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未来の総理とU25 自民党総裁選挙立候補者にインタビュー

2020/11/20

NO YOUTH NO JAPAN

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8月28日の安倍総理大臣の辞任に伴い行われた、自民党の総裁選挙と内閣総理大臣指名選挙。両選挙に先立ち、私たちNO YOUTH NO JAPANは、政治専門の広告代理店「POTETO」、日本最大級の政治プラットフォーム「PoliPoli」の有志の方と共に、「未来の総理とU25」と銘打ち、3団体の代表が総裁候補や首相候補の方々にインタビューする企画を実施しました。

(左から、株式会社POTETO Media 代表取締役 古井康介さん・NO YOUTH NO JAPAN代表 能條桃子・株式会社PoliPoli 代表取締役 伊藤和真さん)

現首相である菅義偉氏にこそインタビューできませんでしたが、総裁候補だった石破茂氏・岸田文雄氏のほか、総裁選挙後の10/2(金)までには、立憲民主党の枝野幸男氏・国民民主党の玉木雄一郎氏にもインタビューをさせていただいております。

立憲民主党・枝野幸男氏&国民民主党・玉木雄一郎氏へのインタビューはこちら>>

1回目の今回は、総裁選を控えた石破・岸田両氏へのインタビューをまとめた模様をお送りします。

石破茂氏「挑戦しなきゃ、誰も感動しない」

Q.まずお聞きしたいのが、厳しい逆風の中で、それでも総裁選に出られたのはなぜですか?
A.挑戦しなきゃ誰も感動しないからです。政治ってのは、困難でも、不利が生じてもやらなきゃいけない。達成したい目標や一緒にやる仲間がいるなら、絶対に諦めちゃいけないです。

Q.総理は、僕らには想像もできないような責任を背負うのだと思いますが、どういう資質が必要だと思いますか?
A.その分野のプロに士気や経験で負けちゃダメです。例えば、防衛であればその道のプロは自衛官。自衛官になったことはなくとも、全身全霊で彼らの気持ちを理解しようと思っています。

石破氏「間違えたと思った政治家の道、でもやりたいことがあるからここまで来れた」

Q.初めてお会いした時から石破さんってとてもキュートな印象なのですが、それって意識的に出しているものなんですか?
A.難しいね(笑)威張ったり黒くて大きい車に乗ったりっていう、政治家のイメージが僕は嫌いなんですよ。そのイメージはやっぱり壊したいし、国民の皆さんに「話聞いてくれるんだ!」って思ってもらえる人にならないとみんな話をしてくれないと思っています。

Q.石破さんはなぜ政治家になろうと思われたんですか。
A.24歳だった時、父と大親友だった田中角栄先生に言われて、2年後の衆議院選挙に出ちゃいました。正直、国会議員になってしばらくは仕事を間違えたんじゃないかって思っていました。でも一生懸命勉強や議論をすると、自分のやりたいことが定まってきた。プライバシーも自分の時間もないけれど、やりたいことがあるからここまでやっています。

Q.今まででの政治家人生で一番辛かったのはどんな時でしたか。
A.最初の選挙の時ですかね。圧倒的最下位で、本当に辛かった。一番の挫折は、色々な思いを持って離党したが、夢を実現できず自民党に帰ってきたときです。みんなから白い目で見られ、しばらく役職も貰えませんでした。

Q.どう乗り越えて次に繋げたのですか。
A.いつかは役に立つと思って防衛の勉強に一生懸命取り組みました。そういう辛い時にどう自分の時間を使うかは大事だと思いますよ。

石破氏「国民の声を聞いた政策立案を」

Q.今回の総裁選は3人とも男性ですが、どうして女性の総裁候補が出ないと思いますか?
A.なんでなんだろうね。私は政策も商品だと思っていて、女性の意見が反映されないというのは、社会にとって絶対にプラスにならないと思っています。女性の国会議員もある程度いるんだけど、総裁にも候補者にもならない。これは、何が原因なのかよく聞いて、取り除いていかないといけません。女性の能力を活かせない社会は決して伸びないです。

Q.遅れを取っている日本の気候変動政策をどうしていきたいですか。
A.例えばオーストリアは脱原発に成功しています。こういった国に学びながら、いかにして気候変動対策を進めるか、本当に突き詰めて考えないといけません。日本の温室効果ガス排出削減目標ももっと上げていかないといけないと思います。

Q.石破さんはデジタル政策についてはどうお考えですか。
A.今回の持続化給付金で行政のデジタル化の遅れが露呈しましたね。行政内にデジタルの担当部署をおいて、目標値を定め、しっかりPDCAを回していくのが大事だと思います。デジタル化を通じてどう変わるのか、楽しい絵を見せていかないといけないと思っています。

Q.PDCAという話が出ましたが、Polipoliには政策の評価システムに対する疑問の声も多く寄せられています。
A.役所って最大のサービス産業だと思います。なのに、政策ってマーケットイン(商品の企画開発や生産において消費者のニーズを重視する方法)ではなく思い込みで作られたプロダクトアウト(商品の企画開発や生産において作り手の論理や計画を優先させる方法)のものになってしまっています。政策評価を通じてマーケットインの政策を作っていかないといけないですね。

石破氏「自分が総理になったらどうするか、考えて一票を投じて欲しい」

Q.若者に向けた政策がなかなか進みません。
A.若い人が選挙に行こうよってことに尽きますよね。若い人が行けば間違いなく政治は変わります。80年たつと日本の人口は半分になり、あなた方が困る時代になってしまいます。でも皆さんが選挙に行ったり議員になったりすると日本は変わります。あなた方は政治を変える力をもっているし、その力をぜひ広めてください。

Q.日本では25歳にならないと被選挙権が与えられないですが。
A.この国をどうしたいのか、何のために議員になるか目的意識があって、知識と志があれば、被選挙権は下げて良いと思います。

Q.最後に、U25の若者にメッセージをいただきたいです。
A.自分が総理大臣になったら、市長だったらどうするかを考えて下さい。それが大事だと思うんですね。自分ならどうするか考えて、それに一番近い人に1票入れる。そうすると25歳で被選挙権を持ったときに活躍できるじゃないですか。頑張ろう!

岸田文雄氏「みんなで頑張る国づくりをしたい」

Q.なぜ総理大臣になりたいのですか?
A.孤独だし神経を擦り減らす職務だが、民主主義の国で最も権限・情報力の集まる立場。「国の全体的な政策をこうしていく」を実現するには総理大臣に就くことが必要だと思います。

Q.総理としてどんな日本を作りたいと思っていますか?
A.コロナの影響で様々な格差が広がっており、世界中で自国第一主義が顕在化しています。様々な課題解決には皆で協力する必要があり、多様性の抱擁や格差を縮める努力など、皆で頑張る国づくりをしていきたいです。

岸田氏「ひとつひとつの政策にしっかりコミット」

Q.デジタル系の政策にどう取り組んでいきますか?
A.日本で生まれて頑張る若い人たちには、学ぶチャンスをしっかりものにしてもらいたいですね。デジタル化については、コロナ禍の中で想像以上に遅れていると痛感しましたが、これもただ繋げれば良いわけではなく、人材・働き方・組織などを適合させないといけません。政府行政も役所や自治体毎のシステムの統合が大変で、これを総裁選の目玉としています。年明けの通常国会でその為の法律改正を始めようと訴えています。

Q.気候変動・脱炭素化にはどう取り組んでいきますか。
A.2050年までに炭素排出量-80%という目標は、とにかく達成しなきゃなりません。他国の中には出来ないかもしれない目標まで掲げてるところもあり、そういう意欲的な国々と比べると批判されがちだが、日本は現実的に実績を積み上げています。その達成にはイノベーションが必要。様々な革新的技術を生み出す為の努力を積み重ねることが目標達成に繋がります。日本もより意欲的な目標を掲げていきたいと思います。

Q.不妊治療については?
A.日本は少子化問題が進んでいて、今後を考えた時大変重大な課題。保険適用という形で負担軽減に繋げたいという想いはずっとありました。国としても年末に向けて検討はしているし、総裁選でも議題に上がっている以上、近いうちに実現できると信じています。

Q.教育の課題。リモート授業はどうしていくのが良いでしょうか。
A.学生生活は授業だけが全てではないですよね。色々な経験を詰むことトータルで人間を育てていくので、リモートだけで大学の授業を完結したと思ってはいけないと思います。が、コロナに打ち勝つまでは皆で頑張ってもらいたいです。学費についてはしっかり支援していきます。学生の皆さんにも条件に応じた給付は行っているし、貸し付けも利子抜きで借りられるようになっています。大学側が学費を減免する場合は差額を国が支援するため、結果的に学生の出費を低減することもしています。その支援が効いているうちに、新型コロナとの戦いに勝ち抜くしかないと思います。

Q.ジェンダーや多様性についてはどう思いますか。
A.社会でも大きな話題になっているし、多様性を認め合う社会を作りたいと思っているから真剣に考えないといけません。夫婦別姓の話も多様化していて、考え方が同じ主張の中でも多様化しているのを感じています。
女性候補については、(総裁選に)出ていれば議論がより多様化していたと思います。政治はまだまだ男社会で、議員の数が根本的に少ないです。そうした中で頑張れる女性はほんの一握りだと思うので、これを変えていく必要はありますね。

岸田氏「意欲を持った政治参加を期待したい」

Q.今の若い人をどう思っていますか。
A.私たちが若いころと比べて変化しています。例えば災害ボランティアやNPOへの参加を通して社会課題に取り組もうとしていて、自分だけでなく社会の為に何かしようとする人が増えていると思います。スタートアップや在学中の起業なども増えたり、海外とのコネクションに抵抗感も無くなっていると感じます。

Q.若者にメッセージをお願いします!
A.どの時代においても若い人たちは大きな志を持って未来を目指し頑張ってきましたが、時代によってはそういった志が達成できない時代もありました。それを顧みながら、若い人たちの夢・志を萎ませてはなりません。その為の環境整備こそが政治の大切なことだと思っています。ぜひ若い皆さんにも意欲を持って政治に参加して欲しいです。

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選挙は政治のスタートライン、選挙後も活動続けます! わたしたちU30世代、ここから少しだけ一緒に政治に近づきませんか? #noyouth_nojapan #わたしたちの生きたい社会をつくろう

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