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支持率0.7%から上昇なるか。全国74,939人の党員・サポーターも投票できる「国民民主党」代表選の仕組みは?

2018/8/24

選挙ドットコム編集部

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国民民主党の代表選が9月4日投開票のスケジュールで実施されます。この代表選には現共同代表の玉木雄一郎氏と、元内閣府政務官の津村啓介氏が立候補しています。玉木氏と津村氏はそれぞれどんな候補者なのか、「代表選はどのように行われるのか」などを確認してみましょう。

参議院で野党第一党だが、支持率は低調

国民民主党は、今年5月7日に希望の党と民進党の一部の国会議員が合流して結党されました。衆参両院で野党第一党となることを目指して結成されましたが、希望の党と民進党に所属していた全ての議員が合流することはありませんでした。その結果として参議院野党第一党は国民民主党ですが、衆議院野党第一党は立憲民主党という野党第一党の「ねじれ」とも言える状況が生じることになりました。

「新たな政権を担う核となる」ことを党の綱領で掲げている国民民主党ですが、NHKが8月7日に発表した世論調査では国民民主党の政党支持率は0.7%という結果が出ており、支持率は低迷しています。

立候補には「国会議員の15%」+「同数の地方議員」の推薦が必要

今回の国民民主党代表選には玉木氏と津村氏の一騎打ちの構図となっています。

党の規約によると、代表選に立候補できるのは党に所属する国会議員で、党所属の国会議員のうち「15%以上の推薦人」が必要です。それに加えて推薦する国会議員と同数の地方議員からの推薦も必要となります。

現在、国民民主党に所属する国会議員の数は衆参両院62人です。そのうちの15%は9.3人となるため、立候補に必要な推薦人の数は10人以上となります。なお、以前の要件では必要な国会議員推薦人は「20人」だったため、国会議員の数という点では立候補要件が緩和されたことになります。

代表選で投票できるのは、国会議員(62人)・国政選挙の候補予定者(18人)・地方議員(758人)国民民主党の一般党員・サポーター(74,939人)す。選挙の結果はポイント制で決められ、国会議員124ポイント、公認候補予定者18ポイント、地方議員71ポイント、一般党員・サポーター71ポイントを合計した、284ポイントのうち、より多くのポイントを獲得した候補が代表となります。

候補の玉木氏、津村氏の経歴は?

立候補した玉木氏、津村氏はそれぞれどのような候補なのでしょうか。両者の経歴などを簡単に比較してみましょう。

 

8月10日に立候補を表明した玉木氏は、1969年5月1日、香川県大川郡寒川町(現さぬき市)生まれの49歳です。東京大学法学部卒業後、大蔵省(現財務省)に入省し、ハーバード大学ケネディスクールを修了しています。初めての立候補は2005年の衆議院選挙でしたが落選し、次の2009年の衆議院選挙で初当選をしました(現在衆議院議員4期目)。現在は大塚耕平参議院議員とともに国民民主党の共同代表を務めています。

8月13日に立候補を表明した津村氏は、1971年10月27日、岡山県津山市生まれの46歳です。東京大学法学部卒業後、日本銀行に入行し、オックスフォード大学で経営学修士(MBA)を取得しています。初当選は2003年の衆議院選挙で現在衆議院議員6期目です。現在は党総務会メンバーと税制調査会副会長を務めています。

玉木氏「対決も解決もする」津村氏「野党共闘重視」

代表選で両者が掲げる主張は対照的です。玉木氏が自公政権に対して他の野党とは一線を画す「対決も解決もする」というスタンスに対して、津村氏は「対決や解決という言葉をもてあそんでいる」と批判しています。

他の野党との協力については、玉木氏は来年の参議院選に向けて他の野党に対し共同選挙対策本部の設置や国会での統一会派結成を呼び掛ける方針です。津村氏は参議院選では候補者調整を行い、国会では岡田克也元副総理が率いる「無所属の会」と連携し合同の国会対策協議機関の設置に意欲を示しています。

SNSでは玉木氏の発信が優勢

そんな両者ですが、ネット上ではどのような発信を行っているのでしょうか?

 

玉木氏は最近YouTubeのチャンネルを開設し「永田町のユーチューバーを目指す」と発言するなど注目を集めました。SNSのフォロワー数をみてみるとInstagramやTwitter、Facebookページのいいね数、いずれの点でも玉木氏が津村氏を上回っており、ネットでの発信力では玉木氏に分があるようです。(各数字は8月23日時点)

9月4日の国民民主党代表選・党大会に向けて、今後も注目を集めることが予想されます。選挙ドットコムでは国民民主党代表選に関する記事・コラムなど各種コンテンツを掲載しておりますので、あわせてご覧ください。

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2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

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