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未来の総理とU25  野党党首にインタビュー

2020/11/20

NO YOUTH NO JAPAN

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8月28日の安倍総理大臣の辞任に伴い行われた、自民党の総裁選挙と内閣総理大臣指名選挙。両選挙に先立ち、私たちNO YOUTH NO JAPANは、政治専門の広告代理店「POTETO」、日本最大級の政治プラットフォーム「PoliPoli」の有志の方と共に、「未来の総理とU25」と銘打ち、3団体の代表が総裁候補や首相候補の方々にインタビューする企画を実施しました。

(左から、株式会社POTETO Media 代表取締役 古井康介さん・NO YOUTH NO JAPAN代表 能條桃子・株式会社PoliPoli 代表取締役 伊藤和真さん)

自民党総裁選挙・石破茂氏&岸田文雄氏へのインタビューはこちら>>

2回目の今回は、立憲民主党の枝野幸男氏・国民民主党の玉木雄一郎氏へのインタビューをまとめた模様をお送りします。

枝野幸男氏「選択的夫婦別姓制度は初当選時からの願望」

Q.一番実現したい事はなんですか?
A.一議員として、初当選した27年前から選択的夫婦別姓を実現したいと思っています。もともと僕らの世代が社会に出て来た頃、制度が無くて困っているという声が表に出始めたのですが、まさか27年も経つとは思いませんでした。

Q.女性やマイノリティが少ない現状にどう対応していきますか?
A.現在立憲民主党では執行委員会という代表を指名できる権限を持つ会の9人中2人、常任理事会の20人中5人を女性が占めていて、また蓮舫さんには国民運動広報本部長という、従来の野党が弱い部分のテコ入れをお願いしています。ただ、今の日本では、一定のキャリアが無いと合意形成をまとめるのが難しく重役を務めるのが難しいので、継続的に女性議員を増やして行く必要があると思います。理想は半々ですが、まだまだ道半ばです。

Q.どうして20年以上事態は動かなかったのでしょう?
A.理屈じゃなかった、というのがあります。一定の世代より上になると感覚的に嫌という人が多いです。これは国会だけじゃなく有権者の間にも蔓延していると思います。(選択的夫婦別姓の話で言えば)最近だと事実婚など様々な家族の形も増えてきましたよね。そういう人たちのロールモデルが出てくる事は、そういった空気にも有効だと思います。

枝野氏「誰かのためだけの政策はない」

Q.若者の為の政策、というのも動きにくいと感じていますが。
A.例えば年金・介護保険が無ければ、両親や祖父母の老後の生活を若者が全てみる必要が出てしまい、介護無職という事態も出てきます。学費減額や奨学金政策も、若い人にとってその時は良くても、10年20年先を見ると…と考えると一概には言えないですよね。だから大事なのは、若者向け・高齢者向けと政策を分けて考えない、分断を作らない事だと思います。

Q.海外では今気候変動に関してそういう動きが起こっていますが。
A.世界規模で協力しなきゃならない課題だけど、日本は技術もあるし先頭で引っ張らなきゃいけないと思います。その為に必要なのは脱炭素の促進。自然エネルギーでの分散と同時に、冷暖房の断熱の為に建築の修繕が必要だと思います。今掲げている(2013年比で)2030年までに温室効果ガス26%削減、という目標はもっとやれると思うし、それまでには政権を取らないといけないです。

Q.不妊治療の取り組みについては…?
A.私たちも不妊治療で子どもを授かりました。女性には精神的・身体的負担も大きい以上、せめてお金だけでもなんとかしたいです。菅さんが保険適応にするといった事には大賛成なので、すぐにでも取り組んで欲しいと思っています。

枝野氏「みんなが安心して夢や希望を持てる社会に」

Q.今の立憲民主党は誰を見た政治をやっていくのでしょう?
A.どの政党も、あらゆる世代のあらゆる人に向けて取り組んでいます。それでもあえて言うなら、未来を見ている人たち。過去は良かった、あの頃のままでいたいという人よりも、私たちは未来を見据えている人に応援して欲しいと思っています。

Q.ぶっちゃけ何%くらい政権取れると思っていますか?
A.民主主義は交代が無ければ民主主義じゃないから、いつかはとる。というのはさておき、近いうち…となると、49%。足りない51は小さなきっかけですね。例えば黒川検事長に対するSNSムーブメントは、僕らも諦めていたところ、全く知らないところで起きました。そういう『もっと良い社会になって欲しい。でも…』という空気を打ち破る動きが起これば、変えられる可能性は十分あると思います。

Q.若者にメッセージをお願いします。
A.私たちもそうでしたが、社会も今の不安定な状況では、これからの人生どうなるんだろうと不安だと思います。でも、私たちの社会は(大政奉還の)150年来良いものを積み重ねてきました。だからこそ、今の仕組みを少し変えるだけで、皆が安心してそれぞれの希望や夢を持てる社会に出来ると思っています。その為にはちょっと前に向かって歩みを進めることが大事です。勇気をもって半歩前に踏み出せれば、世の中の皆が希望や夢を持てる社会に向けて大きく前進すると思っています。

玉木雄一郎氏「気候変動対策、デジタル化、若い人もどんどん議論に入って欲しい」

Q.気候変動対策にどう取り組みたいですか?
A.災害が激甚化しているので、本気で取り組まないといけないと思っています。
日本は海外に頼ってるから難しい部分も多いけど、再生可能エネルギーや、省エネ技術、特に蓄電技術の研究導入を進めるべきだと思っています。あとは、小水力発電や、ディスインセンティブをつける炭素税の導入。中国が化石燃料2060年までにゼロの目標を掲げているので、日本は2050年実質ゼロを掲げて、政治主導で進めていかないといけないと思います。

Q.もう1つ関心が高かったのはデジタル化についてです。
A.私が掲げているのは円の電子化です。電子化されると、瞬時に所得やお金の行方を把握できます。プライバシーの問題もありますが透明性が高くなり過ぎないように調節もできます。今回の10万円給付は現金で配ったために貯蓄に回ってしまうという問題がありましたが、デジタル円は有効期限や用途を決めることができるので、政策目的に応じた使い方ができるという利点があるんです。

*追記
2020年10月9日、日本銀行はデジタル通貨の実証実験を2021年度に開始すると発表しました。
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2020/rel201009e.htm/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64821650Z01C20A0MM8000/

Q.政策目的にあった使い方ができる一方で、監視されていると思われるのでは?
A.そこで大事なのは政府の信頼ですね。デジタル化の推進と同時に、公平、透明、アカウンタビリティーが大切と言われています。デジタル庁の創設は良いと思いますが、基本的な原則の確立をもっと丁寧にすべきだと思います。

Q.政府へのマイナス感情がマイナンバーの普及を妨げているように感じます。どうやったら政府を信頼できるようになると思いますか?
A.ルールをちゃんと決めることですね。あと憲法にもデータ基本権みたいなことを記述すべきだと思っています。ターゲティングされた広告につられてモノを買うように、民主主義と政治においてターゲティングにより投票先が左右されるのは問題です。憲法では思想信条の自由が保障されているけど、同時に思想信条形成の自由も保障されないといけないと思います。

Q.政治のデジタル化、これからどう進めていくか考えありますか?
A.双方向性が高まるべきだと思います。最近国会で安倍総理に質問するときはSNSで質問を募集しています。これはまさにオープンイノベーションで、我々は代議士として意見をぶつける人へと役割が変わってきています。デジタル化で政治は開かれたものになってきているので、若い人はどんどん入ってきてほしいです。年金のように若い人が損する制度がありますが、選挙に行くのはお年寄りなので、どうしても選挙に行ってくれる高齢者のための政策を打ち出してしまいます。若い世代は数がそもそも減ってるから、他の世代よりもっと声を出さないといけません。

玉木氏「58歳で総理になる。一緒に社会を変えていくエンジンになろう」

Q.国民民主好きなんだけど、政権とる気はあるのか、ゴールはどこなんですかという質問が結構来ます。
A.1993年の小選挙区制導入以降、単独で政権を担った党はないんです。政策とか理念違ったら無理せず、むしろ緩やかに連立を組んでいくのも1つの方法だと思っています。単独では小さいけど、小さいからこその強みもあるし、もちろんもう一度政権を取りたいと思ってやっています。

Q.政権握ることを期待している人達は何年くらい待ったらいい?
A.そう遠くないよ。何が起こるかわからないので、柔軟にやることが大事です。古くなったら自分たちも変わらなきゃいけないので、どう外の声を柔軟に聴けるかが大事だと思っていて、それを実現するためにも被選挙権は17歳まで下げるべきだと思います。

Q.総理になる気はありますか?また人生を通じてどうマイルストーンを描いているのでしょうか。
A.58歳くらいで総理なろうとずっと前から思っていて、そのころに世界国内で何が起こるか、それ対してどう動くか、年表を書いて考えています。
引退したら初等教育の学校を開きたいんです。恵まれてない子どもたちにも頑張ったら報われると思ってほしいし、子供たちをいろんな人に会わせたい、いろんな世界に連れていきたい。
「人づくりなくして国づくりなし」を自分のポリシーとして持っていて、人づくりにはまさに教育が重要だと思っています。

Q.若者へメッセージをお願いします。
A.若者が置かれてる状況ってやばいんです、それに気付いて一緒に変えていきたい。
今も昔も世の中を変えるのは若者しかいないので、よりよく社会を変えていくエンジンになってほしいです。私も一緒に頑張っていきたいと思っています!

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