですが、それぞれNHK党の候補者の選挙公報はほぼ同一内容です。斉藤氏はYouTubeチャンネルを持っており、元NHK集金人としての情報発信をインターネット上で行っています。
YouTubeの概要欄に携帯電話番号が載っていたので電話をかけたところ一発でつながりました!
質問1:ずばり、長くても任期が半年しかない衆院補選に出ようと思った理由は何ですか?
斉藤氏:もともとNHK党の政策には賛成していて、何かしらサポートをしたいなという思いはありましたが、つい最近まで党員ではありませんでした。選挙に立候補したのは、NHK党の定例記者会見に訪れた時に党首(立花孝志氏)に「選挙に出てみないか」と誘われたからです。自分にできるサポートの形が立候補なら断る理由はないと思いました。実際政治を始めてみると面白い一面もあります。YouTubeのコメント欄でも大きな反響があり、ぜひ皆さんの期待に応えたいと思っています。
質問2:長くて半年の1期目で成し遂げたいことはなんですか?
斉藤氏:NHKについて問題提起を行い、放送法の改正に取り組みたいです。私は元NHKの集金人で、元「NHK側」の人間です。だからこそ分かること、感じてきた課題があります。他の党員とも協力してNHK党の声を大きくしていきたいですね。
質問3:おすすめの北海道の逸品を教えてください!
斉藤氏:「らーめん 信玄」さんの味噌ラーメンは美味しいですよ!おすすめです!
斉藤氏は29歳=参議院選挙にはまだ被選挙権がないのですよね。なので選挙に出るなら衆議院選挙に!というのは必然だったのかもしれません。
ちなみに斉藤氏、筆者ひがしと同い年かつ地元が同じ(ひがし3丁目・斉藤氏2丁目レベル)ということで、つい盛り上がってしまいました。こんなご縁もあるのですね。
選挙区内を飛び回っている候補者の皆様。全員の回答が集まらなかったのは残念ですが、半年しか任期がない衆議院選挙にも全力で活動されているのであれば、その本気を信じたいところです!
期日前投票は現在も実施中。投開票日は4月25日です。新型コロナウイルス感染拡大防止のために期日前投票の活用が呼びかけられています。ぜひお近くの投票所に足を運んでくださいね!
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